英語の発音習得の方法には、昭和から行われている「在来線方式」と令和から新たに始まった「新幹線方式」がある
日本人は、英語の発音を苦手にしています。なぜ苦手にしていると思いますか?
英語の発音を苦手にしている原因は幾つもあります。
幾つもある原因の一つに、発音時の舌の状態の違いがあります。
ここで、日本の英語学習者が これまで活用していたアメリカ英語の発音習得の方法を、JRの電車に例えて、ストーリーにしてみました。ぜひご一読ください。
ある人がJRを利用して、大阪から東京へ行こうとしています。東京へ行くことが、この人の目的です。
この人は、どうやって東京へ行けばいいでしょう。
誰もが新幹線だと思うでしょう。
新幹線の「のぞみ」だと、新大阪から東京までЗ時間弱です。
ところが、この人は新幹線ではなく、在来線の各駅停車の電車に乗ったのです。
しかも各駅で降り、改札を出て宿泊施設で一泊し、翌日、改めて別の電車に乗り、次の駅に向かうということを繰り返しながら、目的地の東京を目指しているのです。
東京へ行くために、多くの日数と多額のお金を費やしているこの人の行動を、あなたはどう思いますか?
大阪からJRを使って東京へ行くなら、誰が考えても「在来線」ではなく「新幹線」でしょう。
このたとえ話は、今なお日本の英語学習者が、英語の発音を身につけるという目的のために実践している、最も一般的な方法を端的に表しています。
このたとえ話に出てくる「在来線方式」という方法でも、確かに英語の発音を身につけることができます。
できることはできるのですが、身につけるまでに要する時間、あるいは必要な費用は と言えば、僅か数時間で確実に身につく「新幹線方式」に比べると、ものすごく大きな開きがあります。
では、「在来線方式」とは どういったものなのか、「新幹線方式」とどう違うのかといったことについて説明していきます。
まず、日本で生まれ育った私たち日本人は、舌に力を込めることなく日本語を話します。(下図参照)
英語を話すときも、私たちは舌に力を込めません。
ところが、英語ネイティブの人たちは、舌に力を込め 舌を盛り上げておいて発声しているのです。(下図参照)
(舌に力を込めれば、舌は自然に盛り上がります)
だから、私たち日本人(日本人だけでなく極東アジアや東南アジアの人たち) が話す英語と、英語ネイティブの人たちが話す英語は、音質が違っているのです。(詳細は別途)
この、舌を盛り上げておいて発声している英語を、私たちは日本語を話すときと同じ状態、つまり舌の位置が低い状態のままで発声しているのです。
そして、英語の発音を身につけようとするときも、日本語を話すときの舌の状態のままで、舌先がどうの、口の開け方がどうのと言いながら、一音一音、苦労しながら身につけているのです。
このようにして発音を身につけることを、「在来線方式」と言い、舌を盛り上げておいて発声することを「新幹線方式」と言っているのです。
なぜ、舌を盛り上げておいて発声することを「新幹線方式」というのかと言いますと、英語の発音全般を僅か数時間で確実に、そして まとめて身につけることができるからです。
つまり、新幹線の゙のぞみ“が、新大阪駅を出発し東京駅に着くまでの間に、英語の発音全般を身につけることができてしまうというわけです。(詳細は別途)
なぜそんな簡単に、英語の発音が身についてしまうのかと言いますと、舌を盛り上げておいて発音することで、日本語の個々の発音の調音位置が、自動的に(アメリカ)英語の個々の発音の調音位置に移動するからです。★なお、日本語にない f や th 等の発音は、別途 身につける必要があります。
今回は以上です。
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