「Eカナ記号」でアメリカ英語の発音を表記する(②)
前回は、日本人が「ア」で発音しているアメリカ英語の母音の表記について説明しました。
今回は、私たちが「アー」で発音しているアメリカ英語の母音の表記について説明します。
アメリカ英語の長母音を、私たちが「アー」で発音しているのは、次の三種類です。
(1) birthday, first, girl, perfect, turn, work 等の ir, er, ur, or 。
(2) father, calm, palm 等の a 。
(3) art, dark, mark, park, start 等の ar 、以上の三種類です。
上記 三種類の「アー」を、「Eカナ」では どのように表記しているのかについて説明して行きます。
(1)の「アー」は、下記のように表記します。
この「アー」は、前回お話した曖昧母音の「ア」を強く、そして長く発音する音です。
曖昧母音には強勢(ストレス)はありませんが、語中にある これらの「アー」には強勢があるので、強く そして長く発音する必要があるのです。
次の「アー」ですが、これらの語には a の後に r がないので、 r 音性母音の発音は不要です。
この「アー」の発音は、前回お話した hot や stop 等の o の発音を長めに発音する音なので、Eカナ記号も o の「ア」を伸ばして、下記のように表記しています。
最後の「アー」ですが、この「アー」には、 r がついているので アの後には
r 音性母音をつけています。
それを表記したのが、下記の Eカナ記号です。
以上、今日は 私たち日本人が「アー」で発音しているアメリカ英語の発音の表記について説明しました。
カタカナ表記では区別できない発音も、 Eカナ記号では明確に区別して表記することができます。
今日は以上です。