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アメリカ英語の発音の原理(第3弾)

アメリカ英語の発声や発音の特徴をすべて書き出し、そこからアメリカの乳幼児になったつもりで実証実験を繰り返し行いました。

つまり、アメリカの乳幼児がアメリカ英語の発声や発音を習得していく過程を明らかにするために幾つもの仮説を立て、それらの仮説に従って、これまで色々なことをやってきました。

そして、たどり着いたのがこれまで誰も足を踏み入れたことのない高層ビルの最上階だった、というようなことを前回の“発音の原理 (第2弾)”で説明しました。

今回は、アメリカの乳幼児が、どのようにしてアメリカ英語の発音を身に付けていくのか、ということを私たちの仮説を交えながら説明していきます。

まず、乳幼児は一つの言葉(例えばmom等)を発することができるようになるまでの間、/ə/とか/u/等の個々の音素を発音しながら、周囲の人たちが発する音声のリスニングに専念し、そのリスニングした音声を取捨選択しながら、母語になる言語の発声•発音の仕方を真似ていきます。

つまり、日本の乳幼児なら日本式の発声•発音の仕方(呼気の勢いが弱い上に、共鳴の度合いが低く平坦な音声)を、アメリカの乳幼児ならアメリカ式の発声•発音の仕方(呼気の勢いが強い上に、発音にはリズムがあり、心地よい響きのある音声)を繰り返し真似しながら身に付けていくというわけです。

アメリカ英語の発声•発音には、呼気の勢いが強く、音声がよく共鳴すると共に頻繁に音声が変化する、そして 一部の人たちは鼻音化発音をする等の特徴があります。

私たちが最終的に導き出した仮説の発声法には、これらの特徴がすべて含まれています。
この仮説の発声法は、これまでの日本での発音習得の方法(個々の発音の特徴に対し、腹式呼吸や喉発音等で別々に対処していたもの)に比べ、アメリカ英語の発声•発音のすべての特徴を一気にまとめて身に付けることができるという、英語の発音を習得する上で非常に大きなメリットがあります。

この仮説の発声法は、アメリカ英語の発音のすべての特徴をカバーしているというメリットだけでなく、更なるビッグなメリットが潜んでいます。

そのビッグなメリットとは、日本式の各発音の調音位置が、私たちが立てた仮説の発声法の構えをすることで、自動的にアメリカ英語の各発音の調音位置に移動するというものです。

これこそが、日本の英語学習者だけでなく、英語の発音を苦手にしている世界中の英語学習者が追い求めていた発音の“青い鳥”であるというわけです。

第3弾は、ここまでです。










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