Australia,Christmas,COSTCO...これらの単語を発音するとき、あなたはtを発音しますか?、それともtを省きますか?
日本の出版社が発行している英和辞典の発音表記の覧には、Australiaの場合、tの発音が明記されています。
ところが、Christmas や COSTCO の発音表記では、tの発音は表記されていないのです。つまり,tの発音を省いた発音表記をしているということです。
私たち日本人は、Christmas を誰もが「クリスマス」と言い、「クリストマス」と言う人はいないのではないでしょうか。
COSTCO はどうでしょう。日本人の多くは、COSTCOを「コストコ」と言います。「コスコ」と言っても、日本では大方の人には通じないでしょう。
欧米の人たちをはじめ、アジアの人たちは、COSTCOのことを「コストコ」ではなく、「コスコ」のように発音します。「コストコ」と言っても通じません。
英語の語句では、"s+t+子音” のような綴りになっているものが多数あります。
たとえば、castle, hustle等の他に、脱落母音のある listen, fastener あるいは、句として just now, must not, fast food, first name, next week, last month等があります。
実は、これらの語句のtは、通常、閉鎖音(stop t)で発音されます。
ところが、これらのtは発音してもしなくても音声には変化がないのです。
例えば、Australia の発音を、tを閉鎖音にして発音した場合と、tを省いて発音した場合とに分けて聴き比べてください。どちらも同じ発音に聞こえませんか。
この現象が起きるのは、sがtを飛び越えて直接tの後ろの子音に移動する際、かすかにtのような音を出しているからです。
そのため、tは発音してもしなくても、その音声を聞いている人には同じ発音に聞こえるという訳です。
以上です。あなたのご意見をお聞かせください。
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