⑩◆アメリカ英語の dark [ l ] の発音 しっかりできていますか?
アメリカ英語を話す人たちは、 call, feel, steel 等の語尾の [ l ] を dark l 、つまり、暗い[ l ]で発音します。
暗い[ l ]とは、どういうものかと言いますと、 la, li, lu, le, lo のように [ l ]の後ろに母音がついている明るい[ l ](下の図参照) (下図のように 歯茎につけていた舌先を、歯茎から離して母音を発音する場合) と違い
舌先を歯茎につけておいて「ウ」と発音し、そのまま舌先を歯茎につけた状態で発音を終わらせる[ l ]の発音のことです。(下図参照)
明るい[ l ]は、からっとした感じの音声なのに対し、 暗い[ l ]は、「ウ」が濁った感じに聞こえます。
暗い[ l ]は、「ウ」と発音するため、母音の「ウ」と同じように、舌の後部が盛り上がります。(下図参照)
同じ「ウ」と発音する音でも、母音の「ウ」は 舌先がどこにも触れないのに対し、(下図参照)
暗い[ l ]の「ウ」は、舌先が歯茎についたままになっています。(下図参照)
明るい[ l ]で発音する語には、以下のようなものがあります。
learn, leave, life, look, love, blue, fly,, certainly, timely ...
暗い[ l ]で発音する語には、以下のようなものがあります。
ball, cool, goal, idol, double, single, simple, litle, world, Michael ...
上記の暗い[ l ]のある語は、私たちには、「ボーウ」「クーウ」「ゴゥウ」「アィドゥウ」「ダブゥウ」「スィングゥウ」「スィムプゥウ」「リルウ」「ワァウド」「マィクウ」のように聞こえます。
以上、暗い[ l ]の発音の仕方について説明してきました。
ここでの発音の仕方は、すべてアメリカ英語の純正発音が前提になっています。
これまで、日本でアメリカ英語の純正発音を身につけるには、ネイティブの発音をよく聴いて、それを真似しながら というのが主流でした。
そのため、アメリカ英語の純正発音を身につけるには長い時間と大変な
労力が不可欠でした。
この記事が、あなたの英語の発音習得に役立つことを願っています。
以上です。
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