日本人が、英語の発音ができない原因とは
英語としての発音をしっかりと身に付けることは、グローバル化された社会で活動していくうえで、非常に重要なことではないでしょうか。
しかしながら日本では、これまで英語の発音は難しいという考えが一般的で、ほとんどの日本人は英語の発音の習得をあきらめ、常に母音が付きまとう「カタカナ発音」、あるいは、息に力強さのない「日本式発音」を英語の発音として定着させてきました。
このように、日本では英語の発音は軽んじられ、発音よりも英語力を付けなければとか、難しい発音を苦労して身に付けるよりも、先に英会話を習いたいという本末転倒の人がたくさんいるのです。
「発音できない音は聞き取れない」と言われています。
正しい発音を身に付ければ、英語ネイティブの人たちが話す英語を正しくリスニングできるようになります。そして、よく知っている簡単な単語なのに聞き取れないということがなくなってきます。
また、こちらが話す英語も正しく相手に伝わるようになります。
さらに、発音としては間違っていないのだけれども、英語の発音としては違和感のある日本式の発音ではなく、英語としての周波数で、英語の音声としての響きのある純正英語の発音が身に付けば、学習者の英語学習全体に対しての学習意欲は大幅に向上してきます。
英語の発音を指導する人たちの指導法の一つに、英語の発音を身に付けるには、「ネイティブの人たちの発音をよく聴いて、それをそのまま真似して発音すればいい」というものがあります。
"ネイティブの発音を聞こえたとおりに発音する!”??? 英語の発音を苦手にしている学習者にそんなことができるのでしょうか。
例えば、fast food や first visit あるいは、Manhattan や Seattle 等の語句や地名を、学習者は聞こえたとおりに発音できるでしょうか。
人は、その人が認識していない音声を聞いたとき、自動的に聞きなれた音声に変換する習性が身に付いてしまっているのです。
fast の a や first の ir を発音できない人が、いくら fast や first の発音を聞いても「ア」や「アー」にしか聞こえないのです。
英語の発音の習得に熱心で、努力を惜しまない人なら、コツコツと粘り強く、何度も何度も繰り返し聴き、個々の発音にかなりの時間をかけながら、一音一音、確実に身に付けていくことは可能です。
でも、このように努力を惜しまず、英語としての響きのある音声を身に付けることができるのは、ごく一部の人に限られているのです。
私たち日本人にとって、英語の発音が身に付かない原因はハッキリしているのです。
この、英語の発音が身に付かない原因を取り除く、あるいは、英語の発音が身に付くノウハウを獲得するには、舌の状態を下図のように変えればいいのです
力を込めていない舌の状態(上図)を、舌に力を込めている状態(下図)にすればいいのです。
たったこれだけのことで、容易に、確実に、そしてまとめて英語としての発音を身に付けることができるのです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?