英語のこれまでの発音指導と、これからの発音指導
英語の発音を身につけようとしている学習者は、 "腹式呼吸をしなさい", "口周りの筋肉を鍛えなさい", "喉を開いて発音しなさい" などと長い間 言われ続けてきました。
ところがどうでしょう? 学習熱心な人は発音を身につけることができたとしても、ほとんどの人は複雑な発音指導を受け入れることができないため、あるいは 学習途中で学習意欲を無くしてしまうため、いつまでたっても発音を身につけることがてきないでいるのです。
これまで英語の発音を習得するには、かなりの時間が必要でした。
時間だけでなく、努力や忍耐力も不可欠でした。
そのため、英語の発音を習得できる人は限られていました。
なぜなのでしょう? それは、簡単に発音を習得できる直接的な方法ではなく、かなり迂回(遠回り)した学習をしていたからです。
ここで、英語学習者のこれまでのアメリカ英語の発音の習得の仕方を たとえ話にしてみましたので ご一読ください。
ある人がJRを利用して、大阪から東京へ行こうとしています。東京へ行くのが、この人の目的です。
この人は、どうやってJRを利用して東京に行けばいいでしょう。
誰もが新幹線だと思うでしょう。新幹線だと新大阪から東京まで З 時間弱です。
ところが、この人は新幹線ではなく在来線の各駅停車の列車に乗り、しかも各駅で降り、改札を出てホテルで一泊し、翌日 改めて別の列車に乗り、次の駅に向かうということを繰り返しながら、東京を目指しているのです。
多くの日数と多額のお金を使っている この人の行動をあなたはどう思いますか?
大阪からJRを利用して東京へ行くのなら、誰が考えても在来線ではなく新幹線でしょう。
この たとえ話は、英語の発音ができない人が、英語の発音を身につけようとしている過程を端的に表したものですが、日本の英語学習者が英語の発音を身につけるためにやっていることは、このたとえ話と同じことなのてはないでしょうか。
なぜなら、今 行われている発音指導・発音矯正等では、まだ "新幹線方式" が周知されておらず、 学習者は " 在来線方式" での学習を余儀なくされているからです。
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