マガジンのカバー画像

「専門誌の記者によるレポート」寄稿 記事まとめ

43
外食産業、スーパーマーケット、コンビニなど、国内を中心とした小売業界の話題、注目のトピックについて、専門誌の記者ならではの視点でレポートしていただきます!
運営しているクリエイター

#顧客体験

加速する調剤のデジタル化。選ばれる店になるための“患者接点DX”とは?

「処方箋医薬品」を受け取る時に利用する調剤薬局。 自宅や職場、通院先の近くの薬局だけでなく全国どこでも利用することができるようですが、最近ではドラッグストアに薬局が併設され、買い物ついでに薬を受け取ることもできるようになっています。また、Amazonがオンライン服薬指導から処方薬の配送までを利用できるサービスを開始するなど、デジタル技術を活用した処⽅箋医薬品の宅配や処方箋の事前受付による待ち時間短縮といった、様々なニーズに合わせた幅広いサービスが登場しています。こうした調剤業

にわかに注目度を高める、もんじゃ焼き業態のポテンシャル

「昔ながらの佇まいと料理がいい」「もんじゃといえば下町」など、お店にはそれぞれ“定番”のイメージがあるかと思います。そのような定番を求めてお店を探すのも楽しみの一つですが、逆に良い意味での“裏切り”を期待したり、新しいコンセプトに惹かれたりすることはありませんか? そのような消費者の期待だけではなく、新たな客層へアプローチするため、様々な可能性にチャレンジする飲食店が出てきているようです。今回は既存の形態とは異なる「もんじゃ焼き」を展開する2つのお店に注目し、その戦略と可能性

バーチャルファッションの可能性 ライフスタイルに合わせて多様な楽しみ方が広がる!

アパレルブランドでは、新たな収益確保やファンのロイヤルティ向上、サステナビリティの観点などから、3DCG技術やNFT技術を活用したバーチャルファッションを展開する企業が出てきています。北米を中心に市場が拡大する中、日本にも少しずつその流れが来ているようですが、そこにはどのようなポテンシャルがあるのでしょうか? 今回は国内初のバーチャルファッションレーベルの動向を中心に、バーチャルファッションの可能性について「ファッション販売」編集部さんにレポート頂きました。 新型コロナウイ

リアル店舗で訴求する新商品は人の接客か、アバターか、デジタルサイネージか?

家や職場の近くに何店舗かコンビニエンスストアがあるのに、なぜかいつも行くお店が決まっていることはありませんか? 何気なく通っているお店にも、自分なりに購入しやすい・商品を選びやすいなど、ついリピートしてしまうポイントがあるように思います。 そのようなお客様を獲得すべく、コンビニ各社でもたくさんの商品が、より多くのお客様の目に留まるような工夫をしているようです。 今回はそんな各社の取り組みを、「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂きました。 コンビニでは毎週約100アイ

“鮮度と価格”で勝負する! 群馬県で大人気の生鮮食品のディスカウントストア「アイザワ」

2023年、食品の値上げが様々なところで取り上げられている中、セール品をタイミングよく購入したり、まとめ買いをするなど、「買い物をいかに節約しやりくりするか」ということは日々の重要な課題ではないでしょうか? そんな中、常に新鮮な食材を売るだけではなく買い物客が〝お得〟と実感できる価格を打ち出している人気のお店があるようです。 今回はそんな「主婦の味方」をモットーにするディスカウントストア・アイザワの魅力を、「食品商業」編集長 毛利英昭さんにレポート頂きました。 群馬県の太田

多様化する生活者に対して「松竹梅」の全方位MD改革を推進

コンビニスイーツをはじめ、お弁当やおにぎり、お惣菜といったコンビニグルメはメディアで常に取りあげられており、ヒット商品も多数存在しています。そして、オリジナル商品(PB)やコラボ商品は、企画力やクオリティにこだわった商品も多く、注目商品はコンビニ各社の差別化にもつながります。 そのような消費者の多様なニーズを捉えた商品展開の背景には、どのような戦略があるのでしょうか?大手3社のMD(マーチャンダイジング=商品政策)について、今回は「販売革新」編集委員の梅澤聡さんにレポート頂き

立ち飲み業態から、次のトレンドが生まれるかもしれない深い訳

2023年4月に総務省統計局が発表した「サービス産業動向調査」の2023年2月分結果(速報)によると、飲食店などを含む「宿泊業,飲食サービス業」が11か月連続で売上高が増加しており、サービス産業の売上高増加に寄与していることを報告しています。 コロナ禍では飲食サービス業のビジネス全体が停滞し、生活者のライフスタイルの変化から各店舗でテイクアウトやデリバリーサービスを始めるといった動きがみられました。 そして、外食ニーズが徐々に回復しつつあるアフターコロナにおいて、生活者の意識

角上魚類に学ぶ「魚屋の極意」

お魚というと、美味しいだけではなく、EPAやDHAが豊富に含まれることや旬を味わうことができる一方で、近年の高値の影響や、自宅での下ごしらえの手間や臭いなどが気になることから、なかなか購入が難しいと感じる人もいるのではないでしょうか? 今回は、「魚を食べたい消費者」に寄り添い、売上を伸ばしている角上魚類について、その経営の極意を「食品商業」副編集長 三浦慶太さんにレポート頂きました。 「日本人の魚離れが進んでいる」とよく耳にします。でも本当にそうなのでしょうか? 鮮魚専門店

商品お届け、スマホレジ、AIアシスタントなど 最新デジタル活用でコンビニの生産性向上

コンビニエンスストアは立地、営業時間の長さ、サービスの種類など、利便性の高さから消費者に支持されてきましたが、近年はデジタル技術を活用してさらなる消費者ニーズに対応するだけでなく、店舗の生産性向上にもつながる取り組みが進んでいるようです。 今回、コロナ禍で進められた各社の最新事例について「販売革新」副編集長の梅澤聡さんにレポート頂きました。 リアルタイムの在庫連携で問題解決近年、コンビニチェーン本部は、最新デジタルを活用した店舗の生産性向上に取り組んでおり、順番に解説してい

「グリーンローソン」がお客様と共に取り組む レジ袋、フードロス、使用電力の撤廃と抑制

レジ袋有料化をきっかけにマイバックを持参する人も増えていますが、コンビニではレジ袋削減だけでなく、フードロス対策や使用電力の抑制といった環境対策にも取り組んでいます。 今回は、環境負荷軽減に積極的にチャレンジしている「グリーンローソン」事例について、「月刊コンビニ」副編集長の梅澤聡さんにレポート頂きました。 コンビニに求められている環境負荷対策とは環境に配慮した店舗運営は、コンビニ業界にとって重要なテーマです。コンビニは生活者にとって最も身近な立地で商売を営み、日々の生活に

コロナ禍で飲食店の集合体「横丁」に注目が集まる三つの理由

表通りから横へ入った路地に、飲食店が連なる“横丁”。日本全国に定着する昔ながらの文化ですが、最近は“横丁”を現代風にアレンジした飲食店の集合施設も誕生しています。懐かしさを感じてふらっと立ち寄る人もいれば、その場や食の魅力に魅かれてお店に足を踏み入れる人など、広い世代に人気を集めており、訪れたことがある人は多いのではないでしょうか? 近年のトレンドから、人気の背景にある要因を「飲食店経営」副編集長の三輪大輔さんにレポート頂きました。 横丁が好調な要因とは近年、昔ながらの大衆

ファッション業界で進むショールーミング化、OMOは本物か?

ネットショッピングの利用が加速し、以前にも増してそれぞれのライフスタイルに合った時間や場所で買い物ができるようになっています。その裏側ではお買い物体験の向上のため、様々な店舗側の工夫が存在しているようです。今回は、ショールーミング化の現状と店舗の取り組みについて、「ファッション販売」編集部の河波昌美さんにレポート頂きました。 ECの浸透で「待つこと」が許容されるように新型コロナウイルス感染症の影響により長らく続いた外出自粛は、消費者の購買行動に大きな変化をもたらしました。社

「ときわ亭」の事例から探る外食DXの現在地

飲食業界では、DXを活用したビジネス変革にチャレンジするさまざまな取り組みが注目されています。今回は、先進的な取り組みをしている「ときわ亭」を取り上げ、雑誌「飲食店経営」副編集長の三輪大輔さんに現状をレポートしていただきました。 そもそもDXとは何かコロナ禍で外食業界のDXの流れが加速している。2018年頃から注目されていたDXの動きが一気に広がった結果、2021年こそ「DX元年」だという識者も多い。 しかし、言葉だけが一人歩きをして、本来の意味からかけ離れた使われ方をされ