偉大なる探偵ドクター〜浄化槽物語⑥〜
「水をそのまま飲むな!!!」
これは1858年のロンドンで起きたパンデミックということではないでしょうか?ブロードストリートという地区でコレラがぶわっと広がって10日足らずで500人が亡くなりました。
当時、感染症はクサイ空気(ミアスマ)が原因、説が主流でしたが、僅かな人間がそれに疑いの目を向けていました。かといって、原因はわからない、どんどん人が死ぬ、自分の身さえ危うい…。
そんな時に現れたのが医師のジョン・スノウ。彼はドットマップを使って感染者がどこに集中しているのかを突き止めました。
そこからは仮説を立ててすすめていったのか、他の手法なのかは勉強不足ですが、彼がベジタリアンであることや、生涯禁酒宣言書に署名するほどの人であったことや、蒸留水しか口にしなかったような人であるがゆえに、【汚い水の井戸から水をとっている住民に広がった】という結論にいたったのではないかと思いますが。どうでしょう?
↓下のイラストのような状態で、汚物だめの浸出液が、井戸に、漏れてしまっていたのです(-_-;)
実際に井戸の汲み上げポンプを使用禁止にしたことで感染者数は激減しました。
自分も感染したらどうしよう
検査方法もわからない
人々はヒステリックになっている
水が原因だ!と言っても誰も信じない、批判さえされる
そんな状況の中で、冷静に事実を集め、結果を出すってすごいことです。
私はジョン・スノウさんを尊敬します。
疫学の父、ここにあり!
ジョン・スノウについて https://w.wiki/3NxY
ブロードストリート事件について https://w.wiki/3Nxa