「パターンの抜け漏れなく設計できる」ことへのデザイナーの評価について
emptyパターンやデータが一部欠けているパターンなど、なんらかのデータを取り扱うデジタルプロダクトのデザインをする場合、「パターンを抜け漏れなく設計する」ことはとても大切なスキルだと思います。
大切なスキルだと思うのですが、パターンの抜け漏れなく設計できること「だけ」で、果たしてUIデザイナーとして評価されるのか、ここ数年ずっとモヤモヤしていました。
パターンの抜け漏れなく設計できる「だけ」というのはどういう状況かと言うと、
・細部こだわり過ぎてその先にいるユーザーを見失ってしまう時があるけど、パターンの抜け漏れのないUI設計はできる
・他職種とのコミュニケーション能力はいまいちだけど、パターンの抜け漏れのないUI設計はできる
こういった状況をイメージしています。
いずれもデザイナーとしてはだいぶイマイチではあるのですが、ではこの場合に「パターンの抜け漏れなく設計できる能力」はなんの評価もされないのか、というところで悩んでました。
悩み続けて今回私がたどり着いた答えは、
・ジュニアデザイナーなら評価できる
・シニアデザイナーなら評価できない
でした。
理由としては、ジュニアデザイナーならまず一つ目にできるようになったこととして、努力を認めて評価できる気がします。
シニアデザイナーは、パターン抜け漏れなくデザインできますと評価を求める前に他のメンバーに指導をしてほしいし、パターンは抜け漏れなくデザインできているけどユーザーを置いてけぼりにしているのなら、本当の意味で抜け漏れなくデザインはできているとは言えない、という結論にたどりついたからです。
評価できるとかできないとかなんだか偉そうな話になってしまいましたが、無名のデザインマネージャーの戯言だと思っていただければと思います。