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動くべきとき、動くべきではないとき

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郷ひろみさんの新刊「黄金の60代」という本を読んでいる。

幻冬舎の月刊誌「ゲーテ」に連載されていたエッセイをまとめて単行本にしたもので、330ページ越えというなかなかのボリュームである。

読み終えたら書評を書こうと思っているが、この本の中で郷ひろみさんが書いていたことで、すごく響いたことがあったので、その点にフォーカスして書いてみたい。

郷ひろみさんも最近の僕と同様九星気学による長期的な運気の流れを意識して生活していると書かれている。

そこで、印象に残ったフレーズがあったので、引用する。

「悪い時期は、得てして、なにをやってもうまくいかなければ、次にはこれをと思いたくなるのが人間の性だ。それをせずにグッと我慢することも大事なのかもしれない。」

「ところが、不思議と悪い時期に良さそうと思える(実際は悪い)話が舞い込んでくるものだ。ただ、悪い時期というのは物事や人を見抜く目が曇っているので、なかなかその奥にあるものまでは見通すことができない。つまり、うわべの良さだけで判断してしまう恐れがある。それに悪は魅力的だ……。」(太字は立花によるもの)。

この一文のあとに、郷ひろみさんが気学と出会う前に、悪い時期に嘘の投資の誘いに引っ掛かって大損をした話などが紹介されていて、僕はすごく共感したし、「そうそう!そこなんだよ」と彼に強く共感した。

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