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【令和産ドロップアウト医師】レールを外れる私の自己紹介と、noteで発信したいこと
このnoteは今まさに医学部3年生から研修医2年目で、将来に漠然とした不安を抱えている、もしくは何らかの理由で医師になりたくないと思っているあなた(昔の自分)に向けて書いている。
特に、日本の保険診療の現場で医師を続けることに、社会情勢や自分の価値観とのズレ・不安を感じている方。
「普通の医師」というレールから外れた生き方って、実際どうなんだろう?そんな疑問を持つあなたの心に、少しでも響くものがあれば嬉しい。
自己紹介:2025年春、私は医者のレールを降ります
改めまして、こんにちは。2025年3月に初期研修を終える予定の研修医IROAです。
正直に言いうと、私は初期研修が終わったら、いわゆる「普通の医師」のキャリアパスからは外れることを決めている。
専攻医? どこかの病院に勤める?
いいえ、今のところその予定はない。
じゃあ何をするのか?
細々とですが、自分でビジネスを始めるつもりだ。
(どんなビジネスかは、また別のnoteで)
そして、それに加えて、スポットの医師アルバイト、それも専門性を必要としないタイプのものをしながら生きていく予定である。
端的に言うと、私は医師を「辞める」選択をする。
世間一般から見れば、もったいない、ありえないと思われるかもしれない。
「せっかく医者になったのに…」そんな言葉が聞こえてきそうだ。
でも、これが私の選んだ道。
なぜ私は医者のレールを降りるのか?
ドロップアウトの理由
理由は一つではない。
いくつもの感情や考えが複雑に絡み合っている。
あえて言葉にするなら、「自分は医者に向いていない」というシンプルな結論に至ったからだ。
どうしても仕事が好きになれなかった
どうしても医学に心惹かれなかった。後述のコンプレックスからも来ていると思うが心から「面白い」「探求したい」と思えませんでした。
当直への強烈な拒否感
私はどうやら朝型の人間らしく、夜勤というものが心底合わない。
健康を何よりも大切にしたいという価値観も強く、不規則な生活は耐えられない。
当直がある生活を想像するだけで、憂鬱な気分になってしまう。
周囲への劣等感
医学生になると、周りの優秀さに圧倒される毎日だ。当然だが、周りは皆、医学部に合格している。
つまり、私よりも地頭が良い人、努力ができる人(おまけに顔も良く、身体能力が高い人)も多くいる。
そんな環境にいると、どうしても自分の能力の低さを痛感してしまう。
なまじ今までのコミュニティで自分が上位にいたので、情けなくなる。
「そこで普通ではないルートをとる」ことで周囲に対して自分のプライドを守ろうとしているのもドロップアウトする大きな理由の1つである。
書いていてとても情けなく、ダサいが、自分の感じている事実なのでしょうがない。
兄弟への複雑な感情
これは少し個人的な話になるが、私の兄弟は、私とは全く違う人生を歩んでいる。
私だけは兄弟と違い、親から多大な教育投資を受けて医学部に進学したが、兄弟はいわゆる普通の仕事に就き、生活も楽ではなさそうだ。
兄弟の苦労を見ていると、「自分だけが恵まれた環境にいるのはなぜなのか?」「この差は、本当に教育費の差だけなのか?」という疑問が湧いてくる。
もしかしたら、私は「医師」という肩書きを手に入れただけで、人間としては兄弟よりも劣っているのかもしれない。そんな劣等感にも苛まれている。
こんな風に、色々なコンプレックスや醜い感情が渦巻いているのが、私が医者のレールを降りる理由である。
めんどくさい人間だしまともではないと思う。
ですが基本的に私は人に「普通の医師をすること」を勧める。
ここまで赤裸々に語ってきたが、勘違いしないでほしいのは、私は誰にでも「医者を辞めろ」と言いたいわけではないということ。
むしろ、私のような人間はごく少数派で、ほとんどの人にとっては、そのまま専攻医に進み、キャリアを積んでいくのがベストな選択だと考えている。
このnoteでは、基本的にそういうスタンスで情報を発信していく。
このnoteのテーマ:レールを外れた医師のリアル
では、なぜ私がnoteを書くのか?
それは、私と同じように「誰に何を言われても医者のレールから外れたい」「気質や健康、環境の問題でレールに乗れない、降りざるを得ない」人たちに向けて、一つの「生き方の例」を示したいからだ。
これまでにも、医師を離れた方々(泥医)のブログは存在していた。
しかし、その多くは転職アフィリエイトサイトへの誘導を目的としたものが多く、正直なところ参考になるとは言い難い状況だ。
中には、安易に情報を鵜呑みにすれば、かえって状況を悪化させてしまうのではないかと危惧されるものさえある。
私自身、医学部在学中から医師のキャリアに疑問を持ち始め、様々な情報を探し求め、迷走した経験がある。
だからこそ、信頼に足る、実体験に基づいた情報を発信したい。
このnoteでは、20代後半で医師のレールを外れる人間のリアルを、アフィリエイトなしで、ありのままにお伝えする。
安易にレールを外れたいと思っている研修医や医学生には、「ちょっと待て」と冷静になるきっかけを提供したい。
一方で、本当に今の状況が辛く、出口を探している人には、「医者を辞めても、なんとか生きていける道はある」ということを伝えられたらと思っている。
コミュ障医師の生きる道
私は、コミュ障でかつ手技が得意でない不器用な人間だ。
だからこそ、このnoteでは、そういった特性が求められない生き方、働き方を中心に情報をまとめていく予定である。
例えば、人との高度なコミュニケーション能力や、瞬発的な実力が求められるような「美容外科」に進む人の役には立たないだろう。大規模なイベントを企画・運営するような仕事も、私には荷が重すぎる。
このnoteは、どちらかというと、
地味で目立たないけれど、自分らしく生きるためのヒントを探している人
に向けて書いていく。
長くなったが、これが私の自己紹介と、このnoteで伝えたいこと。
これから、私がどのように医師のレールから外れて生きていくのか、その過程で得た学びや情報を、包み隠さず発信していく。
このnoteが、あなたの未来を考える上での、ほんの少しのきっかけになればとても嬉しく思う。
最後に
もし、少しでも興味を持っていただけたら、是非フォロー、コメント、いいねしていただけるととても励みになります。
今後のnoteのテーマ(予定)
初期研修を終えてからの具体的な生活
医師ならではの社会保険料削減し手取りを増やす方法
細々とするビジネスについて
医師アルバイトの探し方、働き方
レールを外れてみて感じること