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spinel3
村上春樹「ノルウェイの森」が爆発的に売れた理由を自分なりに考えてみた
村上春樹氏の「ノルウェイの森」は世界的に大ヒットしました。発行部数は1,000万を超えたと言われております。数千部売れればヒットと言われる業界では異例の大ヒットです。
あらすじは、主人公のトオルが大学で上京してから自殺した高校時代の親友の彼女であった直子との間に起こる恋愛小説です。実際には直子以外のヒロインも出てきます。
物語の構成や読みやすい村上春樹特有の文体なども売れた理由にはなりますが、この作品特有の売れた理由は「誰もが感情移入」できる点であるのではないかと考えています。村上春樹作品の特徴でもある至極一般的な主人公の存在と特徴的な登場人物。特徴的な登場人物がまた面白いし、我々に議論を与えてくれます。(村上春樹氏はそんなつもりで書いてないと思いますが)
形は違えど、我々はトオルと直子、トオルと緑のような恋愛をしてきたり憧れたりしたことが少なからずあると思います。直子との恋愛は実質的には遠距離恋愛だと思います。緑とは振り回されるような恋愛。そんな僕らの経験や憧れの心を擽る村上春樹氏の文体が我々の心に響き、この作品を一躍大ヒットに導いたのだと僕は思います。永沢さんのような先輩の存在もまた魅力的ですよね。
この作品では主人公の言葉に共感できることが多い気がします。それが我々の感情移入を容易くしており、またそんな主人公が僕らの経験や憧れである出来事と出会うことはまるで自分の物語を読んでいるようでとても楽しかったのです。
朧げに書いたので駄文ですが、「ノルウェイの森」を読むきっかけになったり思い出したりするきっかけになってくれれば幸いです。