現実と架空
違うの
そうじゃないの
でもそうなんだと
自己の理想と戦っている
綴由良は
わたしと私は
別人ではない
私の中に存在している
"そういう"部分を
強く引き出して理想化した
私なのに
私じゃないみたい
そんなわたし
ミスiDのために
方向性を定めたに過ぎないけれど
綴由良は理想だった
理想は
理想であり続けなければならない
私の少女像は、
現実の少女と呼ばれる世代に
或いは"女の子"に
求めてはいけないもの
女の子ではなく
少女であるのは
少女が
小説の中にいつも居る
概念化された存在だから
女の子が好きで
モデル、アイドル、キャラクター、Virtual
沢山のものを好きになるのに
少女だけに
焦がれてしまう
物語の上で生きて
物語の中で永遠になる
一生そちら側になれないことが
美しくて嬉しい
違うのだとわかって欲しい
少女が現実に存在して欲しいわけじゃない
女の子に少女性を求めてはいない
現実の女の子に
それを求めるのは
寧ろ加害だ
やめて
伝わらない
伝えきれない
少女という概念を
低俗なものにしたくない
少女は性ではない
少女は年齢ではない
存在があまりに尊い
これは伝わらない。
ただ、気持ち悪い。