『主人公になりたかった』
2021.6.24
起床
早めに起きる
学校に用があったから
残っていたシチューをたべて
部屋に戻る
昨日のドライフラワーをリピートする
ふと
nqrseパートの音源を
聴いてみたいと思った
無理だろうと諦めていたのに
ちょうど昨日の個人配信で
流してくれていたらしい
アーカイブは残っていなかった
寂しい
早く起きたからか
時間が経つのが遅い
いつもなら16時くらいになっているはずが
時刻は未だ14時を過ぎた頃だった
ベッドに横たわって
スマホを眺める
特に新しいことも面白いことも無いままに
余白を埋める
急に恋愛がしたくなること
正確に言えば
恋愛がしたいわけじゃない
誰かの一番になって
愛されたいと思う
相手にとって誰よりも大切な
特別になりたい
悲しいことがあっても
苦しくても
自分を認められなくても
貴方が好きだと言ってくれる人が
居て欲しいと
羨ましいと
思ってしまう
面倒くさい
別に
その感情がずっと続く訳では無いし
好きな人がいる訳でもない
ただ
小説を読んでいると
あまりにも入り込みすぎる
感動して泣くのと同時に
キャラクター目線の感情で泣いている
好きになったキャラクターの
感情とか感覚とか
そういう部分だけ
自分の中に取り込んで
投影して
吐き気や過呼吸が
本当に起こりそうになった
小説を読んだあとのわたしは
危なくて不安定だけど
主人公の見ている世界が
一時的に見えるレンズが
好きでたまらなくて
小説を読んでいる
おわり