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【子どもの入院は成長の高速道路】
前回、前々回のnoteで娘の急な入院で毎日涙腺が緩みっぱなしのオカンです。
そんな中、2歳の娘はすごい勢いで成長している。
毎日、彼女は私がきた時と帰る時、大号泣をする。
それは、私も同じ。
1日たった4時間の親子タイム。
熱は未だに下がらず、肺炎もまだ治ってはいない。
それでも、少しずつ笑顔を見せてくれる彼女に安堵と癒しをもらう日々。
困難な状況にいることで、娘は成長の高速道路に乗っているようだ。
***
面会のたび、私の顔が見えると開口一番、
「えっちゃん、よく頑張ったああああああ!」
と泣きながら、
高くそびえたつベッドの隙間から管まみれの手を伸ばす。
「よく頑張ったね」って看護師さんやお医者にたくさん行ってもらってるんだろうな。
体内時計も備わってきているのか、4時間がたち、私が帰らないといけない時間に差し掛かると、
目線をすっと落とし、
「ママ、" また明日ね"しない…。」
と半べそをかく。
いよいよ帰る時間になると、
また、管まみれの手を目一杯隙間から伸ばし、
「会いたい!!会いた〜〜〜!!!」
と、泣き叫ぶ。
毎回、この別れが辛すぎて私はオイオイ泣きながら病院を後にする。
そして、しばらく病院の広場でぼーっとしたり、母や友人に電話して心を落ち着かせる。
入院三日目のおととい、彼女の急速な成長を垣間見ることができた。
大部屋にいる彼女のルームメイトは毎日入れ替わり立代わり。
病気と戦う子どもや、親がどんなに多いのかと痛感する。
その日は、1歳半の男の子がお向かいに入ってきた。
急な入院だったんだろう、お母さんはあくせく入院準備に駆けずり回っているのかしばらく彼はベッドに1人。
ずっと、ずっと泣いていた。
すると、彼より半年お姉さんな2歳の娘が立ち上がる。
1時間近く泣いていた彼が見えるように、カーテンをシャーっと開け、
「だいじょうぶだよ〜!!
ママくるよ〜!」
と声をかけているではないか。
もともと、話すのが得意な彼女。
でも、そんな風に泣いてる子にも声をかけられるほど成長したのか。
そして、
「泣いてもいいよ!泣いてもいいよ〜!!」
と叫んだ。
すると、彼はピタッと泣くのをやめた。
目が合うと2人は手を振り合い、同士としてお互いの傷を癒しあっているように見えた。
子どもって、すごい。
「泣いてもいいよ」
って、結構なパワーワードだなあ。
幸い、その状況をカメラに残すことができた私は、
なんども泣きそうなときそれを見る。
結局、泣いてしまうんだけど、
それは「悲しみからくる涙」から「元気をもらった涙」と大きく変化をしている。
だから、それはドロドロしてなくて、サラサラとした涙で、
私の心をデトックスしてくれる。
毎日、彼女に会えるのは夫と合わせてたった4時間。
今日も、彼女の成長をみて自分も負けずに前に進もう。
彼女が体を張って教えてくれる「なにか」を原動力に。