【デートは裸足で】
どうもこんばんは。
すっかり子どもを見ながらのリモートワークのプロになりました。
「あ、続きせな!」でおなじみ摘月瀬菜です。
どうぞ名前だけでも覚えて帰ってください。
冒頭に嘘つきました。全然プロになれてない。はよ保育園始まってくれアハン。
さてさて、今日は、
「あ、こんなとこDNAに組み込まれるんやな」
と思った話をします。
私には、昔から「裸足ぐせ」がある。
なんか「ご利益あるな」とか「神聖やな」とか「心から楽しいな」と思った時に裸足になる癖があります。
癖っていうのは、自分では気づかなくて他人から指摘されて初めて自分が「それ」をしている事に気づく。
それを人は「癖」と呼ぶ。知らんけど。
娘2人と公園へ行くと、娘たちは必ずと言っていいほど裸足になる。
それも、ノリに乗って来た時に不意に。
「じゃあ、ここ置いとくね?」と靴を脱ぎ捨てる。
(「わかってるよね、あんたのDNAだからね?責任持ってね?」と言わんばかりに)
どんな砂利でも、芝生でも、コンクリートでもお構いなしだ。
そんな彼女たちを見て、ふと、裸足でデートに出かけた過去を思い出した。
*************
私には、10年ほど前、お付き合いしていたJOYに激似の彼がいた。
もう似すぎて、彼と付き合ったのちにJOYをテレビで見たときはドッペルゲンガーかと思ったし今も実はそう思っている。
(以下、彼をJOYと呼ぼう)
JOYとは、私が日本語教師としてベトナムで滞在している時に出会った。
大人数の食事会をたった1回しただけだったが帰国しても彼とは馬が合い付き合う事になった。
当時の私は、今考えたらおぞましいほど亭主関白だった。
JOYはその容姿と気優しい性格も合間って多分、モテた人生を送って来たのだろう。
しかし、私はそんなイケメンには割と手厳しい。
大阪ー姫路
の中距離恋愛をしていた私たちは会うのは月1回程度、
電話や連絡も会う直前に取る程度で、
「会ったら小学生みたいにバカみたいに無邪気に楽しむ」みたいなスタンスをとってお互いの忙しい日々を尊重していた。
電話をしてくる彼に、
「誰や?なんの用や?」
とヤクザみたいに出て、
「んもう〜またそんな冷たくして〜!キャキャキャ」
と喜ぶドMなJOYの反応を楽しんでいた。
私がわざと西郷隆盛みたいな態度を取るのを彼もわかって付き合ってくれていた。知らんけど。
そんな私たちは、1度、「太陽公園」というテーマパークでデートする事にした。
そこがもう、なんていうかびっくりするほどB級スポットで。
B級スポットに心しか踊らされない私はもうニヤニヤが止まらなかった。
今なら「インスタ映えスポット」の最たるもので、
秦始皇帝兵馬俑坑など、各地の世界遺産とか歴史建造物のレプリカが置かれているカオスな空間。
デートしている若者なんて私たちだけだったし、
すれ違った人といえば中年の夫婦2組だけだった。
そんな場所にデートに行くのは楽しみで私の女心も全開になり、
オシャレに出かけたい!
という一心から、姫路まではるばる履いて行ったスニーカーを履くのがどうしても嫌になった。
「ヒール履いてオシャレに彼と歩きたい!」
それを、JOYの母親に告げると、
「ほなこれ履いて行き〜」
と彼女のサンダル(少し厚底)を貸してくれた。
今考えたら、よう彼氏のオカンに借りたなと思う。
JOYのオカンはJOYのオカンだけあって、めっちゃ綺麗で気さくで大好きな人だった。
いざ、太陽公園へ!
中に入るともうカオスがすごい。
もう、写真も何も残ってないので太陽公園自作のムービーでお楽しみください。
そこには、エセ万里の長城なるものがあり、
エッサエッサと登った。
もう心が踊りまくり!!
神聖!
そして、
うん、だいぶ序盤やけど、
履きなれないサンダル、足がイテエ♪( ´鬱`)ノ
早々に私はサンダルをほっぽり投げて(オカンに謝れ)、
裸足で観光する事に。
デートだから、白いワンピに薄手のカーディガンをあしらって女らしさ全開。
なのに足元は裸足だから、
すれ違う中年夫婦には5度見くらいされたけど私は心の底から楽しんでいたので、5度見の件はのちにJOYから聞かされた。
私たちがいた「石エリア」と次に向かう「城エリア」は、一旦外に出て道路を通って行かないといけない謎の経路で、
裸足で道路を渡る私を、ジョギングしていた高校球児10人がまたさらに私を5度見(計50度見)していたそうだが、
それものちにJOYから聞かされた。
裸足のデートは本当に楽しく、特に石エリアでは石がひんやり冷たく、
足の裏から歴史がこちらに語りかけくるようなシンパシーを感じた(レプリカやけど)。
デートの最後に、
バスにも裸足で乗り込む私に、
JOYは耐えかねて、
「瀬菜ちゃん、そろそろ靴履いたら・・?」
え。
こんなに楽しいのにこの後に及んで靴履けってどういう事?
亭主関白と乙女が同居している当時の私の言い分は、
「え、裸足でバス乗ったらあかんの?(あかんやろ)
私は、せっかくデートやしサンダル履いてちょっとでも可愛い姿で出かけたかったのにさ。」
と放つと、開口一番、彼は
「うん、可愛いと思われたいならまず靴はこか!!」
と正論を叩きつけてきたので私は渋々そのサンダルに足を通す事にした。
今考えたら、彼がなんで私と4年近くも付き合ってくれていたかは謎。
私は、彼と別れた後も、事あるごとに靴を脱いだ。
「男はつらいよ」好きの私は柴又の江戸川では靴を脱ぐ。
「ジブリ」好きの私はやっぱり初めて三鷹の森に行ったときは靴を脱いだ。
いいオーラの山に登ったら、なんか楽しくなって帰りの道は裸足で下山。
*************
そんな自分の裸足癖が、がっつり娘2人も遺伝していた。
今日も彼女らは早々に裸足で駆け回っていた。
彼女らの姿をみて、
「この子たちもきっと、将来の恋人を困らせるんだろうな。
でも、裸足でも受け止めてくれるような男を見つけろよ!」
と、エールを送る初夏の昼下がりであった。
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