【これはあなたの物語】
私は、大きな罪を犯しました。(乗っけから重め!)
ここ数年、仕事仕事で「心を亡くし」、「忙しい」人間になってしまっていました。
小さくて世界で一番大切な家族を蔑ろ(ないがしろ)にしてしまっていました。
それに気づいたのは、先月のこと。
娘が怪我をした時、
「痛い!」ではなく、
「ママごめんね。」
というようになってしまった。
振り返ってみれば、
私は傷ついた我が子に、
「だから何度も言ったやん!なんでやめてって言ったことするの!」
と怒ってばかりだったから。
娘はいつしか、怪我をしたことこでママを怒らせるんじゃないかというマインドにシフトしてしまい、
「痛い、助けて!」よりも、
「ママ、ごめんね。」という子になってしまった。
保育園がコロナで何度も休園になり、
家で子供がいるのにリモートで仕事をしながら背中を向けていた私。
娘たちにとっては寂しかっただろう。
「なんで、家にママがいるのに遊んでくれないんだろう?なんでそんなに怒ってばっかりなんだろう?」
大きな罪を犯したことに気づかせてもらい、
私は一大決心をして20日間思いっきり休職することにした。
そう、「思いっきり」!
もう、体と心が限界だったのだ。
そして、思いっきり娘たちと向き合うことにした。
実家の母が心配して休職前に迎えに来てくれ、
休職1日目は地元の大阪へ一緒に帰ることに。
3歳と5歳(ラテン人のパワフルミックスキッズ)を連れて新幹線に乗せるのは至難の業なのだ。
東京から新大阪までは、何度何度も席で暴れるし、
周りからは白い目で見られるし、
大事なことやから2回言うけどラテン人のパワフルミックスキッズなので目に入る人間みんなにフレンドリーに挨拶するし、
コロナ禍やからそれも嫌がる人は嫌がるし(なんちゅう世界だ)。
御堂筋線(大阪をいい感じに網羅する地下鉄)では、
人が少ないことをいいことに筋トレ始めるし。
(大事なことやから3回言うけどラテン人のパワフルミックスキッズなので)
クッタクタに疲れて実家にたどりついた。
この旅では、実家の家族、
いとこ達とたくさん遊んで、
関西の素敵なところを旅して、
大好きな人に会って、
美味しいもの食べて、
仕事のことを一切考えないことにした。
そうしないと、私の目が死んだままだから。
超多忙な中、私の休職をすぐに受け入れてくれた上司やチームメイトに頭が上がらない。
でも、この子たちと向き合うのは私の母親としての大きな役目。
こればっかりは代わりがいないのだ。
この旅では、
大阪、滋賀、京都、徳島、香川。
本当にたくさんの場所を訪れた。
その全ての場所に、私たちを愛してくれて全力で応援してくれている人がいるからだ。
私の唯一の長所であった「根拠のない自信」がここ数年消え去っていた。
その失われたピースは、大好きな人たちと過ごすことできっと見つかるはず、そう信じていたから。
全てのことに、意味はあって、それはすベて繋がっている。
旅の最初の週末、私は滋賀を訪れることになるんだけど、
10年ぶりくらいの友人がたまたま「今度、滋賀のおうちに遊びにおいでよ!琵琶湖の見えるカフェに行かない?」
と素敵すぎるお誘いをしてきてくれたからだ。
私が休職を決断する少し前に。
その友達がたまたま呼んでくれた友達も、私が何年も会ってないけど会いたかった友人の一人だった。
時間がポンっと空いたときにも、
「今日、暇?石垣島から帰ってきたんよ!」とすごいタイミングで連絡がきたり、
京丹後に嫁いだ家族のような存在の友達も10分だけ寄ったよ!といきなり会いに来てくれたり。
そんな、偶然なのか必然なのか、
素晴らしい再会が目白押しだった。
みんなみんな、動物的勘で導かれるように引き寄せあって再び出逢いに来てくれた。
その友人みんなに、なぜ私がこんなド平日に子連れで旅をしているかを話すと、
驚くほど同じ境遇にいたり、
「自分の話を第三者から聞いているようやわ」
と共感の嵐。
そして、口を揃えて言ってくれたのが、
「最近、元気がなくてさ。あなたにずっとずっと会いたかったの。」
って。
人に必要とされるって何よりも原動力になる。
私が休職をする決断をした話をすると、
「勇気がいる決断だったと思う。でも、そう決断してくれて本当にありがとう。生きててくれてありがとう。」
そう言ってもらえて心から嬉しかった。
心を病んで、それでも仕事を続けていたら、どうなってただろう。
考えただけでもゾッとする。
みんなの話を聞き回って感じたのは、
これは、「私だけのストーリーではない」ということ。
きっと、声をあげれず、周りの目や、迷惑を考えて無理してしまっている人、本当にたくさんいるはず。
今日は、休職後、初仕事の日。
そして、フルタイムの勤務から6時間勤務に変更してもらった。
家族が一番大事、私はそれを優先したいと、上司に言えた日。
頭ではわかってたけど、自分の成長を諦めきれなくて無理してしまってたとわかった日。
このままじゃあかん!と状況を変えれた日。
ちゃんと、自分の心にしたがって、
周りに頼ることを覚えた日。
だって、私には、心から愛してくれている人がモノっすごいたくさんいる。
そんな素敵な人たちに愛されているかけがえのない自分を大事にしないとその人たちを大事にしていることにならない。
小さな小さな一歩だけど、
今日は踏み出せたことをちゃんと記していこう。
1年後の自分はどうなっていたいかを真剣に選択していくとき。
これは、私の話だけではない。
これは、あなたの物語。