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【病室から飛び交う「ママがいい!」という叫び】
どうも!スペイン×アルゼンチン×大阪のミックスラテンファミリーの日々を綴っております、「つづき せな(摘月 瀬菜)」です。
日常の中に潜む、クスッと笑えたり、ホロっと涙したりするようなラテンライフをシェアしております。
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以前のnoteで書かせていただいたのですが、3歳の娘が入院しました。実に3回目の入院。
単純計算で生まれてから年一で入院している。そして、コロナ禍。嗚呼。
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この「嗚呼」に全てが集約されていますので行間を読んでくださる皆様には想像が容易いかと思います。
娘は、もうすぐ4歳を迎える、そして人生で3回目の入院ということもあり、同室の子どもたちよりはずいぶん落ち着いているように見えます。
私は、今年の春、フルタイムの仕事を6時間の時短にし、家族との時間にプライオリティを置ける働き方にシフトチェンジした。
そのおかげで、娘が入院した今も、毎日PCを病室に持ち込んで娘と肩を並べて仕事と看病を両立することができている。
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それは、ものすごく画期的で。
親にとってはすごくありがたい。
コロナ禍ということもあり、面会の受付は16:00までとなっている。
それまでに滑り込まないと20時まで一緒にいることができない。
大部屋とはいえ、病院の中で3歳の娘が一人で眠りにつくのは本当に恐怖と孤独を抱えることになる。
せめて、寝付くまでは一緒にいてあげたい。
私は、テクノロジーの力を使って、それが可能になっている。
しかし、ほとんどの親御さんはそうでない人がほとんどである。
「ママがいいーーーーーー!!!」
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同じ部屋の子どもたち、別の部屋の子どもたち、いろんなところから聞こえてくるのは、
そんな心からの叫び。
今も、隣のベッドの女の子は、
「ママがいいーー!!ママこない?抱っこしてー!」と叫んでいる。
娘の入院1年目は、そんな声を聞くたびにカーテン越しに泣いていた私。
今も胸がぎゅううううっと締め付けられる。
以前よりはお見舞いの時間もずいぶん緩和されたほうだが、
家族に風邪症状がある人は7日間面会謝絶というルールがある。
お見舞いにきたくても、これない親御さんも多いようだ。
娘は、体調も悪く、怖くて寂しい中でも、とても落ち着いているから、
「さすが、お姉さんになったな。」
と感じていた。
しかし、気がついた。
それだけじゃないんだ。
娘は親である私や夫と毎日一緒にいることができるからだ。
一緒に何をするわけでもないけど、ただ肩を並べて、一緒に病室で一緒にいる。
ただそれだけで、
娘の心はとてつもなく安堵するようだ。
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コロナ禍、子どもの病気、入院、病院のルール、親のワークライフバランス…
全ての難関を潜り抜けないと、このお見舞いライフを送ることはできなかった。
「ママがいいー!!!」と泣き叫んでいる多くの子どもたちの親御さんは、胸が張り裂ける思いだろう。
いくらwith コロナになったとて、子どもの病気や入院をサポートするのは至難の技。
どんな状況の中でも、フレキシブルに対応できる働き方を確立しておくのは、
コロナが明けても永遠のテーマではないだろうか。
娘が入院して、7日目。
そろそろ退院の兆しが見えてきた。
一つずつ、娘に繋がっていたチューブが取れていく。
チューブが取れるたび、1トーンずつ彼女の顔が明るくなっていく。
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一方、家でずっと待っている5歳の長女は、だんだん元気がなくなっている。
早く妹に会いたいんだって。
「えっちゃん…」
昨日は、長女が妹の名前を寝言で呟いていて、姉妹の絆を強く感じた。
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もうすぐ。
もうすぐ会えるよ。
しんみりした感じで終わりそうなので、入院してさらに達観したハルク系ジャイアン(もはや何者)a.k.a.我が娘のエピソードをどうぞ。
1、退院時期
脅威の速さで、回復していく娘。
初日は点滴のみで、30時間ぶりのご飯をすごい勢いで食べていた。
私「すごいいっぱい食べれたね!すぐに退院できるんじゃない?」
すると娘、
「…それは、先生に聞かないとわからないよ。」
(さーせんしたー!!)
文字におこすと、我ながら確かに楽観的な発言だった。
それを、3歳の娘にしかとただされる37歳、夏。
2、勇気
家にいる時のように好きなものを好きな時に食べられないのが入院の辛いところ。
毎回看護師さんが運んできてくださるご飯に胸を躍らせる。
今日は、野菜炒めの中に黄色いパプリカが入っていて、「食べないだろうな〜。」と思っていると、
「ママ、これ、勇気を出して食べてみる!お!食べれたー!!」
と初の食べ物に挑戦していた。
アニメのような発言に、笑ってしまった。
3、滑り台
娘が病院に運ばれて40度が出ていた時。
生死のギリッギリの時だからこそ頭が冴えてきたんだろう。
点滴を打たれて、腕にギブスをはめられた娘。
娘「ママ見て?
滑り台アーーーーーム!!」
必殺技の声量でギブスを滑り台に見立てて指を滑らせていた。
(「アーム」が腕であることをいつ知った我が子よ)
(ほんであんた40度の熱で何必殺技編み出しとん)
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4、ユニコーンの副業
これも40度の熱と戦う救急外来での一幕。
顔を真っ赤にして、酸素飽和度も落ちてふらふらの中、いきなり彼女はユニコーンの話をし始めた。
娘「あのね、ユニコーンはね、ツノの先っぽからアイスクリームを出してるんだよ。」
私「…ってことは、世界中のアイスは、ユニコーンのツノからできてるってこと?!」
娘「そう。ファンタジー。」
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(こっち見たー!!)
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間が芸人。
ぜひ、ライブで見て欲しかった。
「ファンタジー。」の台詞の時にビシーっとこっちむいてきた。
救急外来で、心配しているおかんの爆笑かっさらうとかさすがラテン系関西人ハルク。
(だから何そのジャンル)
5、ママの匂い
20時までというリミットのあるお見舞い時間。
彼女は、私が帰る姿を見たくないのでいつもその時間が来る前に就寝するスタイル。
添い寝して、ぎゅっとハグ。
クンクンクン
娘「ママ、いい匂い。」
私「どんな匂い?」
娘「カラフル。」
(ママの匂い=カラフル)
なんか素敵ー!!!発言が独特で可愛い。
キューっとなって早くポケットに入れて連れて帰りたい。
(南くんの恋人)
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6、勇気Ⅱ
昨日は、珍しく私が帰る瞬間まで眠ることができなかった娘。
私「もう帰らなあかん。」
すると娘、
「じゃあ、勇気を出して一人で寝てみる。」
そう言って、笑顔で布団に入ってぎゅっと目を瞑ってた。
この入院ライフを経て、
「勇気を出して◯◯してみる」という言葉が自然と出るようになった娘。
きっと毎日、たくさんの勇気を出しているから、言葉にもその強さが表れるんだな。
かっこいいぞ、おい!
人生で最高にしんどい時でも、
おかんの爆笑をかっさらい、たくましく生きるたった3歳の娘にいつも脱帽です。
このまま、よくなって今週には家に帰れますように。
もう一踏ん張り、一緒に笑って乗り切ろう!
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