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はにゅちが競技者だったことを忘れかけている人のRE_PRAY感想その3
こんにちは、つづです。
その1、その2をご覧いただいた方、本当にありがとうございました。今回初めましての方も、ご覧いただきありがとうございます。
大楽後のXの投稿にも沢山反応をいただいて、私だけじゃなくてみんながRE_PRAYツアーとのお別れを惜しんでいるんだなぁと感慨深くなりました。
楽しんでいた漫画が最終回を迎えちゃったみたいな気持ちです。嬉しいのに切ない!
エストポリス伝記2ファンの皆さんも加わってまだまだ賑わいが続いていますが、あるファンの方が「RE_PRAY後夜祭を楽しもう!」とおっしゃっていて思わず笑顔になりました。みんなで手繋いでフォークダンスを…と思いきや鶏蛇様やMEGALOVANIA をガンガン踊り始めそうな皆さんのことが大好きです(笑)
私の感想も、どうか「RE_PRAY後夜祭」の一つの出し物として……などというのはおこがましいので、「隅っこに置かれてる文芸部の部誌」くらいの気持ちで気軽に読んでいただければ幸いです。(文芸部出身)
では本編STARTです!!
今回は再びRE_PRAYの物語について、
・前回見落としていた点から生まれた新たな考察
・クジャの話
・「追加公演」の位置付け
の順で話していく。
undertaleとFF9のネタバレがたくさんあるので、苦手な方はここで回れ右してください。
「黒い天使と白い天使」
まず、「前回見落としていた点」というのがこちら。
1部と2部のOPで映る「天使のシルエット」である。
1部では天使のシルエットが「黒い」
2部では「白い」
皆さま、とうの昔にお気づきの点であろうと思う。
しかし、前回の考察ではすっかり失念していてこの部分を全く考えていなかった…!
なので、改めてこの切り口からRE_PRAYの物語を考えてみる。
なんとなく名付けた「白天使さん」だったが、実はundertaleにも「天使」という存在が出てくる。
宮城公演から、MEGALOVANIA 前にGルートっぽい「ボーン…」という重低音が追加になったことでもう一度undertaleの最後の回廊シーンなどを見直していたのだが、その回廊の窓にあしらわれているのが「羽の生えた円」と「三角形」の紋章だ。
この紋章の意味については、ウォーターフェルに住むガーソンという老いたモンスターから話を聞くことができる。
王国のエンブレムについて聞くと、普通は学校で習うものだが?と言われるが、説明はしてくれる。そのエンブレム、Delta Runeは時間と共に本来の意味が失われたようだが、歴史として記され始める以前から存在する物であり、予言の内容から下の三角形はモンスターを象徴し、上の円と翼は天使を象徴しているのではないか?と、モンスターの間では言われている。
この「予言」についてもガーソンから聞くことができる。
ああ… あの よげんのことか…
「ちじょうを みし "てんし"が まいおり われらを ときはなたん」…という でんせつじゃよ。
じゃが さいきんは ぶっそうな かいしゃくをする れんちゅうも おおくてな…
あの つばさのついた えんは "「し」の てんし" なのじゃと
「はかいを もたらす ものが… われらを このよから "ときはなつ"」…という イミだと いうんじゃ
地上を見し”天使”…
「地上」を私たちのいる世界とおけば、「画面越しに見つめてくるいつ夢さん」はまさに「地上を見し天使」だが…。
また、ウォーターフェルには古代文字でかかれた碑文が沢山あるのだが、一つ一つ見ていくと予言について書かれたものがある。
だが… 地底の世界には こんな予言も伝わる。「地上を見しもの… すなわち 天使は舞い戻る…」「…天使が戻るとき 地底の世界は無人となるだろう」
ガーソンは天使が「まいおり(舞い降り)」といったけど、碑文では、「戻る」とある。
これはモンスター側の伝承が変わってきていることを表現するための意図的な違いで、碑文の方が本来の伝承と推測する。
「戻る」ということは、今はここにいる存在が、どこかへ行き、再びここに来る、ということだ。
それならこれが指すのはいつ夢さんではなく、
「いつ夢Re」さんでは…?
そして、「天使が戻るとき 地底の世界は無人となる」……。
ガーソンは天使が「ときはなつ」と言っていたが。
「無人となる」と「ときはなつ」とは、何が違うんだろう?と思って英語の原文を調べてみることにした。
まず、碑文は原文だと
There is a prophecy. The Angel... The One Who Has Seen The Surface... They will return. And the underground will go empty.
「無人となる」=「go empty」。
次にガーソンのセリフ。
Oh yeah... The prophecy.
Legend has it, an 'angel' who has seen the surface will descend from above and bring us freedom.
Lately, the people have been taking a bleaker outlook...
Callin' that winged circle the 'Angel of Death.'
A harbinger of destruction, waitin' to 'free' us from this mortal realm...
In my opinion, when I see that little circle...
I jus' think it looks neat! Wahaha!
「ときはなつ」=「bring us freedom」または「'free' us from this mortal realm」。どちらも違った表現だけど、free(freedom)が使われている。
「自由」……RE_PRAYの1部と2部両方に出てくる言葉だ。
ってちょっと待った!
見過ごせない文言が!!
Callin' that winged circle the 'Angel of Death.'
‘Angel of Death.'
英語版でこの言葉が使われる人で、RE_PRAYの大切な登場人物がもう一人。
クジャだ……!
日本語版では「美しき死神」と呼ばれるクジャ。
「死神」は直訳すると「The Death」「The Grim Reaper」となるそう。
しかし、クジャは英語版だと「Angel of Death」と呼ばれているのだ。
これは偶然なのか?それとも…?
もちろん、undertaleにおいて、先ほどの予言と紋章はゲーム固有の意味を持つ大切な要素だ。クジャの設定もそう。それぞれ別の、製作者たちの熱い想いが込められている。
しかしそれらからインスパイアを受け、最大限のオマージュを駆使して構築されたRE_PRAYの物語においては、
1部は「死の天使(Angel of Death)」のストーリーであり、他でもない「美しき死神(Angel of Death)」クジャの手によって締めくくられる、という解釈が存在してもよいのではないだろうか。
そして、破壊をもたらした死の天使は、セーブエラーによって”舞い戻り”、今度は白い天使のシルエットを浮かび上がらせる。
「天と地のレクイエム」「あの夏へ」を経て、ゲーム世界や思考実験のループから「解き放たれた、自由を得た(=freedom)」黒服ちゃんは部屋から出ていく(=無人になる=empty)
「天と地のレクイエム」前に出てくる「空っぽのウツワ」という表現は、以前も言ったようにFF9のオマージュと思われるのだが、「空っぽ」も「empty」と訳せるのがまた、魂の震えるポイントである。
原文を調べてなかったら辿り着かなかった新しい見方。
もちろん羽生様の意図はわからない。
私が勝手に結びつけている考察だ。
でも!この物語に隠されたクジャ要素を必死に探っていた私にとって、これは!あまりにも!驚きだった。
数多の候補からクジャを選んだのではない。
天使は「舞い戻る」必要があったがゆえに、1部のラストはクジャでなければならなかったんだ…。
この舞台には「死の天使」が、
クジャが必要だったんだ。
そして「地上」や「予言」という単語はエンドロールのエストポリス伝記2とも繋がってくる。(「地上を救う者」、「預言者」)
本考察の前半部分はおそらくundertaleに詳しい方々によってなされてきたn番煎じであると推察するが、「Angel of Death」に言及した考察は少ないかな?
何より私が嬉しいから書いておこうかな?と思い、綴らせてもらった。
考察としては以上なのだが、ここから先は宮城初日に目の前で完璧なRE_PRAYを見届けた1人のクジャ推しとして、クジャがトランス・クジャに至る背景と、私が羽生様の演じるトランス・クジャに感動した部分について語らせてもらう。
クジャの話
大切な1部のラストに、物語に「必要不可欠」な存在として最高の舞台を用意してくれ、最大の敬意と熱いケツイを込めて戦ってくれた羽生様。
何よりもその身一つで空気を切り裂き、
「それでも俺の命がここにあるんだ!」
と言わんばかりに己の”生”をリンクに刻みつけていく姿はまさに私がゲームの世界で魅了されたトランス・クジャそのものだった。
その1、その2ではほぼ触れてこなかったのだが、改めてクジャに着目してRE_PRAYを語ってみたいと思う。
※作中の重要ポイントをガンガンネタバレするので、読みたくない人は次の項目まで薄目で読み飛ばしてほしい。
クジャの背景
FF9の主人公(ジタン)が住む世界(星)はガイアという。
その星には赤い月と青い月、二つの月が存在する。
ガイアの民には秘匿されているが、その昔、テラという老いた星がガイアと融合し、星の生命力を取り戻そうとした。
テラの民は高度な文明を持ち、死を遠ざけ、永遠の命を求めていた。
死を迎えるべき魂がそれを拒み続けることで、魂の循環は途切れ星は衰退していく。そこで、別の星を喰らって生き永らえてきたのだ。
様々な要因により計画は失敗し、二つの星は不完全に繋がったまま、ガイアの空には二つの月が昇ることになる。
テラの民は魂と肉体を分離し、星の完全な融合まで眠りにつくことにした。
眠っている間、星の管理を任された管理者・ガーランドが作った「いつか目覚めるテラの民のための魂の入れ物」がジェノムである。
そこに予期せず魂が入った状態で生まれたのがクジャだ。
魂のある人形と人間とは何が違うのだろうか?
その問いは、形を変えながらFF9内で繰り返し問われ続ける。
クジャは自分自身の生を「失敗作」として否定されながらも、表向きはガーランドに従い、「ガイアの死神」として与えられた任務を遂行しながら叛逆の機会を窺っていた。
もしかしたら未プレイの方で「トランス」を「クジャだけができる特別な状態」のように思っている人がいるかもしれないが、実際は逆だ。
クジャはとても強いのに、魂が不完全であるが故にトランスの力が無い。
そのことに気がついたクジャは、魂の不足を「他の魂」で補い、トランス・クジャの姿となった。
管理者を奈落へ蹴落とし、ようやく「自由」になったクジャが告げられたのが己の命に理不尽にかけられたタイムリミット、寿命が残りわずかであるということ。
最後まで使い捨ての駒であると、呪いのように生きることを否定され続けたクジャはついに逃れようのない死に直面し、世界を道連れにしようとする。
トランス・クジャと戦うのはこの局面である。
RE_PRAYの中にいるクジャ
ここからは私見。
私はクジャ推しなので、かなりクジャ側に肩入れしている。
でも、クジャを良い人だとか、かわいそうだとか言うつもりは微塵もない。
クジャは罪のない人々を犠牲にした。
憎んでいたはずのガーランドのように自らも使い捨ての命を作り出したりもした。
実は作中では、クジャのもたらした破壊によって解放された命もある。でもそれは結果論だ。やり方は絶対に正しくなかった。
クジャはよくナルシストと言われるし、実際の言動もそういうところが多分にある。しかし、私は原作のクジャは本当の意味では自分の内面を愛せなかった(ありのままの自分を受け入れられなかった)、そして他人を愛する気持ちも知らなかったのだと思っている。
RE_PRAYの1部は、骨組み的にはundertaleの影響が強い。
FF9の成分が濃く出てくるのは6分間練習の「独りじゃない」から「破滅への使者」までという短い時間なのだが、クジャの人物像としては「鶏と蛇と豚」が一番近いと思う。
サンズの次にクジャが語られるのではなくて、並行しているとも取れるということだ。
そして、これは「鶏と蛇と豚」のテーマに関することだが、「貪、瞋、癡」、そこから導き出される教え(教訓)は、「無欲になれ」というメッセージではなく、「自分が何のために生きているか、何をもって満たされるかを知りなさい」ということらしい。
原作のクジャも、最後の最後でようやく自らの「生きる意味」が少しわかった気がすると主人公(ジタン)に打ち明けるシーンがある。
だから私は、RE_PRAYの中にいるクジャは、鶏と蛇と豚で目覚め、破滅への使者となり、いつか終わる夢:Reによって再び眠りにつく、と考えてもいいんじゃないかと思っている。
先ほど触れた天使のシルエットと共に、実は気になっていることがもう一つある。それは、「いつ夢さん」と「いつ夢Reさん」の最後のポーズが違うこと。
いつ夢さんが氷に手を当てて終わるのに対して、いつ夢Re さんは両手でかき集めたものを掬い上げて自らの体へ流すように天を仰いで終わる。
ここについて明確な考察には至らなかったのだけど、1部で死んでしまったサンズやクジャに対する祈り、鎮魂の気持ちも込められていたら素敵だなと思う。自信はないけれど…
以上、エンドロールの一番最後に「破滅への使者」から「いつか終わる夢:Re」に最後のバトンが渡るのが原作のラストを表してるみたいで見るたびに嬉しさが爆発してしまうクジャ推しからのファンレターでした。
重ね重ねになるけど最高のオマージュをありがとう羽生様。
「追加公演大楽」それは、正真正銘のアンコール公演
さて、ここからようやく大楽の感想に入る。
初日は本当に「RE_PRAYの集大成、完成形」という感じだった。
ここから大楽をどう創ったのだろう?とワクワクしながらディレイビューを心待ちにしていたのだが、正直言って【予想の上の上のさらに上!!】だった。
皆さんのレポを読み漁り期待値は300%くらいで臨んだつもりだった。
先日の感想でも話した通り、元々RE_PRAYの「映像と演技のシームレスさ」が大好きだ。作品全体が祈りの物語であり、映像パートも演技パートも等しく「章」になっている。けれど大楽ではさらにその先を見た。リンクに灯が点る瞬間、キャラクターが”そこにいる”のだ。
傑作の予感は「鶏と蛇と豚」から始まっていた。
先ほど触れた通り、鶏と蛇と豚は、仏教の三毒「貪、瞋、癡」の象徴。
1人の人物の心中がこの順番で移り変わっていく様をモノローグのように歌っている。
簡単に言うと、1曲の中に
「欲・貪り」、
「怒り・憎悪」、
「疑い・無知」
の3つのフェーズがある。
各フェーズの表現、歌詞を魅せる振付が絶品であることは言うまでもなく、語り始めると止まらないのでここでは割愛する。
この時点で始まって10分くらいと言うこともあり、私はいつも歌詞とシンクロしていく羽生くんの”中身”を割と冷静に見れているのだが、大楽の日はこの時点で正常な思考判断能力がなくなっていた。
「魅惑的な何か」が手ぐすねを引いている……。
鶏蛇様を見つめるたび、私の中のタナトス(死の衝動)が暴れ出すのだ……!
それはもう、ちっぽけな光の玉になった自分が、鶏蛇様の細くて綺麗な指にガシッとつまみあげられて(意外と力強そう)、あーんと口の中に放り込まれるところまで想像したッ……!
あぁ…目が合ったら屠られる…!
これまでサンズやクジャと違い、鶏蛇様について明確なキャラクター観を持っていなかったのだが、大楽で初めてそこを超え、鶏蛇様の背後に命の門を見、その世界観に入り込んでしまった。
そしてSNS上でも好評だった「MEGALOVANIA」については、出てきた瞬間「にやっ」と笑った顔がサンズそのものでもはや血の気が引いた。
左目で能力使われたし(どーなってんだアレ)、首も切られたし、ハートもぱっかんされたしガスターブラスターも大量にお見舞いされた。
羽生くんはジャンプの予備動作がほぼないけど、MEGALOVANIA に関してはスピンだけに絞ることでさらに息もつかせぬ展開になり、サンズ戦の「考えてる暇もないほどの猛攻」「当たったら勝ち(サンズはHPが1しかない)なのに攻撃が1ミリも当たらない絶望」をよく表現していると思う。
そして、物凄い勢いで1部が終わりかけ、トランス・クジャ様がラストジャンプに挑んだ時。
3回転半のその先で、もう一度3回転を決めた…!
そこでこの「追加公演大楽」は、一度終わったRE_PRAYのキャラクターたちが再集結し、再び私たちに届けてくれている”2周目”あるいは”3周目”の物語…「アンコール公演」なんだ!と思った。
鶏蛇様も、サンズも、クジャも、その先で自分がどうなるか分かっていてなお、この祈りの物語を届けたいという羽生様の思いに応えて舞台に上がってきてくれたように思えて。
終わりに向かって渡されていく命のバトンに胸の高鳴りが止まらなかった…!
2部では、1部の魂たちがいつ夢Reさんによって鎮められ、羽生様だけ時が巻き戻ったり、静かに羽化したり、マジで春を呼んでたり、奇跡みたいなものを沢山見た。
いくらでも話せる気がするのだが、観られたのが一度きりだったので記憶力の限界に差し掛かっている。
悔しいが、またいつか観られた時、そっとここに追記したいと思う。
おわりに
大楽MCで羽生様は、このツアーがいつ終わっても胸を張っていられるようなものを、ずっとみんなで作り上げてきた…と言っていました。
まさしくその想いが、追加公演の最後の最後まで映像や演出のブラッシュアップをする、徹底した製作に繋がったのだと思います。こんな公演は今まで見たことがありません。
そして用意された最高の舞台の中で自らドラマを作り上げる作家兼アーティスト兼エグゼクティブ・プロデューサー兼MC・SNS担当マスコットキャラクターの羽生結弦大先生。
RE_PRAYと過ごした半年間は最高に楽しい時間でした。
たくさんの気づきと出会いをもたらしてくれました。
暗い帰り道を1人で歩いている時、
これでよかったのかなぁなんて思ってしまう時、
RE_PRAYの最後のセリフを、頭の中の羽生様と一緒に暗誦しています。
ゲーム好きにもなれて、前向きにもなって、よかったね。
普通ならそれで終わるかもしれない。
でも。でも…
『いつまでできるかわからない』
それは羽生様の本音なのでしょう。
そして本当のことなのでしょう。
羽生くんが氷の上で作る世界。それ自体が現実世界で見られる「いつか終わる夢」なんですね…。
その夢のカケラをいただいてしまった気分。
そんな余韻でしみじみしていた日曜の昼下がり、YouTubeを開いたら大好きなRE_PRAYエンドロールらしきものが!
そしてURL貼り忘れ事件にリアルタイムで遭遇。
羽生様、知れば知るほど分からなくなる人で、本当に不思議!
……って書いてから思ったんですが……
「相手のことがわからない」、それって当然のことですよね。イメージだけで会ったこともない有名人のことを勝手にレッテル貼りして「わかった気になってる」方が違うんだろうなって日頃の自分を省みました…。
みんないろんな面があるよ。死ぬほどかっこよくて知的で可愛くてドジっ子で、見せる面も見せない面もあっていいんだよ。
これからも好きなものは、できるだけこの目で直接見届けていきたいなと思う出来事でありました。
せっかくなのでもう少しだけ余談なのですが、undertaleのウォーターフェルという場所でモンスターの石像に会うことができます。
その石像はスポットライトみたいに照らされているんですが、実は天井に穴が空いているようで上から雨が吹き込んでいるんです。
傘を持った状態で話しかけると傘をさしてあげるかの選択肢が出て、はいを選ぶと石像を雨から守ることができます。すると、石像の中からオルゴールの音がするようになります。(“Memory”、日本語版サントラだと「思い出」という曲です)
ゲーム的には隠し部屋の暗号がわかる仕掛けなのですが、ストーリーには関係がないので素通りしても支障はありません。
ちなみに隠し部屋の中にはとあるアイテムがあるのですが……プレイ済みの人は「あー」って思うでしょうが、結論、石像に傘をさしてもプレイヤーに利益があるわけではないんです。
でも、喋らない石像から聞こえてくるあの音色が、なんだか忘れられないんですよね……。
私は羽生様がこの石像のように、忙しい日々の中でふと自分を目に留めてくれた人の心にそっと”Memory”を残してくれる、そんな人のように感じるのでした。
(そして先ほど言わなかった隠し部屋のアイテム。それは、プレイヤーが「見ることはできるけれど手に入れることはできないアイテム」である、「でんせつのたから」なのです…)
ガーソンに会えるのも天使の碑文が読めるのもウォーターフェルです。
目で見ても耳で聞いても美しいところなので、未プレイの方はぜひ行ってみてくださいね。
羽生結弦さんがくれたRE_PRAYの思い出、
いつまでも大切にします!!
そしてまた会いましょう。