心臓リハビリテーション指導士〜自験例報告書書き方講座 Vol.3〜【時期的区分の理解をざっくり落とし込もう!】
心リハ指導士を目指す方もそうでない方もこんにちは☺️
つゆかんです🐈
春の心リハ指導士の資格申込に向けて症例報告の書き方について
ポイントやコツを発信していきたいと思います
今回は症例報告書の一番最初にぶつかる箇所、
時期的区分と症例ではどこまで欠けばいいか問題について
解説していきたいと思います
回復期前期とか維持期とか、あれです
どうぞお付き合いくだいませ🐈
筆者は2018年度に心臓リハビリテーション指導士、2019年度に腎臓リハビリテーション指導士に受験し合格
普段より看護師として多職種リハビリテーションチームの運営に携わり、
最近は心不全療養指導士の症例報告書の書き方相談や添削を行なっております
そちらのnoteも心不全療養指導士の報告書のために参考になると思いますので、
合わせてご覧ください。
時期的区分とは
まずはこちらの図をご覧ください
2021年の心リハガイドラインから持ってきてます
これは心リハに関わる以上、頭に入ってないとヤバいやつですので
ここで暗記してもいいくらいです
まぁ今回は、この図でいうところの、
・急性期(Phase Ⅰ)
・回復期(Phase Ⅱ)
・維持期(Phase Ⅲ)
こちらについてざっくり理解していただければ報告書を書き出すことができますので、頑張ってついてきてください!
(詳しくは、報告書を出してから、認定試験に向けて勉強を・・・)
「急性期(Phase Ⅰ)」発症(手術)当日から離床まで
急性期であるPhase Ⅰは、
ICU・CCUまたは病棟において監視下で実施されます。
その目標は、食事・排泄・入浴など身の回りの生活が安全に行えるようになること(日常生活動作 ADLの自立)と、二次予防教育を開始すること
「回復期(第II相 phase II)」入院中の離床後から外来リハ
Phase Ⅱである回復期は、前期と後期に分かれます
・前期回復期:入院中の心リハ室での運動療法が可能な時期
・後期回復期:退院後に外来に通って運動療法を行う時期(退院後〜リハ算定が可能な150日の期間)
前期回復期(Early Phase Ⅱ)
前期回復期心リハは、入院中に心リハ室において監視下で開始され、
退院後の外来心リハ室での監視下運動療法に引き継ぐための段階です
退院後の生活のための生活指導の佳境であるとともに、
回復過程で身体機能の変化する時期の運動指導となり、
病状との兼ね合いで、多職種との連携が大変重要な時期です。
後期回復期(Late Phase Ⅱ)
後期回復期心リハでは、
・外来での監視下運動療法
・在宅非監視下運動療法
これらが併用されるが、低リスク例では運動療法については在宅非監視下のみでも可能と言われています
最終的には運動プログラムを自己管理できるよう指導することを目指すことが重要です
また最近では、急性期病院での治療後、回復期リハビリテーション病院に転院する患者さんがいますが(少ないけど)、
こちらの患者さんは回復期後期に相当します。
簡単に言えば、
・外来心リハ
・遠隔心リハ
・回リハ病院
と、覚えてしまって差し支えないです
「維持期(第III相phase III)退院(社会復帰)後から生涯を通じて行う
回復期心リハで獲得した運動能力、生活習慣の是正、冠危険因子の是正を維持するなど、
自己の健康管理が主となり、年齢、職業、日常生活レベルなどの個人背景を考慮し、個々の生活レベルに合ったプログラムが自宅または民間運動療法施設などで行われることもあります
この時期に病院医療者が関わるのは大変難しく、
連携を取れるとしたら、
・一般外来の医師や看護師
・訪問診療や訪問看護・リハ
・介護保険で提供するサービス事業者
・民間運動ジム
などが挙げられます
どれも心リハで診療報酬がついていないことが課題になります
記載時の注意点
まずはこちら2つの図をご覧ください
以前はなかったのですが、
時期的区分をまたがって○をつけていいこととなっています
おそらく入院期間の短縮など社会的背景を受けて、
急性期や回復前期だけでは厳密に書き切れないことがあることを受けての対応かと考えます
なぜ注意が必要かというと、
時期的区分を間違えた記載は「一発アウト」と言ってもおかしくないくらい重要な概念です
それくらい、時期によってリハの目標や目的が異なるため、
理解度が試されていると言っても過言ではありません
採点者も、時期的区分を見たうえで、
例えば、「急性期にあったプロセスになっているかな?」と思いながら読んでいるわけです
急性期に丸がついているのに外来リハのことがメインで書いてあると、
時期的区分がわかってないのかな?と僕だったら思ってしまいます
したがって、跨って○をつけられるのは、
おそらく急性期と回復期前期くらいではないかと思いますので、
それ以外で跨る場合は、時期的区分と意識した記載になっているか確認をして絞った方が無難だと思います
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以前、「自験例報告書の書き方後半〜腎臓リハビリテーション指導士〜【記載例あり】」と言うコンテンツを記載しています
こちらは運動処方、患者教育・指導の記載方法を詳しく綴っています。
よろしければご覧ください
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〜つゆかん🐈〜