心臓リハビリテーション指導士〜自験例報告書書き方講座 Vol.4〜【一番困る”その他”の【その他リハビリ進行上考慮すべき点】について】
心リハ指導士を目指す方もそうでない方もこんにちは☺️
つゆかんです🐈
春の心リハ指導士の資格申込に向けて症例報告の書き方について
ポイントやコツを発信していきたいと思います
今回は【その他リハビリ進行上考慮すべき点】について解説します
その他って何書けばええねんって思う、あれです
どうぞお付き合いくだいませ🐈
筆者は2018年度に心臓リハビリテーション指導士、2019年度に腎臓リハビリテーション指導士に受験し合格
普段より看護師として多職種リハビリテーションチームの運営に携わり、
最近は心不全療養指導士の症例報告書の書き方相談や添削を行なっております
そちらのnoteも心不全療養指導士の報告書のために参考になると思いますので、
合わせてご覧ください。
【その他リハビリ進行上考慮すべき点】を書く前に
まず前提として、ここはあくまで、
次の運動処方、患者指導、考察の記載をするための情報と心得てください
なので、運動処方や患者指導、最後の考察に至るまで、
ここまでに書いていない情報を使った記載をしないようにしましょう
ちなみに、レポートの書き方にも、
「指導・考察で言及するものは必ず記載する」と明記されています。
と言うより、
僕の場合は、「記載した情報を元に、指導・考察を書きましょう」の方がしっくりはきますけどね
医療者は目の前の患者さんの情報を元にアセスメントをして
支援策を講じるのですから
「その他」までの情報の重要性
しつこいようですが、
その他の内容は少し待っていただき、
まずそれらについて説明をさせてください。
作文や小論文の書き方を習ったことがある方は知っていると思いますが、
起承転結という、読み手に伝わりやすい文章においては、
結論の説得力を持たすために、
その前の文章がありますよね。
今回の報告書で求められていることは、
最初のNOTEでも書きましたが、
・運動耐容能の評価
・運動処方
・運動含めた包括的な患者指導
これらがしっかり書けていることが重要です。
つまり、これらを記載するための情報がないまま記載がはじまると
読み手はどんどん新しく出てくる情報に惑わされ
患者に行われた支援の一貫性が見えず
読みづらくて仕方ないのです
この問題にはこれをやった、
その問題にはそれをやった、といった
一見情報同士が繋がっているように見えて、
読み手が、前半部分にある既往歴や検査データからアセスメントした
患者とは別の人が急に出てきた感を持つのです
なので、「その他」で書く内容が
ちゃんと運動処方や患者指導で利用されることを想定し記載するようにしてください
【その他リハビリ進行上考慮すべき点】 の内容
先に出したレポートの書き方をもう一度確認してみましょう。
これを見る限り、内服薬とそれ以外必要なことと捉えられますね。
そしてこちらは、HPの症例サンプル1からです。
心臓以外の病態や指導に影響しそうな併存症(CKD)の検査データ、
及び症状(心不全のNYHA分類)の強さ、
必要な栄養管理や制限の内容、職業について記載されています
腎臓のデータがその他に書いてあるのは、どうやら冠危険因子の根拠となる検査値を”その他”に書くかららしいです。
症例サンプル1では糖尿病のデータは④に書いてあるのに、
腎機能だけ⑤その他にあるんです。
わかりにくいですね。
それはさておき、
運動や疾病管理、及びそれに影響する社会活動について
簡単にまとめられていると考えていいと思われます。
検査データは、ここでは④まででまとめてしまうと割り切った方がわかりやすいと思います。
どっちに書いても大差ないです。
要は、僕らが仮に入院し、退院後社会復帰しつつも、
運動療法や疾病管理をするために影響しそうな
必要な制限の内容や社会生活の記載をするといいと思われます。
回りくどくてすみません
例えば高齢者で仕事がない人や主婦なんかであれば、
自宅での生活活動や元々の運動習慣(有無、内容など)、
介護保険の有無や利用していたサービスなども、こちらに書いてもらっていいと思います
まとめ
したがって、記載内容をまとめます
・内服薬(心臓、リハビリに影響するもの)
・栄養制限(エネルギー量、塩分制限、タンパク質制限、K制限など)
・社会活動(職業、地域のお仕事、家族の介護、子育て、家事負担など)
→活動負荷のためになるべく具体的に
・運動習慣(ジムで週に何回、何時間、どんな運動をしているか、など)
・セルフケアに影響する因子(介護保険や障害サービスの有無など)
→要介護●、デイサービスでのレクリエーション、訪問リハの有無など
→認知機能の評価、精神障害の有無など
全部書いたら、全て運動処方や患者指導い使わなければいけないわけではないですが、
影響すると思って書いていると思いますので、
書く内容はうまく絞ってもらうのも読みやすくするコツだったりしますよ。
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以前、「自験例報告書の書き方後半〜腎臓リハビリテーション指導士〜【記載例あり】」と言うコンテンツを記載しています
こちらは運動処方、患者教育・指導の記載方法を詳しく綴っています。
よろしければご覧ください
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〜つゆかん🐈〜