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インクの悪魔と無終の悪夢

!この記事には「BENDY AND THE INK MACHINE」のエンディング後含むネタバレ感想が含まれます!

元々の値段も安めだし11月12日までセールで75%オフなので気になったらぜひ。






買った当時英語だけだったしホラゲーが苦手で途中で投げちゃったしで諦めて実況見たらオチが好みすぎて後悔したので記憶を失うまで温めてたゲームなんですよねこれ。


友人から受け取った手紙により、昔の仕事場へ顔を出した主人公。
そこかしこからインクの滴る異様なアニメスタジオを歩けば、壁に書かれた不穏な文言や労働環境の劣悪さが伺える張り紙、なにかろくでもない事を起こしていそうなボイスメモが散らばっている。
にも関わらず次の行動を思い浮かべて進んでいく主人公のタフさに、いっそ薄気味悪さもあったかもしれない。

実は奥の棺桶の蓋には人名が書かれてるんだな

CHAPTER1の最後でこんなのでてくるし、儀式系のあかんことしちゃったんだなぁと思いながら先へ進む。悪魔が絡んでたらまあそうなるかもしんないけども。

出会ったのは元同僚らしい黒光りの人型と、作中のキャラらしい何か、そしてインクの悪魔。
怯えている側は皆して解放を望んでいて、囚われている理由みたいなものを語ったボイスメモもちらほらあって。

わからなくもない、でもライン超えなんだよね。
でも否定しきれないから見ててキツかった。

なんかもうめちゃくちゃな目に遭いながら辿り着いた巨大な機械の中の玉座、

『粘土の塊でさえも、あなたが十分な熱意を持ってそれを絞めるならば、何かしらの意味を持つのだ。』
『ほら、我々が何を創り上げたか見てみろよ!命そのものだぞ、ヘンリー!』
『画面上だけではなく、我々のアニメーションを楽しんでくれる皆の心の中で!』
『ただ…チケットが売れなくなった時…次の新作が出た時…』
『…怪物のみが残った…過去の亡霊たち。』
『でも君は彼らを救うことが出来る、ヘンリー!彼らを殻から出す事が出来るんだ!』

玉座の上のテープを取る、ボイスメモと主人公の声が重なる、

THE END、って。

まさにこちらへ襲いかかろうとした悪魔は映し出された"THE END"の前に為すすべなく霧散した。
創作物の終わらせ方として一番正しかったと思う。

だから全部、悪い夢だったんじゃないかって。
自分たちの作ったものへの未練とか後悔が、ちょっと不都合な噛み合い方してこんな夢になっちゃったんだろうなって、スタジオにあった絵の色付き版に気付きながら思った。

とはいえそれもこれも、

THE ENDを受け入れられないから巡り続ける悪夢なのかもしれないけれど。


だから入ってすぐにこんなこと書かれてたって、取り終えてないアチブのために見なかった事にして進むんだ。
ごめんな。

"マシンの電源を入れるな"