データで選手を評価するということ

A選手とB選手がいたとき、どちらの選手がより良いかどのように評価しますか?

ChatGPTで作成してみましたがなんか変なキャッチャーいますね

WAR、RC、wOBA、FIP、tRA、UZR、BsRなどセイバーメトリクス指標はたくさんありますよね。


何を使いますか?


やっぱWAR?




ってすぐなってほしくないんですよってnoteです。

得た結果を何に使うのか

冒頭でこう↓書きましたが、"良い"ってなんでしょうか。

A選手とB選手がいたとき、どちらの選手がより良いかどのように評価しますか?

野球は相手より1点でも多くの点を獲得したチームが勝ちです。
リーグでは最も勝率が高かったチームが優勝です。

基本的にはこの観点での貢献度が大きかった選手が"良い選手"となるでしょう。

だから、WARじゃんと聞こえてきそうです。
確かに。


では、A選手とB選手を比較して何をしたいのか。
いろんな立場から考えてみます。

ファン…おれが考えた最高のチームを考えたい
ファーム…誰がプロスペクトか、長所短所を知りたい
1軍…勝利するためには誰を積極起用すべきか知りたい
スカウト…将来活躍しそうな選手が誰か知りたい
フロント…戦力の穴を把握したい、適正な年俸額を知りたい

などなど、立場によって同じ指標でも使い道が違うこともあれば、成績がなくてWARなんて算出できないこともあります。

野球は相手がいるスポーツ

しかも成績はとれても対戦投手、守備する野手がいるので、それらの影響も受けます。

だからこそ、野手の影響を受けず勝利に必要な点がとれるホームランが重宝されるし、アウトがとれる三振が重宝されるのでしょう。

とれるデータが増えてきた

今では当たり前のように成績以外のデータもとれます。

昔はスコアラーさんがつけるような投球結果、打球結果の取得が主流でしたが、回転数、変化量、打球速度、打球角度などプロセスのデータもとれるようになりました。

もっと言えばホークアイなどを駆使して、コンマ何秒の動きが鮮明に映像で見られるようになり細かなメカニクスも見られるようになってきました。

評価できる材料が増えた

少し脱線しましたが、評価とひとくちに言ってもいろんな角度の見方ができるようになったということです。

だからこそ、wOBAだけでなく、xwOBAも見る意味があり、選手を成績だけでなく、プロセスからも評価できるようになりました。


2つの評価

成績(stats)の評価と素質(talent)の評価があると思っています。

スカウトやファームでは成績より素質として打球速度、角度、回転数、変化量のweightが上がってくるだろうし、一軍ではWARなど優勝のための成績のweightが上がってくるでしょう。

当然と言えば当然かもしれませんが、意外と成績しか見ない(見れない)パターンが多い気はします。

(もちろん、成績も重要です)

偏食でもお腹は膨れるかもしれませんが栄養が偏って不調をきたすように、ひとつの観点からしか見ないのはバイアスのもとで間違った判断を助長しかねません。


だからこそ、何をするために何を見るのかを考える、つまりイシューから始めることが重要です。

そして、イシューはデータだけ見ても出てきません。

事件は現場で起きてます。

試合を見ましょう。

練習を見ましょう。

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