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継続することの強さ

晩春の海岸

Canon PowerShot S95

桜の季節はいつものことながらあっという間に終わる。
「今年こそ」と思っていた桜の写真も、なんとかiPhoneで神社の八重桜を撮った2~3枚だけだった…。

仕事や子どもの行事などで毎日忙しいのは事実だが、相変わらず時間の作り方が下手なのには我ながらがっかりする。

この日は遅番の仕事前の空いた時間に、職場近くの海岸に行ってみた。
手にしたのはいつも鞄に常備しているS95。
できれば一眼レフで本格的に撮ってみたい景色ではあったが、それはまぁ、よしとしよう。
私の目標は『メモ以外の写真はスマートフォンで撮らない』ことだから。

平日ではあったがGW最中でもあり、展望駐車場はすぐに車で埋まる。
私も自動車から降りて外の空気を大きく吸ったり、熱くなってきた浜の砂に健気に咲く植物たちを撮ったりしていると、一台の自動車から女性が一人降りて海岸に向かうのが見えた。

ほんの少しだけ、女性の向かう先を目で追っていると、ビニール袋を片手に海岸のゴミ拾いを始めた。
その後もしばらく見ていたが、かなりの長時間。
結局、勤務時間が近づき私がここを去るまで、ずっと腰をかがめながらゴミを拾って進んでいた。

おそらくこの女性は、この日が特別ではなく、頻繁に(もしかしたら毎日)この場所に来て、それをかなり長い間続けているだろうことが想像できた。

私がこの日、この光景を目にして思ったことはひとつ。
「この人は、強い」
ということ。

自分の弱さを感じた光景

私を筆頭に、物事の大小を問わずそれを『継続する』ということは、簡単そうに見えてかなり難しい。
自身もこうやってnoteを書いているが、ブログやSNSなど、たくさんのことを「よし、やってみよう!」と初めては、その都度投げ出してきている。

カメラや写真もそう。私の中では長く続けられた方ではあるが、どうしても中途半端で終わってしまう。

もしかしたら、おそらく大部分の人は『継続する』ことの難しさを、何らかの形で実感されているのではないだろうか。

この日見た女性の姿は、自分自身の弱さと、続けることの大切さ、難しさ、そして新しく写していくこと、書いていくことへの決意など、様々なことを考えさせられる光景となった。

本当に短い時間ではあったが、
写真を撮りに来て、よかった。

Canon PowerShot S95



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