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写真を撮るということ

早いものですっかり季節は冬を迎え、もう間もなく一年が終わろうとしています。

今年はRECOというメディアを通じて、今までにないくらい写真というものを密接に感じることができましたし、写真を撮ることについて考える機会の多い一年でした。

唐突ですが皆さんにとって、写真を撮ることってどのような位置づけなのでしょう。

例えば職業にしているひと、またはこれから職業にしようと思っているひと、趣味として楽しんでいるひと、人それぞれと言ってしまえばそれまでですが、写真との距離感はその人によって異なるはずです。

写真を形容するフレーズで「記憶と記録」と言葉をよく耳にします。

記憶というものは永遠ではなく、いつまでも昨日の出来事のように鮮明に憶えていられるものではないですから、それを残すために記録という手段で写真があるんですよね。

もちろんそれは間違ってはいないんでしょうけど、じぶんは「記憶」と「記録」のあいだには必ず何らかの「想い」があると思います。

要はなぜあなたはその場所で、その時に、そのシーンで写真を撮りたくなったか、ということです。

ぼくたちには喜怒哀楽というものがあって、言葉にできない状況に対面した時、はじめて感情が生まれます。言葉で説明できないから笑い転げたりしますし、涙が溢れることだってあります。

写真を撮ることも同じことなのかなと思うんですよね。

言葉を超えるほどの感情が生まれたとき、それを心に残したくて、誰かに伝えたくて、シャッターを押す。

なので、流れている風景をじぶんの視点で切り取った瞬間というのは、非常にプライベートなものであり、また一方通行な想いをさらけ出す表現方法なのかもしれませんね。

いつしかそこに共感が生まれ、共感を通じて繋がった仲間が増えていくと、ますます写真が楽しくなっていきます。

そうして繋がっていった仲間って、好きな度合いというか、熱量がほぼ同じひと同士が集まるので、一緒にいてもフラットな気持ちでいれるし、お互い長く付き合うことができるんですよね。

写真を楽しむことにデバイスとか、上手いとか下手とか、そういうのってほんとに関係ないんだなって思います。

これからもあなたにとって写真を撮ることがもっと楽しいものであり、もっとかけがえのないものでありますように。

元の記事はこちらから

Photo&Written by Tsuyoshi Hasegawa  

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