その向こうへ行こう
ぼくらの歩いている道は決して平坦なものではなく、いつかどこかで必ず何かしらの障害に当たります。
そんな場面が訪れた時、あなたならどうしますか。
飛び越えようとする、見えないふりをして回り道をする、もしくは引き下がる。
これは人と人との関係にも似ているんじゃないかなと思います。
目を反らさずに、目の前の相手に正直になること。
まだよく知っていない相手のことを知ろうとすること。
「目を反らす」という選択肢ももちろんあります。
ただ、知ろうとすることより、知らないままでいることのほうがこわいと自分は感じます。
そして、さらに次の関係にはお互いに進めないのではないでしょうか。
いま、シャッターを切っている世界のその向こうに何が見えるのだろうか?
ファインダーを覗いていると、ふとそんな想いがとめどなく溢れる瞬間があります。
この川を渡った、その向こうへ
どこまで続くかわからない道の、その向こうへ
あなたがガラス越しから見る景色の、その向こうへ
もう閉ざされてしまった場所の、その向こうへ
夜が訪れる前のフェンス越しの、その向こうへ
今日も誰かと繋がっている液晶画面の、その向こうへ
写真は、いつかの記憶を呼び戻してくれたりもします。1年前の自分と、今の自分と。何かの縁で結び合っている人との関係と。
ぼくらが今いる場所の、その向こうへ行こう。