『武器としての決断思考』多くの若者に「今の時代を生きるための武器」を与えようとされていたんだなと改めて感じます。
おはようございます。 大橋です。 引き続き読書レビュな投稿です。
2022年3冊目は、瀧本哲史さんの本としました。 実を言うと昨年末に読んではいたのですが二度読み、まとめが出来ておらず年を越してしまっていた本で、早起きできたタイミングで一日で再読・付箋作業を実施しました。 瀧本哲史さん、この本書かれたのはもう10年以上前で、多くの若者に「今の時代を生きるための武器」を与えようとされていたんだなと改めて感じます。
武器としての決断思考
瀧本 哲史 著
2011年 9月の本
文末にある「パスカルは難病のため、30代で死ぬ運命にありましたが、そんな彼が、何もかも思うようにはならない厳しい人生を生き抜くために依って立ったこと。それが、『自分で考える』ということでした。」という表現からの一節が、過ぎ去った事実を考えると、すごく心に響きました。 本当にすごい方です。改めましてご冥福をお祈り申し上げます。
本としては、星海社新書から出ている瀧本さんの「武器としての…」関連の書籍の最も初めに出た本であり、京都大学で教鞭を振るわれていた内容を、とにかくわかりやすく学生に届け、「行動」に変えていただきたい、というメッセージを込められた本。(交渉思考のレビュをリンクしておきます)
「武器としての…」関連のほかの本とも並行して読んでいくと瀧本さんの熱量がすごく伝わるし、今回の本は主にディベートの思考法を軸とした本なのだけれど、最後のメッセージにはこうある。
僕としては、瀧本さんのご指摘のようにこうしてディベート思考で考え抜いて決断をということがあまりできるタイプではなく、どちらかというと直感で決めて、黒田博樹さんの「決断(決めて断つ)」から学んだ通り、「決めたほうを正解にする」というタイプなので、決める前に、きちんと「根拠を比較して得た結論」を出せるための参考書として、手元に置いておくこととします。
以下、引用です。自分へのまとめも含めて記載しています。
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「変化に対応できないこと」が最大のリスク
この点については大変共感します。まさにVUCAと呼ばれるほど変化の多い時代。コロナ禍ともなり、これまでの常識が見直されること多数。そうした変化を受け入れ、楽しみ、未来をひらいていくことが求められていると考えています。 変化を嘆くのでなく、その変化を受け入れ、ではその変化に対してどのようなカードを切っていくか、ちょっと自分のやり方では高速サイクルで回してしまうことが多いのですが、論拠をもって、次の最善のカードを切れるよう精進していきたいです。
議論にルールを加えたものがディベート
自分はどうしても主観の強い人間なので、努力して客観性は身につけようと20年がんばっているところです。また、議論は、正直かなり苦手というか嫌いです。理由はまさに上記の通り、結局、声の大きい人の意見が通る、というか上の方の意見に従う、ということになったり、結論を出さない、ということになったりすることが多いから。多用なことを実施していきたいパラレルキャリアに価値観を置く人間にとっては、1分1秒の生産性・活動量のほうに重きを置いてしまう価値観ですからね。掟が守られていない議論、あまりに多い気がしています。(これもかなり主観的発言)
「準備と根拠」がディベートの鍵をにぎる
プレゼンやセミナー、商談などの対応でよく「段取り8割」と言われますし、そこは意識をしています。その観点において『準備が8割根拠が命』は、リズムもよくて腹落ちするし、染みわたりましたね。別に論破するわけではないけれど、理詰めで来られる方ってビジネスマンっぽいイメージはあります。 僕はよっぽどなことがない限りは直感重視、行動重視となってしまうのだけれど。「行動に変えていただきたい」と瀧本さんもおっしゃっているので、行動重視、というところは個人的にはいいのかな、とは思っています。(バカっぽいと言われることもありますが、それはそれで気にしてません)
メリット・デメリットの3条件
こちらの部分は、ここだけ切り取ってもわかりにくいのだけれど、ディベートを行う際にはメリット・デメリットを洗い出していって、それに対して反論や推論をぶつけていって、ということが書かれている、ポイントとなっている部分のみを抽出しています。問題があって、その問題が深刻なんだけれど、これこれを実施すると解決するからハッピーですよね、というのがメリット。デメリットは、それを実施したときに問題が起きてそれが深刻で実施しなかったらそのような問題は起きない、というところです。
本では、これらの3条件を記載した上で、具体的にはこんなイメージ、と記載しているので、実際ご興味ある方は読んでいただくのがよろしいかと思います。ここであえて引用したのは、自分への備忘という点も含めているので。
「正しい主張」と「反論・推論」
こちらの引用も、どちらかというと自分への備忘的に記載していますが、自分が何かを主張したいときに自分で反論を作っていって、根拠が反論に耐えられるか、というところは検証するようにくせづけたいな、と思いました。「自分の主張を無理やり通そうとしている人に反論する」というところは面白いな、とは思いました。ただ私は、本当に表現方法に不器用なところがあるから気をつけなきゃね、とは思うけど。
最後の最後は「主観で決める」
そうなんです、最後の最後は主観で決めるんです。「一度、客観的に考えてみてから、最後は主観をもって決める。」オオハシはちゃんと一度客観的に考えているか?は、落ち着いてプロセスとしてより意識していきたいなぁとは思います。 根拠はあるか、メリデメ、反論・推論で検証し、それをきちんと『行動につなげる』ことが大事なんだと思います。行動につなげて失敗したのなら、次の一手を打てばよい。行動出来て得られた学びであればまったく失敗ではないし、行動しなかったことの方がよっぽど失敗だと考えます。 また、勇気をもらいました。
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以上
最後まで読んでいただきありがとうございました。今回もブクログレビューを引用しておきますが、本棚登録8,000人以上、感想1,000人以上って、やはり伝説的な本ですね。瀧本哲史さん、改めましてご冥福をお祈り申し上げます。 また引き続きほかの書籍も勉強させていただきます。
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