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スポーツ(特にラグビー)から学ぶ子育て勉強会、の投稿

おはようございます。 大橋です。 先週、先々週と柏に行っており、ついに「読書レビュ」のストックがつきてしまいました。ちょうど14日水曜に表題件のプレゼンをFatheringJapan関連でのイベントで行いまして、その内容を一部みなさまへご案内することにしたいと思います。先日もお話した「教えないスキル」でのトピックとも関連しています。では、いってみましょう。 ※トップ写真は2019年にリアル開催した当時の写真の転用です。


FatheringJapanというNPOでの活動で、夜の21時半から1時間半程度、参加したい人が参加するPaPaMeetsという名のイベントがあり、もう今回で18回目になります。 PaPaMeetsは、FatheringJapanに関わっているみなさんが主に子育て関連のノウハウや、たとえばパートナーシップの事、子どもの思春期への向き合い方などをWeb会議形式で参加し、わいわい共有し合うイベント。 いつも参加させていただくばかりなので、今回は講師役を担いました。

勉強会としては、初めに30分プレゼンを行って、そのトピックをベースとしてブレイクアウトルームセッションで、いろいろグループで話し合ってもらう、という形式を予定してましたが、少しプログラムを変更。 QAセッションを長めにして、ブレイクアウトルームセッションはすこし短めになりました。 今回も、聴講者様からのいろいろなご意見をたくさんたくさんいただけた回になりました。

以下、特に前半のプレゼン部分に関して、概要紹介いたしますね。


集団スポーツ ⇔ 個人スポーツ

はじめに、スポーツにおける分類からスタートしました。自分がラグビーを30年以上続けてきて学んできたこと、そして、昨今ではラグビースクールで教えることによって自らが感じ、学んできたこと(自らが成長してきたと感じる点も含め)をフィードバックしたく、最終的には集団スポーツとしてのラグビーに近づけるために、このイントロから始めました。チームスポーツとしての観点で、「お互い助け合って、でもそのためには自らもがんばって」とかの話につなげていきたいためです。

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スポーツって?  チームって?  ラグビーって?

では次にはそもそもスポーツってなんでしたっけ? というそもそも論についてWikipediaに記載されている内容を中心に紹介していきます。そもそも論を押さえておくことって本当に重要だと思っていて、そもそもスポーツという言葉は、「気晴らしをする、楽しむ」 というところが語源で来ているわけであって、というところを共有することにより、やらされ感で習わされている、ただただ監督やコーチの押し付けで走らされている、などの営みは、そもそもスポーツとは言えないですよね、と。

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次に、クラブとチームの違いについて、独自の解釈で展開していきます。それぞれの言葉を英英辞典で調べ、クラブは、「共通の目的や興味を持った人が集まって活動する組織?」と訳し、そしてチームは、「against another group」の部分を強調して表現することにより、「相手がいないと出来ないのがチームスポーツ」である、という見解を述べます。(これは後程、ラグビーにおける相手に対するリスペクト、という概念につなげていっているつもりです)

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さらに、チームに関する独自の解釈(独自というかこういう説もあるという解釈の紹介ですが)も展開しておきました。
 Together Everyone Achievement More
つまり、みんなでやれば、もっとがんばれる。 自分がチームスポーツをやってきた経験としても、非常に思い当たる節がある解釈なので、ぜひとも紹介したくなりました。 

スポーツの分類、チームについて触れた後、チームスポーツとしてのラグビーを紹介しておきました。ラグビーはイギリスのラグビー校でエリス少年が、という話をさらっとしておき、ラグビーとサッカーは、同じフットボールというスポーツから分岐していて、ラグビーはサッカーからうまれた、という解釈はちょっと違う、という情報も提供しておきました。さらにラグビーって、どんなスポーツ?と聞かれたときに、何回かの勉強会を経てたどりついた言葉 「ボールを前に投げてはいけないが、前に進んでトライまで持っていく(若干理不尽な??)スポーツ」というスライドも用意しておきました。

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子どもを取り巻くスポーツの状況

その後、バレーボール元日本代表の益子直美さんの「監督とコーチは選手を怒らない」というルールで始めたバレーボールの大会があります という記事を紹介したり、野球の事例での筒香選手が、少年野球における「母親の問題」と「お茶当番」 という記事を紹介したりしました。 この記事においても、筒香選手は、『筒香が一貫して主張する「勝利至上主義の弊害」』とも記事にありますが、『一貫して主張し続けていたのが「目先の勝利ではなく、子供たちの将来を見据えた野球環境を作ること」だった。』ということでした。 これら記事は、本当に今回の勉強会で伝えたいメッセージを表現してくださっています。

こちらは2019年の記事なのですが、少しずつこどもたちの環境も変わってきているのではないか、という情報をご紹介しました。そして、では一方ラグビーではどうか、という2021年の記事を紹介しました。

詳細はリンク先をみていただければわかるのですが、こちらも、勝利至上主義ではなく、「子どもたちが自ら考え、行動し、試合を楽しむ。その有意義な時間に大人たちは立ち入らない。それを実現させるための大会」という部分を引用共有しました。 「プレー中に『ああやれ、こうやれ』と大人が介入すると、子どもはそれ以外を選択しなくなる。 でも、スポーツの良さは、自由にチャレンジして、自分で解決する能力を高めるのに最適なところ。特に、伸び盛りで可能性がある年代は、失敗し、それを取り返すプロセスが大事です」という部分も抜粋引用しました。 そのような、事例を紹介することにより、子ども達をとりまく環境は少しずつでも変わってきている、という情報を提供しながら、ではラグビーから何を学べるか、と、話を展開していきました。

ラグビーから学ぶ?

いよいよラグビーから学ぶ、です。僕はラグビーを続けて30年以上やってきて、やはり、ラグビーが好きですし、多くのことを学ばせていただきました。かつ社会人になってから、ラグビーに関わった人との「仲良くなるスピード」に関しては、実際驚くものがあります。年齢役職関係なく、ラグビーをやってきた人は、(さきほどお伝えした「理不尽さ」を経験してきたからか?)ラグビーをやっていた・ラグビーに興味がある、とひと言共有するだけで、一気に仲良くなれる、という事実が知られています。 そこで、ラグビーをする人々の共通の価値観というか、原則、というか、根本、というか、『ラグビー憲章:5つのコアバリュー』に対してご紹介しました。大本の引用先は下記リンクとなります。

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インテグリティに始まって、リスペクトで終わる。 前半にTeamの話をしましたが、相手がないとチームスポーツとしては成り立たないので、相手に対してきちんとリスペクトする、もちろんレフェリーに対してもリスペクトする。 こうした原則がラグビーをする人には脈々と流れており、だから、仲良くなれるのかな、と。 素晴らしい考えだと思うので、ぜひ持ち帰ってほしい、とお伝えしました。 

それを踏まえて、では、私がコーチ業を行っている柏ラグビースクールではどうか?という事例も共有しました。 柏ラグビースクールの目的(理念)は、『ラグビーを通じた子どもたちの成長』です。子ども達が、ラグビーを通して、元気一杯に成長していく。将来どんなことにも挫けない強い精神力と健全な身体をもった人間を育成することです。子ども達がラグビーを通して、元気一杯成長していくことを願っています。


勝利至上主義ではなく、「ラグビーを通じて何を成長させられるか」を常に意識、としてご紹介いたしました。

こどもたちが成長していけるためには、どんなことを大人がしなければならないか、どんな環境を提供してあげられるか、どんな声がけをしてあげられるか、失敗にどんどんチャレンジし、自分の頭で考え、判断し、行動できていけるようにするためには、どういったことを考えていけばよいか、ということを日々考え、コーチングしています、そういったことをお伝えしました。 そんな課題認識でいたところで、先日ご紹介した『教えないスキル』という本に出合いまして、ものすごく感動しましたし、今回の勉強会の最後にご紹介したい、ということになりました。(リンク先ぜひご一読いただければと思います)

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という表現で、みなさまにご紹介いたしました。


まとめ

いろいろお伝えしたいことはございましたが、以下のスライドをまとめのスライドとして用いました。 全体の流れをまとめつつ、やはり最後のメッセージがもっとも伝えたいことでした。 子ども達が、自ら成長できる場づくり(声がけ含め)をもっともっと考えていきたい。

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以上

前半部分のプレゼンの後、さまざまな意見交換がありました。 「コーチからこどもたちへの接し方はどう変わったか?」「逆にこどもたちはどうかわっていったか?」「想像もしなかったような成長はあったか?」「こどもたちのスポーツのキャリアパスをどう考えるか?」といったご意見や、「こどもたちに質問をし続け、こどもたち目線で心の成長をしっかり待ちたい」「大橋さんの講演聞くの三回目だが、毎回改めて気づかせられる」などといった温かいご意見もお聞き出来たりして、講師をやっていた側も、本当に成長の機会につなげられるような会になりました。 こちらでネタバレしてしまってはいますが、また、やりたいです。


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