覚悟や決意にはなんの意味もない

想いの大きさ

覚悟や決意という言葉、特に日本人は好きな人が多いと思います。
「覚悟をもって臨む」という言葉には美徳すら感じます。
しかし、現実は映画や漫画のようではありません。
覚悟をしても、決意をしても、
1か月もしないでその想いはどこかにいなくなってしまいます。
ダイエット、筋トレ、営業目標、小さなことの夢、夫婦間の約束など。
今まで破られた想いは、誰にでもあるのではないでしょうか。
その最たるものが、今年の抱負です。
皆様、今年の抱負ってなんだったか覚えていますでしょうか？
おそらくお正月に今年の目標を社員の皆や、
あるいは家族で考えたのではないでしょうか。そして、それは叶っていますでしょうか。
実は私は叶っています。
筋トレを4月から始めるすること、を目標にいたしました。
でも、これが叶ったのは、想いが大きいから、小さいからではありません。
それは想いの強さや大きさは、さほど関係ないように思えます。

覚悟や決意ではなく、何が大事なのか？

結論を述べますと、それは行動です。
でも、「え？行動って想いがあるから続くんじゃないの？ 」と
思われる方も多いのではないかと思います。
ですが、意外とそうでもありません。
それはあなたの昨日の行動を思い返していただければ明らかだと思います。

あなたは朝起きて、なぜ歯を磨いたのか？顔を洗ったのか？

あなたはなぜ今日も出勤をしたのか？

あなたはなぜシャワーに入ったか？

学生時代、なぜあなたは学校に通ったのか？

これらや想いの大きさや覚悟とは無縁の行動ではないでしょうか。
どちらかというとキーワードはこの二つではないでしょうか。
他人との約束と習慣化。
ほとんどの人は、仕事へのやる気があるときもないときも、
同様に遅刻せずに出勤しているのではないでしょうか。
それは他人と約束をしているからであり、
毎日の習慣化がされているからではないでしょうか。
そこに想いの大きさはほぼ無関係と言えるのではないかと思います。
もちろん、想いが０であれば、出勤すらもやめてしまうかもしれません。
学校でもイジメにあっていて、どうしても行きたくない理由があれば、
行かないのかもしれません。
なので、想いは大切です。
ただし、継続には、想いよりも行動が大切で、
その行動を習慣化させれば、想いがなくとも毎日やることでしょう。

そして、現役時代にイチローがこんなことを言っていました。
「心から持っていくのは難しいですが、体をいつもと同じように動かせば、そのうちに心がついてくる」
イチローのような超一流選手でも、
毎日同じ機嫌、同じテンション、同じ想いで仕事に臨むのは難しいようだ。
しかし、毎日のルーティンを欠かさず、同じ行動をとることで、
心がついてくるというのです。

結果と行動どちらが大切か？

こういった話をするときに、必ずと言っていいほど聞かれるのがこの質問。
1＋1＝2は、1+1と、2と、どちらが大事だと思うでしょうか。
答えはどちらも同じものだということです。
行動をした結果が、結果です。
行動を写した鏡が結果です。
結果と行動はイコールです。
ただ、サイコロを振った時には、1～6の目が出ます。
サイコロを1回振って3が出たからといって、
次も3が出るとは限らないのと同じように、
再現性がどの程度あるのか？ということも分析する必要があります。
ただし、ビジネスでは法律以外のルールはありません。
すごろくのようにサイコロは1人1回ずつ振るというルールはありません。
次の人の番の前に2回振っても3回連続で振っても構わないのです。
すごろくであれば怒られるでしょうが、仕事であれば怒られるどころか、
むしろ仕事であれば、「あいつは頑張っているなー」と言われるでしょう。
ただ、目のないサイコロを間違えて振っている方もいるでしょう。
これが頑張っても頑張っても成果が出ないということです。
そんなときに自分の頑張りを誇る前に、
行動 ＝ 結果
だということを思い出してほしいのです。
結果が出ていないということは、行動に誤りがあるのだと。
そんなときは行動を見直し、変えましょう。

歯磨きのように

歯磨きのように、毎日の習慣化までもっていくことができれば、最強です。
下記の言葉をどこかで聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

心が変われば行動が変わる
行動が変われば習慣が変わる
習慣が変われば人格が変わる
人格が変われば運命が変わる

原文が日本語ではないので、
人格が性格だったり、心が言動だったりしますが、
元々はウィリアム・ジェイムズさんが書いた言葉なので、
訳仕方によっていろいろ変わるのでしょう。

行動を習慣化できれば良いわけです。
これはなかなか難しいと思うかもしれませんが、
意外とそうでもありません。
覚悟や決意ほど脆いものはありません。
そんなものに頼らず、まず今日からやってみる。
できたら、なにか小さなご褒美でも自分に与えたり、
誰かに報告をして褒めてもらったり、
あるいはSNSにアップして、これからの継続を世界中に宣言したり。

それを1週間続けられれば、また1週間と。
3か月続くころには習慣化していると思います。

大事なのは完璧を求めないこと。
1日さぼってしまって、そこで三日坊主になることのほうが問題です。

できなかった自分を責めず、
昨日はやらなかったけど、今日からまたやろう
そう思ってほしいと思います。
自分は完ぺきじゃない。
決意も覚悟もすぐ揺らぐし、サボることなど想定内。
でも、やり続けよう。

まとめ

1.覚悟や決意はほぼ無価値
2.行動が大事
3.行動と結果はイコールである
4.行動を習慣化させることが大事
5.行動により、心もつくられる