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資金調達への挑戦③ 理想の調達先

出資とはお金を得るだけではない!?

今日も早朝7時から、3日目の研修。
今日の内容は、投資家を選定しようというものでした。
出資していただく立場からすると、いかに良い条件で出資してもらうかというのが肝だと思っていました。
反対に、投資家としてはいかに安く買って高く売るか。
しかし、出資条件と同じか、それ以上に大事なことが誰に出資してもらうかということのようです。
民泊仲介サイトのAirbnbは、Y Combinatorという世界トップの投資家から出資を受けたことで、ほかの投資家からも次々に出資を受けることができたとのことです。
確かに、私が2か月ほど前、億単位の資金調達に成功している社長数人に話を伺った際、「どこから出資してもらうかが凄く重要だから。ちゃんと選んだ方が良いよ。」とみんな口をそろえて言っていました。
その時は、まだまだこんな赤字の状態で出資してもらうのに、こちらが選ぶ立場だなんて生意気というか、現実的ではないのではないかと思いました。
しかし、目先の資金繰りのために銀行融資を受けるのとは違い、IPOかM&Aのイグジットを描くのであれば、2回目、3回目の追加出資はそもそも資金計画に入ることになります。
銀行融資の場合、1年後にさらに借金をして、また1年後に借金をするという事業計画を出す企業は非常に稀なのではないかと思います。
しかし、エクイティでの資金調達の場合、1回目でイグジットまでを描く起業家はほぼいないと思います。
私も計3回の資金調達で、5年以内のイグジットを考えています。
そうなると、1回目の資金調達で誰に出資してもらうかということがいかに重要かということも理解できます。
また、投資家と起業家の関係は、お金だけではないというのです。
投資家によっては、ファンドであってもVCであってもエンジェルであっても、イグジットまでを応援してくれるところも多々あるようです。
「伴走してくれる」という表現をするようですが、個人的にカッコよくて気に入っています。

シナジーを生む投資家とは?

また、スケールしていくうえで敵になりそうな企業にこそ、出資をしてもらうというのも良いとのことです。
確かに、敵対したくない相手を味方に引き入れてしまうのは最高の一手のように感じます。
これはなにも敵対をしなくて済むだけではなく、敵対した時に怖いと思うようなリソースをその企業が持っているということでしょうから、例えばそれが顧客リストだとすると、そのリストに働きかけができる可能性もありますし、業務提携もできるでしょうし、最終的にはそのままイグジットという可能性もあります。
今日の研修では【自分の理想の投資家を5人(5社)ピックアップをし、その理由を書く】というものでした。
こうなると1位は敵対勢力になり得て、何より伴走してくれたらこれだけ心強い企業はないという企業にいたしました。
また、2位から先は、次の資金調達も見据えて、信用の高いところや、BtoBに強い投資家を選びました。
また、1~5位まで全て、ある企業の出資先からピックアップいたしました。
そのある企業は、弊社のビジネスモデルに似ていて、さらに弊社のビジネスモデルのほうが優れている点が多々あるため、出資してもらえる可能性が高いのではないかとも思ったのです。

融資か、出資か

研修の最後に、ある参加者から質問が飛びました。

「自分のやりたいビジネスは、融資と出資のどちらにするか迷っている。」

講師の戸村光氏は、絶対に出資を受けた方が良いと言います。
Jカーブを描けるような急成長するようなスタートアップは出資に向いていて、時間をかけてじっくりと成長をしていくスモールビジネスは融資に向いているとのことです。
これからは時代の移り変わりが非常に早く、ゆっくりと5年、10年と時間をかけてじっくり成長させていくビジネスは失敗する可能性が高いということなのかもしれません。
ただし、出資を受けることでのマイナス点もあると思いますし、銀行融資が良いのか出資が良いのかは、起業家の性格と、なによりビジネスモデルによっても変わってくるのではないかと思います。
私は29歳の時に立ち上げたビジネスはベンチャーではなく、完全なスモールビジネスです。
出資を受けて、その企業価値を短期間で10倍20倍にできるものではありません。
しかし、昨年立ち上げた新しい会社は、完全なスタートアップのベンチャーです。
このビジネスモデルは、企業価値を4年で20倍、10年もかからずに100倍にする可能性があります。
研修もあと2日間。
ここでピッチ資料を大幅に改善し、まずはファーストラウンドの資金調達を成功させなければなりません。

本日のピッチ(熱狂)

また、今日はピッチもありました。
年間90件以上の出資をしている大手ファンドとの打ち合わせです。
ちなみに、こちらのファンドをご紹介くださったのも講師の戸村さんです。
本当にありがとうございます!
シリーズA以降の出資が多いとのことで、具体的な話まで進むかどうかはむずかしいとのことでしたが、ものすごい収穫がありました。
元リクルートの方だったこともあり、人材領域に詳しく、ピッチ資料に関する具体的なアドバイスをたくさんいただきました。
Zoomを切った後、すぐにお礼の文面を送り、その後外に出て少し走ってしまいました。
興奮しすぎて、ジッとしていられなくなってしまいました。

まとめ

1.信念や、やりたいことにもよると思いますが、今の時代、投資を受けて短期間での成長が見込める領域で起業をした方が圧倒的に有利。

2.出資を受ける先はシナジーを生める投資家を選ぶ。できるなら最大の敵に味方になってもらう。

3.興奮したら走る!

最後に、余談ですが、やはり人脈はクソって意見に本当に心から賛成です。
よく起業をするために、お金を貯めて、人脈を作ってってことを大切にする方がいますが、それだけは絶対にやめた方が良いです。
起業するのに、お金も人脈も全く不要です。
これは出資を受けないスモールビジネスであってもお金を貯めてから起業なんて絶対にやめた方が良いです。
創業融資はほぼ無利子で大きな金額を借入できます。
それでも借金は絶対に嫌!という場合は、「お金を貯めてから起業する」という選択肢をとることは、まだ理解できます。
ですが、人脈をつくってからって考えはすぐに下水に流した方が良いと思います。
周りの人はあなたの起業の道具じゃありませんし、人脈なんてほぼほぼ役に立たないものだと思います。
それに対して、人脈ゼロの私でも、自分のやりたいことを発信しまくっていたらこの短期間でとんでもないアポが取れます。
SNSを使わなくてもこれだけ会いたい人に会えたので、SNSをうまく使える人なら、もっともっと会えるでしょう。
起業するのに必要なのは、スキルと行動力と信用。
この3つじゃないかと私は思います。
余談でした!

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