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次回公演11月16日新宿三角広場にて
今年もワコム社主催イベント「コネクテッド インク」で作品を作らせて頂いた。
今回のテーマは「日常」
これは難産の予感・・
僕は平たんな日々をテーマにした作品を作ったことがない
波乱万丈な社長の起業話、異国の革命戦士たちの話、ゲットーから成りあがる話
普通の人の日常からあまりにもかけ離れている。
ぼやいていても仕方がないので、重い腰を上げパソコンに向かってキーボードに思いついたワードを打ち込む。
サラリーマンの日常
スポーツ選手の日常
お茶の間
サザエさん
故郷
文化と伝統
バブル時代
令和
日記
ああ・・バラバラすぎて・・何も繋がらん
とりあえず自分の日常をもう一度考え直す
起きて‥作業してリハ場所行って・・食って寝る・・
む・・むむ、これを舞台に上げる?
いやもっとドラマに考えよう。
忘れているだけで沢山あったはず。
僕は起きたら作品のことを考え、1ページでも多く書き進め、食って、チャリンコに乗ってリハ場所行く時も考えて、車に轢かれそうになり、リハの出来に一喜一憂しながら家路につき、明日のための作業をして眠りにつく。
そんな日々が今は楽しすぎる。
というのもここ数年コロナのおかげで活動できなかったことも大きな理由である。
そしてコロナ禍が終わり、去年からまた劇場をお借りして作品を作ることになった。
いろんな葛藤があった。
この数年で舞台づくりの「日常」も変化したように見えたからだ。
今の時代なんでもスマートに効率よくやらなければならない。
感情やチームワークよりも時短と的確な答え
そう思って、リハを極力減らして作り始めた舞台だったが
結果、僕の舞台に上がった役者は、そんなものは求めていなかった。
戦後
這い上がるしかない
から
高度経済成長期
追いつけ
追い越せ
そしてバブル崩壊
見失ってからの模索
そこから現在
感情を奥底に
しまい込まなければいけなくなった時代
でも言わないだけで根本は何も変わっていない
人は力一杯走りたい
リハで思わずそんな事を若き人達に言ってしまった時、不覚にも喉がツーンとしてしまった。
そんな思いに溢れた作品です。
11/16 19:45ごろ
新宿三角広場にて
入場料無料
登録はこちらから↓
https://www.wacom.com/ja-jp/events/connected-ink/tokyo/registration