【MTGA】黒単MIDコントロール(2022/2スタンダード ミシック到達)
こんにちはMTG配信Youtubeチャンネル「アグロスペース」のプレイヤーTim Sakamotoです。今月も月末になんとかミシックへ到達できましたので、デッキをご紹介いたします。
デッキ
4 ひきつり目 (STX) 70
1 ドラコリッチ、エボンデス (AFR) 100
4 よろめく怪異 (AFR) 119
3 命取りの論争 (AFR) 94
4 ゼラチナス・キューブ (AFR) 105
2 影の評決 (ZNR) 124
2 西門の主 (AFR) 126
1 絶望招来 (NEO) 101
3 雪上の血痕 (KHM) 79
2 不憫な悲哀の行進 (NEO) 111
2 食肉鉤虐殺事件 (MID) 112
2 大群への給餌 (ZNR) 102
3 遺跡の碑文 (ZNR) 108
2 蜘蛛の女王、ロルス (AFR) 112
20 冠雪の沼 (KHM) 280
4 目玉の暴君の住処 (AFR) 258
1 真っ白 (STX) 72
サイドボード
1 壊死放出法 (STX) 78
1 過去対面法 (STX) 67
1 殲滅学入門 (STX) 3
1 環境科学 (STX) 1
1 マスコット展示会 (STX) 5
2 封印突破法 (STX) 125
オーソドックスな黒単コントロールの構成といえばプレインズウォーカーの「ロルス」を軸に「食肉鉤虐殺事件」「雪上の血痕」を備えて、全体除去を繰り返すタイプになると思います。今回のデッキもその軸は変えず、5マナ帯に「西門の主」「絶望招来」を混ぜることで、少し攻撃的な布陣にしてみました。
先月末に「アールンドの天啓」を含めた幾つかのカードが禁止されたため、2月初旬から環境が激変しておりました。さらに中旬には「神河:輝ける世界」がリリースされるなど、環境は日を追うごとに変化する有様でした。非常に楽しいランク戦だったと思います。
上記の背景から、当初は「オルゾフ(白黒)コントロール」が隆盛を極めておりました。これは私が使用する黒コンの原型とも言えるもので、プレイイングはほぼ似たようなものなのですが、オルゾフ得意のパーマネント追放である「消失の詩句」と「婚礼の発表」などのトークン戦略が売りで、堅牢なデッキ構成として知られていました。さらに大会などではそこに青を混ぜた「エスパー(白黒青)コントロール」も出現しており、神河でリリースされたプレインズウォーカーを連打する強力かつ安定的なプレイイングが、数多くみられたように思います。
しかし月末に入ると状況が一変。「ナヤ(白緑赤)ルーン」が急にトップメタに躍り出ます。ルーンを連打するタイプの超攻撃的なデッキで「無常の神」などトランプルを持ちながらも除去耐性を持つものや「神聖なる憑依」でアドバンテージを大幅に稼ぐカードも含まれており、当初は対応が難しいデッキとして存在していました。しかし月末の日本選手権では結局「白単アグロ」が優勝し、結果的にはアールンドの天啓時代のBO1ランク戦に戻ってしまったという状況になります。
というわけで最終週の土日においてはBO1はアグロ環境でしたので、結局私も黒単ロルスデッキを使うことになりました。しかし以前の環境と違うのは先に述べた通り「ナヤルーンの無常の神」と「オルゾフのパーマネント除去」です。これに対応する必要がありましたので、今回紹介した構成になりました。
まず無常の神はしっかり追放しないと、トランプルを持つためにロルスが容易く除去されてしまいます。しかも何度除去しても盤面に戻ります。それを刺すために「影の評決」を採用しました。ナヤルーンは盤面に一気にカードを並べますし、全てのクリーチャーが3マナ以下なので影の評決は特効です。それに対してこちらが被害を食わないように、4マナ以上のクリーチャーを採用です。今回は「ゼラチナスキューブ」をお相手の4マナ以上のクリーチャー除去枠に採用しました。これが当たりでした。
そしてパーマネント追放に対しては、ハンデス護法を持つ「西門の主」を採用です。これが刺さっていました。このクリーチャーはアタックが通ると指数的に成長していきますので、コントロールさえできていれば相手のライフは関係なくフィニッシュできます。現環境には飛行の大型クリーチャーが少ないことも、活躍の原因だと思います。
あと除去も神河でリリースされた「不憫な悲哀の行進」を採用です。インスタントでライフゲインできる優秀な除去ですし、何よりも不要なカードを捨てることでコストダウン&ライフゲイン強化できることが可能です。このおかげで、紹介した動画の2戦目の最後にロアホールドの着地時を狙って除去を打ち込めたおかげで勝利することができました。動画内でも紹介しましたが、ロアホールドのインスタント除去はフルコントロールで対応することをお勧めします。通常であればロアホールドの着地後すぐアタックがなされ、ロアホールドの能力が起動してしまいます。フルコントロールであればアタック前を狙える、というわけです。
一応戦績を残しますと、デッキはダイアモンドランクのティア3から使用しており、30戦23勝(勝率77%)とのことです。ちょうどそのタイミングの環境にはピッタリ刺さったという印象でした。
さて、ここに来て多くのユーザーさんの黒単色デッキを拝見しておりますと、以前より様相が変わってきた印象です。
海外のMTG配信者様「Sonio」様の黒単デッキです。これまでロルスだった枠が「絶望招来」を4枚積みです。しかもこのデッキと同様の形態でミシックへ到達されたプレイヤーがかなり多いようで、新しい5マナソーサリーのパワーが窺い知れます。私はまだそこまで絶望招来への信頼感を持っていなかったため、結局ロルスを軸にしておりました。今後は黒コンもどんどん形態が様変わりしていくかもしれません。とても楽しみです。
というわけで、本日から3月ですので、また今月もランク戦を頑張っていきたいと思います。引き続きアグロスペースをよろしくお願いいたします。