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僕が10年日記を書いている理由
noteご無沙汰しております。
なんとなく、1年に1マガジンなのかなとか思っちゃったりしてますが、
今年は、140字で収まりきらない自分のつぶやきをnoteに綴っていきたいと思います。
本年もよろしくお願いいたします。
ということで、表題にもあります通り、
今回は僕が毎日書いている10年日記についてお話していきたいと思います。
以前Twitterの方でも投稿しましたが、
2012年4月(社会人2年目の春)に書き始めた10年日記が、
今年で10年目を迎えることになりました。
10年日記ってどんなものか、簡単に説明しますと、
10年間分書ける日記のことです。はい、実にシンプル。
この、いたってシンプルな日記に何故僕が魅了されているのか。
そして何故続けられるのかということをお話します。
〜きっかけ〜
きっかけは、10年ほど前に遡ります。
当時84歳だった祖父と話している時の、
「40代の頃から10年日記を書いているんだ」という何気ない会話の中でした。
毎日書いていたわけではなかったみたいでしたが、その時に感じたのが、
84歳の時に、40年前の今日、自分が何をしていたか知れるって面白すぎる!と思ったのでした(めちゃ単純)
当時僕は、社会人1年目の23歳。自分の周りの環境も変わり、何をするにも新鮮な毎日、ジェットコースターのような日々の中で、
「たぶんこの先の20代は多感な時期になるだろう」と確信しまして、
もし自分が同じように84歳になった時に、この時期のことを知れたら、人に語れたらなんと面白いだろうか、というか、
それって自分だけのタイムマシンじゃん!と思ったのであります。
思い立ったその時が、これからの人生で最も若い日。
さっそく本屋さんに向かいました。
〜10年日記ってどんなもの?〜
10年日記は基本的には大きい本屋さんには売っていると思います。
僕が使っているのはこちらのタイプで、
普通の日記と違うのが、
1ページに10年分の今日を書く
ということです。
つまり、開始した1年目に今日の日記を書くと、2年目にはその一段上に1年前の今日、何をしたのかを見れるようになっています。(↓写真参照)
また、写真を見てもらってもわかるように、1日に書く量は3行ほど。
会社の議事録のように事細かに書く必要もなければ、
夏休みの絵日記のように、文章書いて、絵を描いて、、といった手間もかかりません。
今日という日を3行にまとめるだけなんです。
〜どんなことを書いているのか〜
では、実際に僕がどんなことを書いているのかというと、
まぁ別になんでも良いんですが、
これを10年後に見たら面白いだろうな
と思うことを書いたりしています。
具体的には、
・今日自分が経験したこと・感じたこと
・その日に会った人やその印象
・試合の勝敗。印象的なトレーニング。自分のパフォーマンス、コンディション。
・その時の周りの環境
・社会の出来事。流行っているもの。
・見ていたテレビ番組、映画。
・成功、失敗
など
挙げ出したらキリがありませんが、これらのようなことを
後で見返した時にフラッシュバックするようにキーワードを入れながらうまく3行にまとめています。
その文章を将来見た時に、
「あ〜この時はね〜・・・」と語り出せるような感じ。
書く時に特に意識している部分としては、
〜意識してることその①〜
失敗したこと、悩んでいることを書く
失敗したこととか悩みなんていうのは、あえて書くようにしている部分かなと。
なぜかというと、
失敗したこととか、その時悩んでいることを書いて、それを1年後に見返した時にまだ悩んでいるってことって99%無いんですね。思い出してまだ悲しい気持ちになるのは、身内の不幸くらい。
つまり、大概の失敗や悩み事っていうのは、後で笑い話になるっていうことがわかるんです。書くことでそのことに気付くんです。
大学1年の時に、とんでもない粗相をして凹んでた時に、当時の監督に
「ナイス!そんなの10年後に笑えるから全然大丈夫だよね!」
と言われた意味も、日記を書いてきた今なら理解できる気がします。
だからあえて吐き出すんです。些細なことでも、心にストレスを感じることは。
ストレスを発散する種を蒔いてるイメージです。
後で、「あの時こんなことで悩んでたのか〜笑」と思えるはずなので。
そうすることで、いろんなことにハッピーな気持ちで向き合えるのかなと。
持論ですが、自分を形成する上でとても大きな要素の1つです。
〜意識してることその②〜
平凡なことを書かない
意識している部分その2としましては、
平凡なことは書かないようにしてます。
ここで言う平凡なことの僕の定義としては、シンプルに、
後で見返して面白くないこと
です。
日常の変化や自分の心の動きをキャッチしたい。
そう思って書こうとすると、普段の過ごし方が変わってくるんですね。これが面白くて。
人が入らなさそうな小道に入ったり、道端に咲く綺麗なチューリップに足を止めて写真を撮ったり、
何か日常に彩りを加えようと自然と過ごし方に影響が出てきます。
そうすると、いつも違った毎日を過ごすことができ、毎日が新鮮で楽しく感じるのです。
また、平凡な出来事を書かないよう、平凡な毎日にならないように過ごしていると、
逆に平凡な日ってのが浮き出てきて、それを書きたくなってくるという、面白い事象も現れてきます。
もはや平凡ってなんなのかわかんなくなってきますよね。
そんな感じで、ざっくりここまでまとめましたが、
これらのことって、実は結構これまでにも後輩・先輩とか、仲間にも何度もプレゼンしてきてるんですね。ただ、いかんせんそれからずっと続いてますって人に全然会わないので、僕のプレゼン能力の低さなのか・・とか思ったり。
ということで、これまでに僕がプレゼンしてきた人たちからよくカウンターで聞かれることもついでにまとめてみたいと思います。
〜よく聞かれること〜
Q 続かないんですけど、なんで毎日続くの?
A 日記を書くということを寝る前の1つのルーティンに入れてしまってます。
歯を磨くのと同じで、枕元にいつも置いておいて、書いて寝る。
寝る前にスマホなどのブルーライトを浴びずに心を整理する、良い習慣にもなってます。
あとは、将来見返すことをモチベーションにしてます。10年日記は自分だけのタイムマシン。自分以外の人には作ることができません。なので、途絶えさせられなくなってしまいました。
Q 人に見られたりしない?
A 完全に同居人を信頼しています。でもたぶん、人が見てもあんまり面白く無いかも、とも思います。ちなみに我が家では妻も書いていますが、彼女の日記を見たいと思ったことは一度もありません。無言の紳士協定があるように思えます。
でもたまに同じタイミングで書いている時に、○年前にこんなことしていたね〜なんてことを話したりはします。たまにじゃないです。よくします。
Q 遠方に行くときはどうするの?
A こちらの10年日記、ハードケースの本なので、大きいし重いです。
なので、例えば2〜3日家を空けるとき時なんかは、家に置いて行って、後で帰ってきてからまとめて思い出しながら書いたりします。
1週間くらいの合宿などでは、スーツケースに詰め込んで持って行きます。さすがに後で追えないので、長期滞在の時には持っていきます。
ちなみに3年前に東南アジアにバックパックで2週間の旅に出たときは、重かったのですが、バックパックに詰めて旅をしました。そのくらい自分の中でのプライオリティが高くなっています。
〜最後に〜
長々と綴りましたが、僕の10年日記プレゼンは以上になります。
きっかけとなった祖父の話ですが、晩年は、1日後に記憶力のトレーニングとして書くようにしていたみたいです。
書くことも記憶のトレーニング。読むことも潜在意識の記憶にアクセスする頭のトレーニングになるのかなと思ったりします。
そして、10年書き続けて気付いたことは、
10年前の自分も今日の自分も、同じ自分である
ということです。
いろんな経験して、物事の価値観とかも変わることもあったりしたけど、自分であることに変わりがなくて、同じ人間がいろんな経験をしてきているだけで、全ては繋がっているんだなということです。
独身の時に書き始めて、移籍してプロになって、結婚して、父になり(今ココ)、いつかラグビーを引退して、違う仕事について、子どもが成人して、おじいちゃんになる日も来るのかな、ひいおじいちゃんにもなるのかな。
それも全て繋がって見えたら面白いですよね、きっと。
僕はそれにワクワクして書いています。
書いてみたいなぁと思った方がいましたら、
その思った今が一番若い時です。
自分だけのタイムマシン、作ってみませんか?