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The 100 Best Songs of 2022

 2022年もたくさんの名曲が誕生しました。2万曲の候補から涙をのんで100曲選曲しました。できるだけジャンルは広く設定したのですが、どうしてもポップスとインディロック、そしてコラボレーションソングに偏ってしまうのはご愛嬌です。(コメントなしの曲紹介もあります、そこはもう許してください)


  1. Beyonce "Break My Soul"

 ロビン・Sの"Show Me Love"をサンプリングし『RENAISSANCE』の核となる曲であり、アルバムのエッセンスであるハウス・ミュージックの全てが詰まった曲でもある。完璧主義からの解放は我々が常に欲し求めているが、ビヨンセは他の誰よりも上手にそれを我々に与えてくれる。さあ呪文のように世界に向けて叫ぼう、例え今それがなくても。「Release ya wiggle(解き放て)
Release ya anger, release ya mind(怒りを解き放ち、マインドを解き放ち)
Release ya job, release the time(仕事を放り投げ、時間を放り投げ)
Release ya trade, release the stress(取引を放り投げ、ストレスを解き放ち)
Release the love, forget the rest(愛を解放し、他は忘れてしまおう)」


2.Rina Sawayama "This Hell"

 リナ・サワヤマは分かってる。私たちが今いる状況を。置かれている状況を。この地獄を生き残る方法を。仲間たちがいる大事さを。あなたと一緒なら、どんな場所でもきっと楽しいよ。

3.Mitski "Stay Soft"

 「優しいままでいたら打ちのめされる、強くなるのは自然なこと」
弱さを否定せず、強さを受け入れる。パワーゲームの世界で生きていく自然である。ミツキはそのことについて誰よりも知っている。

4.Yeah Yeah Yeahs ft. Perfume Genius "Spitting Off the Edge of the World"

 ここ数年のアジア系女性ミュージシャンの躍進とカレン・Oの関連性を指摘するのはあまりにありふれている批評であるが、それでも指摘しなくてはいけない。それ以上に彼女の魅力とオリジナリティは特筆すべきだ。暗い道を自らが照らしていったように。「絶望の中で見つけた光が私に囁きかける。傷ついた腕でも重荷を背負って歩みを進めていかなくてはならないと。」 子供達が泣き叫ぶ前に大人が行動しよう。世界の端に向かって唾を吐きかけろ。


5.Florence and The Machine "Free"

 不安という感情を否定するのではなく共に生きていく。不安は気持ちを沈めたり、あげたりする。それでも音楽が聞こえてくれば身体を自然と踊り出す。私が音楽を聴く時の感情をそのまま表現した曲だ。「私は自由だ」

6.Weyes Blood "It's Not Just Me, It's Everybody"

 コロナ禍で多くの我慢を経験したような気がする。そのたびに「なぜ私だけ?」という疑問がわきあがる。それでも「こんな思いをしているの私だけじゃない、みんなもきっと辛い気持ちをしているはず」と思うだけで、方が軽くなる思いはしたはずだ。(このみんな我慢しているんだからあなたも我慢するべきという考え方は大半の場合悪い方向に行きがちだが、個人や人々の健康を考慮すると良い方向に良く) この曲は見事にその「みんなもそうなんだから私だけが孤独じゃない」という気持ちを見事に反映している。

7.Tove Lo "No One Dies From Love"

 Weyes Bloodは「私だけじゃない、みんなそうなんだ」と人々との共感を歌ったとしたら、Tove Loは共感を求めていないだろう。「愛のために死ぬ人なんていない、私が初めて死ぬだろう」 キャリア屈指のシンセポップで共感されない愛を歌う。

8.Cate Le Bon "Moderation"

 節度というのは私たちが匿名性を獲得した時に真っ先に失うものだ。節度があるから私たちは娯楽を楽しめるのだが、しかし同時に私たちは節度のない世界を楽しんでもいる。Cate Le Bonはその矛盾性を誰よりもしっかり認識している。「節度というものを私は持っていない、欲しくもない、それでも触れていたい」 2022年のシティポップのリバイラルは音楽ファンではなくとも知るところだが、誰も彼女のアルバムに触れている人がいないのが残念な限りだ。

9.Björk "Atopos"

 地面とはリズムの根源であり命の源である。天ばかりを仰ぎ過ぎて大地を見下ろし軽蔑してしまう。Bjorkもそれを知っているのだろう。地面を何度も叩くようなビートをバックに私たちの命の根源を思い出させようとしているのだ。「希望とは筋肉、私たちを繋げてくれる」

10.Carly Rae Jepsen ft. Rufus Wainwright "The Loneliest Time"

 売れようが売れまいがみんなを楽しませようと良質なポップソングを作り続ける彼女の姿にはただただ感服するが、それでも毎度切ない人をひきつけて止まない曲を作るのは純粋に彼女の才能だろう。同郷のカナダ出身でCarly自身がシンガーを目指すきっかけを作ってくれた先輩Rufus Wainwrightとのコラボレーションは一見合わなさそうに思えるも、Carlyのキラキラのゲイネス溢れる曲調とRufusがオープンリーゲイである事実と彼の癖になる低音ボイスが見事なハーモニーを生み出す名曲となっている。


11.Gorillaz ft. Thundercat "Cracker Island"

 ここ数年のGorillazの多くのミュージシャンとのコラボレーションの集大成じゃないかな。歌詞の不可解さも良いが、Thundercatのバックコーラスも曲のドラマ性を引き立てている。

12.HAIM "Lost Track"

 基本的には同じリズムで単純なメロディなのに、三姉妹の独特なグルーブや楽器使いがちゃんと伝わってくる。ポール・トーマス・アンダーソンが監督したMVも秀逸である。

13.Wet Leg "Wet Dream"

 英国の島出身の20代後半の女性バンド二人組が淫夢についての曲を名一杯メロディアスにかつユーモアに溢れるかたちで表現してたら、そりゃ最高に決まってるだろう。

14.King Princess & Fousheé "Little Bother"

 アメリカの女性2人も見事にコンビで最高のロックを作ってくれた。昨今のロックシーンにおける女性、非白人、クィアの活躍を象徴するような曲だ。

15.Jessie Ware "Free Yourself"

 2020年は『What's Your Pleasure?』でリスナーを家にいながら最高のディスコ体験をさせてくれた彼女。この曲では基本的にはその時代の延長にある作りだが、より彼女のルーツであるソウルにより近づいたディスコだ。そして何よりディスコやダンスの根底にある解放というテーマをしっかり追従している点も評価できる。この曲をリードソングに再びディスコアルバムを作っていただけると。

16.Avril Lavigne ft. blackbear "Love It When You Hate Me"

  ここ数年におけるポップパンクのリバイラルの波にそのまま乗っかっちゃえと言わんばかり最高にポップなパンクソングを送り出した彼女に拍手を。

17.Charli XCX ft. Christine and the Queens & Caroline Polacheck "New Shapes"

 ここ数年のインディ・ポップを牽引した3人によるシンセポップ。3人の声がバースごとに代わる代わる登場し、しっかりと3人の持ち味がいかせているのはCharliが持っている神がかったセンスならではだ。


18.FKA twigs ft. The Weeknd "Tears In The Club"

 サイバーパンク映画の金字塔『ブレードランナー』は涙は雨の中で流せば雨と一緒に流れ落ちると定義づけたが(注意:超自己解釈)、FKA twigsとThe Weekndはせっかく流すのならクラブの中で汗をかきながら流せば一緒に涙も流れると定義したようである。FKA twigsのキャリア屈指のダンスミュージックになったのもレーベルを移籍しもっと開放的にダンサブルに行きたかったからなのだろうか。だとしたら大正解だ。

19.ROSALIA "SAOKO"

 一体"サオコ"とは誰の事だろうか。英語なのかスペイン語なのかそれとも日本語なのか。そんな訳分からない言葉以上にあらゆるサウンドやジャンルの折衷で作り出されたビートは変態と言い切っていいだろう。売れ線をいくのではなく、作った曲が売れた。これこそポップソングの究極の定義だ。Pharrell Williamsの後押しこそ彼女の異質性とアーティスト性を証明する一番の査証だろう。

20.Ciara ft. Coast Contra "JUMP"

 ROSALIAが変態を究めたとしたら、こちらのCiaraもある種の変態を究めたと言えよう。Tik Tok受けそうな振り付けや曲調はモダンかもしれないが、しっかり彼女のキャリアの総決算になっているのも素晴らしい。

21.Black Eyed Peas, Shakira, David Guetta "DON'T YOU WORRY"

 BEPとDavid Guettaが組んだ時点で最高だが、曲がセルフリバイバルになっているのは涙涙だ。それなのにアメリカ音楽メディアにおけるBEPの叩かれようは異様だろう(理由はなんとなく推測できるが)。それでもこのMVのコメント欄を見てほしい。ラテン語県など非英語圏からの絶賛コメントの数々を。叩かれても気にするな、心配なんていらないさ。

22.The Weeknd "Less Than Zero"

 The Weekndはなぜいつもアルバム最後の曲がこんなにもいいのだろうか。コーラス部分のシンセは反則じゃないか。


23.Arlo Parks "Softly"
 
 
R&BでもRockでもあるが、ちゃんとインディのテイストがあるのがArloの魅力だが、本曲はArloのキャリアの中でも屈指の口づさみやすいメロディでちゃんと大衆を意識しているのがが良い。


24.Big Thief "Squd Infinity"

 Big Thiefがリリースしたアルバム『Dragon New Warm Mountain I Believe In You』から一曲。本アルバムは2枚組で22曲も収録されているにもかかわらず一曲として同じ雰囲気の曲が無く一曲一曲が独立したプロダクションを持っていて素晴らしいのだが、当アルバムのエッセンスが一番含まれていたのがこの曲じゃないかと思う。


25.Sharon Van Etten "Mistakes"

 去年リリースしたAngel Olsenとのコラボ曲である"Like I Used To"を経て、Sharonは未来に向かうことを恐れていません。Sharonのキャリア史上最もダンサブルでポジティブな曲はリスナーに失敗は成功の基であるという単純だけど忘れがちな事実を私たちに思い出させてくれる。


26.Angel Olsen "Big Time"

 同時期に自らの父と母を亡くすという"大きな"悲しい経験をしたにも関わらずAngel Olsenは逃げずに自らと正直に向き合い表現することを選択しました。その正直性には"gay"であることをカミングアウトしたこともふくまれているかもしれません。それは"大きな"経験となり曲となりリスナーに届くことで共感され完成する経験でしょう。


27.Caroline Polachek "Billions"

 インディの感覚がありながらしっかり上質なポップソングを作るのはもはや神の技です。この聖なるセリフ「あなたをこんなにも近くに感じたことはない」、何度も繰り返されるこのセリフとコーラスは教会にいるような気分にさせられます。


28.Lykke Li "HIGHWAY TO YOUR HEART"

 Sad Songとシンセの相性は言うまでもありませんが、その相性の良さを彼女ほど正確に表現できるアーティストはいません。そんなハイウェイを無料で渡ることができる日本のリスナーは幸運です。


29.Regina Spektor "Becoming All Alone"

 年に何回もエレクトロだったりギターだったりラップだったりの音楽ばかり聴くとどうしてもピアノの曲とそれを基調とするシンガーソングライターを欲するときがある(私だけ?)。そんなときに絶妙に入り込んできたのがRegina Spektorだった。「(そばに)いてほしい、いてほしい、いてほしい」と繰り返されるセリフは、Reginaだけの気持ちだけではないはずです。


30.Rae Morris "No Woman Is An Island"

 Raeが自身が所属するレーベルの誰かに、全く人々と交流しないRaeのことを孤島のような人だと言われたことがきっかけで生まれた曲だそう。タイトルにあるように孤島のような女性なんていないのだ。人々と交流しない人間だからって別に孤島呼ばわりされる筋合いはない。優しい曲だが芯がしっかり保たれている反抗心溢れる曲だ。


31.Ava Max "Maybe You're The Problem"

 もしレーベルがAva Maxの売り出しかたに困っているのであれば、信じてこういう曲を作りつづければ、いいのだ。たぶん問題なのはAvaではなく、リスナーでもなくレーベルのせいだ。


32.Sky Ferreira "Don't Forget"

 Sky Ferreiraという途方もない天才を忘れるわけないだろう。でもそれをさせてしまう要素はある。1stアルバム発表からから一体どのくらい待たされ続けただろう。それでもここまで待たせれ続けたのだから、Skyが納得できる形での新譜発表を願うばかりだ。それまでは確かに忘れてはいけない。


33.Kendrick Lamar "N95"

  見せかけの人生はやめてリアルを生きろ。(wi-fiだけは残して欲しいが)


34.Nilufer Yanya "midnight sun"


35.Hurray for the Riff Raff "PIERCE ARROWS"

 2022年走りながら聞いた曲があると仮定して、真っ先に思い出すのがこの曲だ(仮定なら何とでもいえるのだ)。


36.beabadoobee "Talk"


37.Plains "Problem With It"

 WaxahatcheeとJess Williamsonによるユニット。ポップス、インディ、ラップ、R&B、それぞれの界隈でしっかりと女性同士の連帯を強調するコラボソングが作られていますが、それに呼応するかのような存在もカントリー界にいます。


38.Bear McCreary, Fiona Apple "Where the Shadows Lie"

 フィオナ・アップルが歌う中つ国の歴史は、力の指輪の世界観をより強固にミステリアスにします。


39.Allison Russell ft. Brandi Carlile "You're Not Alone"


40.Maggie Rogers "That's Where I Am"

 このサウンドこそ本来自分がやりたかったことと高らかに宣言するこの曲では、Maggieは今まで一番大胆でかつワイルドです。そしてこのワイルドさは二枚目のジンクスを壊すのに必要なものです。


41.MUNA ft. Phoebe Bridgers "Silk Chiffon"

 彼女たちのレーベルの社長であるPhoebeとの共作曲では、MUNAたちは何よりも無防備で明るく、幸せという感情を素直に受け止めています。


42.Jenny Hval "Year of Love"

 愛と家父長制に対しての告発をポップスにのせるという表現を彼女は誰よりも上手にやります。


43.Zella Day "Radio Silence"

 Zella Dayのノスタルジーとレトロ溢れる声とサウンドは"あの頃"を知らないけど"懐かしい"と思わせてくれる貴重な存在です。


44.The Big Moon "Wild Eyes"

 コロナ禍によるバンドメンバー中心で作られたほとんどセルフプロデュースの曲は、今まで以上に生バンドのロックが強いですが、より洗練されワイルドになっています。


45.Big Joanie "Happier Still"

 英国を拠点に活動している黒人女性たちによるバンド。あるときは人種的マイノリティ、ある時は性的マイノリティ、ある時は女性としてあらゆる要素を包括し放出されるエネルギーは目を見張ります。


46.Paramore "This Is Why"

 ポップパンクのリバイバルでAvril同様によく名前を聞いたのがParamoreだ。そんなバンドが久しぶりに曲を出すとなればみんな胸が躍るに決まっているだろう。一発でパラモアだと分かる独自の音楽性はポップパンクというジャンルを飛び越えている。


47.Alvvays "Very Online Guy"

 今年の音楽誌で絶賛をかっさらいまくったアルバムからの一曲。共感すること間違いなしだし、Very Online Guyなんて造語よく思いつくもんである。


48.Taylor Swift "Anti-Hero"

 テイラーはよく分かってる。自分がアンチヒーローでかつそれを応援するのが難しいということを。それでもそのやり取りをポップソングに昇華できてしまうところに、彼女のヒーロー気質が現れていたりするのだ。


49.M.I.A. "The One"

 年々リリースする曲のビートはゆっくりになり、歌詞は毒気が無くなっていく彼女だが、やはり彼女の一番の武器はあの歌声じゃないだろうか。そういう意味ではこの曲はM.I.A.の中でも一番彼女の甘い声をいかせているだろう。


50.Griff & Sigrid "Head on Fire"

 お互いの音楽性を理解しあえているからこそのコラボ曲だろう。リミックスにはMOとKing Princessが参加したという嬉しいサプライズも、最近の音楽シーンの流れを組んでいるだろう。


51.Megan Thee Stallion & Dua Lipa "Sweetest Pie"

 甘いパイとは、いったい何をさしているのか。それはこのMVを観れば一目瞭然だ。


52.Nicki Minaj "Super Freaky Girl"

 こちらもファン待望のNicki単独で1位を獲得した。Nickiのキャリアの中ではかなり品行方正な歌詞とMVだが、それをさらに魅力的にするのはサンプリング元であるSuper Freakのおかげでしょう。


53.Sam Smith, Kim Petras "Unholy"

 アーティスト自らがノンバイナリーとトランスジェンダーを自認している人が初めてビルボードのチャートで1位を獲得した曲だ。それなのに全く大衆にこびず下品性と高潔性を保持し、聖と俗の境界線を曖昧にするこの曲の魅力は、聖水で洗い流すことは不可能です。


54.Leikeli47 "Chitty Bang"

 耳に残る強烈なフレーズのくり返しはKeikeli47の独自の世界観を補足するのに十分すぎるくらいです。


55.Ibibio Sound Machine ”Protection From Evil”

 「悪魔から魂を守り給え!」と何度も繰り返されるコーラスと強烈なエレクトロビートはどんなまじないよりリスナーを守ってくれるでしょう。


56.The Regrettes "Anxieties (Out Of Time)"

 

57.The Linda Lindas "Growing Up"

 メンバーの4人全員がメインボーカルを取れるバンドで、それぞれボーカルを取る曲がパンクだったりインディロックだったりラテンロックだったり、とにかく表現の幅が広いバンドである。この若さでこの完成度と冒険心はただただ恐れ入る。


58.Ashe "omw"


59.P!nk "Never Gonna Not Dance Again"

 2023年に出るアルバムに期待してこの順位とさせていただく。


60.Ravyn Lenae ft. Steve Lacy "Skin Tight"

 今年初めて知ったRavyn Lenae。昨今の女性R&Bシーンの名作ラッシュは目を見張るものがあるが、Ravynも上手くその流れに乗った人だ。


61.Pale Waves "Clean"


62.Maren Morris "Circles Around This Town"

 USカントリーの男性陣が保守のダメダメな部分ばかりを晒すくせに、チャートを席巻しまくっていてUSの道徳心と音楽業界は売れれば何でもいいんかいと思わせることばかりの中で、Marenの高潔性は誰もが持つべきものです。サウンドも王道のカントリーロックでこういうアーティストこそチャートを席巻すべきだろう。


63.Alicia Keys "Love When Call My Name"

 大胆なアレンジの多い曲ばかり聴いていると、純粋にこういう曲を欲してしまうときがある。そこに入り込んできたのがAliciaのこの曲。


64.NEIKED x Anne-Marie x Latto "I Just Called"

 Stevie Wonderの誰もが知る曲を大胆にサンプリングし、そこにLattoがオールドスクールなラップをのせる。そして歌詞はAnne-Marieが得意とするものをふんだんにのせている。そりゃTik Tokで受けない訳がないだろう。


65.Lizzo "About Damm Time"

 イケイケの30代が通るよと高らかに宣言する曲。ディスコリバイバルをしつつしっかりとブラックミュージックへのオマージュと彼女特有のフルートとラップとコーラスの折衷が見事。この曲にLizzoの音楽性が詰まっている。


66.Saweetie ft H.E.R. "Closer"

 ブラックでかつアジアンという2人のコラボ曲。この曲とDoja Cat&SZAの"Kiss Me More"のマッシュアップがすでに製作済みなのであればだれか私に教えてください。


67.Mary J. Blige "Good Mornig Gorgeous"

 グラミー賞大好きH.E.R.さん製作の曲でこのままグラミー賞を受賞したら、逆にMaryの今までの曲たちに失礼な気がするが、それでも久しぶりのグラミーノミニーという栄誉をかみしめて欲しいベテランアーティストの一人だ。


68.Shygirl "Firefly"

 

69.Santigold "High Priestess"

 相変わらず独自の声とサウンドを維持続けているのは素晴らしい。欲を言えばもう少しとがったサウンドを期待してしまうのは私だけではないはずだ。


70.Phoebe Bridgers "Sidelines"

 MUNAの新曲に参加したことが後押しになったのか彼女のキャリアの中でも屈指の明るいサウンドになったのは単なる成長ではなく、今年婚約を発表したことの心からの喜びでしょう。


71.Soccer Mommy "Shotgun"

72.Pillow Queens "Be By Your Side"

 The Big Moon同様にここ数年で知ったバンド。よりエモーショナルな声で歌われるので、歌詞の没入感はずば抜けている。


73.Julia Jacklin "Lydia Wears A Cross"


74.Emeli Sandé "Ready To Love"

 クィアであることを公表したEmeli。高揚感溢れる曲の中で愛される喜びを歌います。


75.Alice Merton "Same Team"

76.Anitta “Boys Don’t Cry”

 「誰だ、男の子が泣かないなんて言った奴は!」

77.AURORA "A Temporary High"


78.Noah Cyrus "I Burned LA Down"

 姉のMiley Cyrusの"Slide Away"の姉妹曲みたいな曲であり、よりLAの火災を叙情的に描いています。


79.Aly & AJ "Way Way Back"


80.Perfume Genius "Pop Song"

 Perfume Genius史上屈指のミステリアスで明るい曲はそのタイトルにもあるように輝きを保ち続けるには十分すぎるくらいの魅力あふれる曲です。


81.Conan Gray "Disaster"

 恋に落ちるのはほとんど大災害みたいなものだ。そう思っているのは少なくともConanと私だけではないはずです。


82.Hayley Kiyoko "for the girls"

 「女の子は男の子が女の子を好きなように好きになる」と歌っていた彼女。女の子を讃え愛するのに、もはやboysという代名詞は必要としていません。


83.Ibeyi ft. BERWYN "Rise Above"


84.Raveena "Rush"


85.Reptaliens "Like A Dog"

 こちらも今年知ったバンド。とにかく心地よい。


86.Måneskin "SUPERMODEL"

 このまま世界を制覇して欲しい。サマソニでステージを観た私が背中を後押しするぞ。(私に何の力があるんだ)


87.Carrie Underwood "Ghost Story"

 カントリーというよりかは限りなくパワーバラードであるが、より洗練されたポップソングでもある。


88.Camila Cabello ft. Ed Sheeran "Bam Bam"

 私がどんなにEd Sheeranが嫌いでも世の中はみんな好きなんだよ。そんな事実を踏まえてもこの曲が耳に残るポップソングであるということは事実だ。


89.BLACKPINK "Pink Venom"


90.Kehlani "little story"

 ここ数年の女性R&Bシーンの良いところを凝縮した曲である。


91.Feye Webster "Car Therapy"


92.SEVDALIZA "HIGH ALONE"

 イランで生まれ難民としてオランダに渡り育ったSEVDALIZA。この独自の音楽性は不変だが、よりロック色が強くなったのは面白い。また彼女の生まれ故郷であるイランの女性たちのために作った最近のSEVDALIZAの活動も多くの人に知って欲しいところです。


93.Priya Ragu "Illuminous"

 M.I.A.同じくタミルにルーツがある彼女。この曲とMVを観て聞いて思うのはMissy Elliottの影響力です。


94.Bishop Briggs "Art of Survival"

 とりあえず彼女のソウルフルな歌声を聞いてくれ。


95.Khalid "Skyline"

 踊らないKhalidが踊るMVも必見だが、こういうノリのポップソングを作れるのも彼の魅力だろう。


96.GloRilla ft. Cardi B "Tomorrow 2"


97.Superorganism "On & On"

 

98.Joji "Glimpse of Us"

 今年初めて知った日本人で今はアメリカで活躍しているJoji。これからの彼の期待を込めて。


99.Doja Cat "Vegas"

 私も夏に『エルヴィス』観に行ってきたのですが、映画の中で一番目立っていたオリジナルソングがこちらでした。ブラックミュージックをサンプリングしつつラップでみせるというありきたりなアプローチだけど、純粋にDojaのゴリゴリのラップを堪能できる。しかしサンプリングしているため賞レースには参加できないという事実ですら、この曲のアイコン度を高めている。


100.Lady Gaga "Hold My Hand"

 映画の主題歌としては100点だろう。たとえファンからの受けが悪くても100点なんだよ。


おまけの1曲。
New Kids On The Block ft. Salt-N-Pepa, Rick Astley, En Vogue "Bring Back The Time"

 

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