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Laputaというバンドと私の帰結


解散ライブは見なかった。見たら本当に終わってしまう気がして。



Laputaのヴォーカルだったakiちゃんが亡くなって一年が経った。

その訃報を受けて発表された一夜限りの再結成ライブ。
他の人が歌うLaputaなんて聴きたくない。
そう思っていたら、akiちゃんの音声データを使うとのこと。
Kouichi先生が、Junjiが、Tomoiくんが、演奏するとのこと。

行きたい。


Laputaの曲は本当にどれもかっこよくて、私はどの時代のLaputaの楽曲も大好きだ。

地方の未成年だったので、年に1回ライブに行ければ御の字だった。
ヴィジュアル系専門雑誌に掲載された1か月以上前のライブのレポートやインタヴューを隅々まで読んだ。
気付けばメンバー同士の呼び方でメンバーのことを呼ぶようになっていた。

何度か行ったはずなのに、どんなライブだったのか、記憶がない。
激しくて、汗だくで、終わったら疲れ果てていた。
akiちゃんはLaputaのライブではあまり話すほうではなかったと記憶しているが、当時からぼっち参戦だった自分には記憶を共有している友人がいない。

一度だけラジオでFAXを読んでもらった。
一度だけインストアイベントで握手してもらった。
激しいライブとは反対に、akiちゃんはとっても優しくお話ししてくれた。


ソロになった当初はライブに行くこともあったけど、
やっぱりLaputaの曲が好きで、Laputaのakiちゃんが好きだった。



さて私は賭けに勝った。

熱望しながらも破れた方々のことを思うと、あまりSNSで騒ぎ立てるのも憚れるので、私がその日に名古屋へ行くことは家族しか知らない。

一曲目は〇〇だったらぶちあがる!とか
アンコールは△△始まりだったらいいなぁ、とか
当時のように、一人であれこれ妄想している。


20年越しに、最後を見届けてこよう。


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つよび めら
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