見出し画像

大・感動計画(ビッグ カンドー プロジェクト)

2月になりまして、皆さまはどのようにお過ご

涙の価値、下がっていませんか?

下がっていますよね??


M-1グランプリを見て、

「おもしろかった」ではなく、

「泣いた😭」とか「感動した😭」

などと言う人が増えました。

どうでしょう。

僕は正直ヤバいと思っています。

「感動した😭」はまだマシで、
「泣いた😭」が最もヤバい。

「感動した」は心の状態を表明しているのに対し、「泣いた」はその人そのものの状態を指す。

泣いたという自身の状態の発表!

「泣いた」ということを表明する行為の気持ち悪さについて今回は話し合おう!

なあ、話し合おうや!
(コイツめんどくせえなという表情をしたあなたの顔がありありと想像できます☺️)

M-1を見て感動するのは、第一にご家族や友人や同僚やファンなどの、言うならば演者と「近しい」関係にあたる人たちで、第二に、番組の演出などにより即席に近い形で演者たちのストーリーや人となり等々をさらって、それが何かしらの形で心の琴線に触れたという人たちだろう。

この「第二の」人たちについて。

世にあるコンテンツをその人がどう受け止めるか、どう読みとるかは自由ではあるはずたが、

今回挙げたM-1グランプリを例に見ると、

「観客が笑う」を飛び越して(或いは「笑い」と「感動」が両立していたとしても)、

観客自身が感動するために、芸人さんたちの決勝進出に至る背景やストーリーなどを「消費」しているような方々が一部で増えたような印象を受けるのだ。

分かりますか?

先月号から続けて読まれている方はもうお分かりですね……?

これは、国家ぐるみの陰謀だ!!!(出た)


いつからか時代は、
何でもかんでも己のために消費し、
誰かに幸せに「してもらう」前提で生活を送る、

「一億総消費時代」へと突入した!

臨海値を超えて感動コンテンツを浴びせ続けることで、本来は感動を伴うものでなかったり、感動がメインのものでなかったとしても、国民の多くが最終的には「感動した!」という単一の感想しか抱かなくなってしまうという愚民化政策。

どんなコンテンツを見ても、己のために「消費」する余地を探さずにはいられなくなるという感動ポルノ漬け計画。

通称、「大・感動計画」なのである。
(なんてハッピーなプロジェクト名)

この計画に毒されてしまった者は、「感動を欲する」つまりは「消費をする」ということに、異様に貪欲になる。
本来、笑うということが到達点であったお笑いでさえも「感動」、つまり自己の感動カタルシスのための消費活動としてしまう。

そんな民が、徐々に増えている!

「もっとこうしろ!ああしろ!」
「こうすべき!ああすべき!」
「もっと私を幸せにしろ!」

と、己の偏った恋愛観を「これが世界の理だ!」と言わんばかりにギャーギャーとそこらじゅうに喚き散らし、彼氏からエネルギーを吸い取り消費し尽くすヤバい彼女のようではないか!

うるせえ!!
なんで全部「してもらう前提」なんだよ!
ある程度のところまでは、てめえのことはてめえで幸せにしやがれ!
てやんでい!

てなもんである。

おっと失敬失敬。

閑話休題。(使い方合ってる!?)

人それぞれにそれぞれの幸せの定義なるものがあるため、この議論はどう手を尽くしても平行線を辿るものとなるだろう。

「そうは言っても、私はこういった楽しみ方に幸せを見出す人間なのだから!この芸人さんのことを特段いつも応援していたわけではないけど、名前くらいはなんとなく知っていたし、YouTubeで見かけたことくらいはあるし、通っぽい人たちの間ではどうやら支持されてるっぽいし、さっきのVTR見たら私感動したし!四捨五入したら、これは私は昔から応援してたってことでしょう?」

と言われてしまった場合、私はこの方を倒すことはできない(元来、倒す必要などない)。

これくらいはっきりと己のあさましさ(失敬失敬)を認識してくれていればもはや何も言うことはないのだが、

要は、

なんか、芸人さんたちに失礼じゃない!?

ということを私は言いたいのだ。

舞台に出て、お客さんの前で漫才をして、

「涙でてくるぅ。。🥹」
「マジ泣いた😭」

は、なんか失礼じゃないか!?

……じゃない…のかな…?

あなた、極端に言えば、自分のセラピー的なことのためにM-1というコンテンツを通してあなたのい……

えええい!!

コンテンツとして大きくなるということはこういうことなのだ!

M-1グランプリは、もはや国民のお祭りとなった!

そして、それを令和ロマンが終わらせてくれた!
2連覇!ありえない!すごすぎる!言うまでもなく、とてもおもしろかったです!
その上、苦労してここまで来ました感もなし!ああ気持ちがいい!
ありがとう!大好き!M-1は、おしまい!

今回は、
令和ロマンという漫才デュオが国家の「大・感動計画」に立ち向かい、それを打倒したという話なのである!

しかし、悪は完全に途絶えたわけではない(もはや悪とか言っちゃってる)。

確かに、令和ロマンの登場により「優勝」の持つ意味あいは変わったが、決勝進出というストーリーにおいては「大・感動計画」は未だ進行していると言っていいだろう。。。

閑話休題。(正しい使い方だと信じたい)

本来は有料記事で話すべきことをここで語ってしまった。いよいよ私は本当に消されてしまうかもしれない。

身の危険を感じた場合、直ちにこの記事は「非公開」とするので。
そしてここまで読んでしまったあなたも国家反逆の片棒を担いだと見なされてしまう可能性があるので、くれぐれもお気をつけいただきたい…

またお会いしましょう…


しでしょうか!
2月といえば、バレンタインデー❣️ですね❣️

いいなと思ったら応援しよう!