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連続するヘアピンカーブ
DOMです。
年度末に向けて現場が忙しくなってきました。
日71(通称「馬龍山」)はただいまバックホー二台体制で作業道を延長しています。私は主にヘアピンカーブを重ねて尾根を登るルートを担当しています。
連続する6つのヘアピンを2トンダンプで走れる状態にするために、カーブの形や勾配について頭を悩ませてきました。先日、6つ目のヘアピンカーブが完成し、なんとなくコツのようなものが分かってきたような気がしています。来週は岡橋師匠が津和野に来られますが、はたして合格点はもらえるでしょうか。
約半年間ヘアピンに携わった結果、ひとつひとつのヘアピンに愛着も感じており、簡単ではありますがご紹介します。
一つ目 おっかないヘアピン
ルートが古いお墓の上を通っていて、ヘアピン施工時に土を落とさないように細心の注意を払いました。お墓があるためヘアピン下部の張り出しに余裕がなく、車で下る時にちょっと怖いので、路肩にガードレール代わりの木組みをしました。
二つ目 ダイナミックなヘアピン
前後のヘアピンと距離をとって、まっすぐの道を駆け上がって一気に高度をかせぐ形のヘアピン。直線の勾配はキツくて良いが、ヘアピン部では緩やかに回るという緩急のメリハリが大事。
三つ目 悩んだヘアピン
四つ目と隣接していて窮屈だったヘアピン。ヘアピンが近接するほど勾配がきつくなりますが、なるべく三つ目のヘアピンを高く底上げすることで急な勾配を解消しようと悩みました。
四つ目 難産のヘアピン
尾根の岩盤の中を突き進んだヘアピン。山の斜面の傾斜が大きい場所ほど山を深く掘って進むことになります。岩盤の掘削に時間を要しました。おまけに落石でバックホーのカバーが凹みました。
五つ目 意欲作のヘアピン
ヘアピンを効率よく作るためには削り出した大量の土の処理に時間をかけないことが肝心です。土はどこにでも捨てられるわけではないので、遠くまで運ぶことになると時間を浪費します。五つ目ではヘアピンに車の展開部を併設し、展開部の法面作りで不要な土を消化しました。また、削る土の量を最小限にするために必要以上に緩やかな勾配を目指さずに、2トントラックの走行に問題のないと思われる勾配を狙いました。
六つ目 おもてなしのヘアピン
六つ目が一番傾斜の緩やかな、ヘアピンの作りやすい場所だったので、最も走りやすいヘアピンを最速で作りあげることを目指しました。
DOM
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