岡橋師匠に学ぶ踏査。
こんばんは!
津和野ヤモリーズのアリムーです。
年度内での事業終了に向けて急ピッチで作業している最中ではありますが、、、
2月27日〜3月3日に奈良県吉野の清光林業の岡橋師匠にお越し頂きました!
今年1回目の岡橋師匠研修はすばり踏査!
初日はまず来年度の事業地踏査を自分たちメンバーだけで行いました。まずは地形図を照らし合わせながら事業地を歩き周り、危険な箇所、道を通せそうなルートを見て回りました。
ある程度ルートの目星がついたら再度入り口からハンドレベルで勾配を確認しながらルートを選定していきます。
既設道から来年度事業地までのルートで早速難関。表層に水が流れる谷が現れました。
事業地林内では円弧も、、、
円弧を避けて上のルートを通るか、円弧の比較的平らな箇所を通るのか
そして3つの谷が交わる大きな谷。ここを通らないと集材の効率が悪くなってしまう。通れるのだろうか、、、
不安な箇所もありつつ自分たちで踏査したルートが下の図です。
そして翌日、岡橋師匠に自分たちで踏査したルートを確認して頂きました!
結果は、、概ね良好!しかし何点か注意すべき箇所があるので岡橋師匠に御指導して頂きました。
まずは既設道から事業地までのルート。
入り口から勾配がきつい箇所が続きます。そして、岡橋師匠も頭を悩ませませる水の流れる谷。
岡橋師匠曰く、谷は直角に横切って渡るのがセオリー。そして土をいじらずに簡易的な木組みをして先にバックホウを通し林内で出たバラスを木組みの間に敷き詰め洗い越しにする。そして洗い越し部分は高さを低くして水が洗い越しの入口・出口に流れないよう施工する。
勉強になります!水のある谷では容易に土をいじってはいけない!危うく泥沼にはまる所でした。
続いては悩んでいた円弧。
実際に林内の円弧を目にした岡橋師匠は、この円弧は現在進行形で崩壊している箇所なので回避するルートにした方がいいとご指摘して頂きました。
↑分かりづらいですが、下から円弧を見た写真。
そして3つの谷が交わる大きな谷。
既設道から事業地までの谷同様、土をいじらずに木組みをしてバラスを敷き詰め洗い越しにするのですが、谷が交わり大きな谷になる所で渡るのは多大な労力と時間を費やす。なので谷が交わる前に一つ一つの谷を別々に越えるのが良いと教えて頂きました。
さらに何点か岡橋師匠にご指摘頂いた点を再度踏査を行い地形図に落とし込んだ最終ルートが下の図です。
「壊れない道づくり」において踏査は何よりも大切。納得のいくルートができるまでテープを巻いては外してやり直す。どこに道を入れれば効率的に間伐材を集材できるか、急峻な山にどう道をつければ崩壊しないか、ひとつの団地で完結せず隣の団地、またその隣の団地まで大きな視点でルートを選定していく。妥協は許されません。お陰様で今回の岡橋師匠研修で「壊れない道づくり」の真髄を体感することができました。
岡橋師匠ありがとうございました。
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by アリムーでした。
ご覧頂きありがとうございました。