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林業研修@津和野 lectured by 岡橋清隆 〜壊れない作業道〜
みなさん こんにちは ヤモリーズ6期のスズキです。
梅雨🌧真っ只中で雨☔️が多く 作業には難しい季節です。
今回は7月6日から10日に津和野ヤモリーズが本年度作業する山で岡橋清隆先生から壊れない作業道作りの研修を行った紹介記事です。
現場の紹介
1. 邑輝 人工林までに雑木の道が長く急傾斜と沢がある 難易度D
2. 中川 昔の棚田が谷にあり常に水量が多い沢がある 難易度A
*難易度(Aが容易)は岡橋先生基準で私からすればどちらにしろ難しい
*伐採や重機作業現場で危険ですので関係者以外の立ち入りはご遠慮ください。町民の方で見学されたい方は農林課までご連絡ください。
現地踏査
今回は道を作り始めていますが改めて前回確認したルートの再確認です。*リンクは以前の記事
上の写真は道つけ予定で雑木の先行伐採してあり地形が把握しやすい
下の写真はルート変更のため地形を確認するために踏査中に伐採している風景
邑輝現場は大幅にルートが変更になりました。
今回は急傾斜のため現在作業しているルートが山側に寄つつあるためその後のルートを検討してもらいました。現在はしばらく雑木のエリアで集材の必要がないため人工林まで路面高を上げることが目的の道です。徐々に山側に移行した結果土の切り取り高は上がってしまいましたが路面高は十分確保できるとのことで路面距離を短縮することが可能との判断でした。(勾配は14度が限界で路面高を上げるには距離が必要)
中川はルートに大きな変更はないものの、終盤に連続したヘアピンがあるため最初のヘアピン路肩と土の落ち止まり線を確定させました。
実技指導
嫌な予感がしていた急斜 下の写真の赤丸の箇所 斜度は45度
斜面路肩の盛り土は下りは難しいため今回は沢をバックホーが上って下から進めることにしました。
ギャラリーが立っているのが先ほどの赤丸の箇所、岡橋さんの怒涛の作業であっという間に荒道が出来上がりました。
翌日来てみると無残な姿が、、、、
先ほどの写真でギャラリーが立っていたところに山が崩落しています。またまた先ほどの写真でバックホーの後ろには岩(バラス)が見えて地盤は硬いところのようですが、バケット側は土だけで岡橋さんは崩れるかもと思っていたそうです。
これ以上崩落させないために土の落ち止まりを人為的につくるため土留工(通称:犬走り)を施工している様子
中川でも丁寧な切土・盛土の実演がありました。荒道ですが路肩の盛土と転圧には一切妥協は致しません!
教訓
ルートは変わる:踏査をしっかりしても実際に道をつけると土質や地盤、水脈でルートは多少変わります。計画通りのルートができるのはよほど踏査がよかったく運がよかったか、無理やり道をつけたか。
踏査の準備:急斜面だいたい40度以上の斜面を切り取る場合は斜面上下の地形を確認する。雑木がある場合は刈り払う。ルートの変更や土止まりの処置方法を確実に行う。
土止まり処理:土止まりを初めに確定させて転圧、特に路肩が斜面で路面高が高い場合はあらみちの段階でしっかりと処置する。後からでは作業効率が非常に悪い。
作業の効率化:壊れないダンプが走る2.5m道を作るのには林内車が通る道に比べ手間(土の運搬や木組み処置)がかかるため、あらゆる作業の無駄をなくし効率と質を高めないとコストに見合わない。
綺麗に作る:道づくりは作業中の利用はもちろん後世に残るもの。壊れる道や格好の悪い道(利便性も含め)を作らないプライドと技術をもつ。
予習の資料
上の2冊は道づくりの実践に実用的な情報が解説されている我々の必須本
下の3冊は基本的な知識がまとめられている
読みやすさは上2冊ですが、経験が少ない私は難しい基本知識を強化して実力を高めるために勉強のために使っています。
おわりに
今回の研修にはヤモリーズ現役生はもちろん先輩の方、周辺の林業関係者も参加され非常にためになる講習でした。今回の講習を有意義なものにするためにもこれからの作業で意識していきます。
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