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「日ハム」現場の近況と、作業道の様子について

ヤモリーズ4期生の大賀です。

僕は10月より現場を移動し、日86(通称「日ハム」)現場で作業道づくりを行なっています。

現場のメンバーはリーダーである3期生の有村さん、そして自分の2人。作業道づくりも終盤の終盤になり、11月末に完成予定です。


道の仕上がりの様子

バックホーで道をつけていくのは有村さん。進路上の木の伐倒、他の重機操作(林内作業車やキャタトラ)が僕、という役割分担です。

現場が2人体制だと自分の作業に手一杯で、バックホーがどうやって道を切り開いていくかの様子をじっくり見るヒマがなかったりします(正直、自分でやらないことには見てもよくわかりませんが)。

ただ、完成した道をみると、オペレーターによってその様子がまったく違います。

有村さんの道の場合、、、仕上がりがとにかくきれい!!

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「きれい」とか「美しい」という感覚は恣意的なものですが、僕はきれいだなーと感じます。

言語化すると、おそらくそれは「直線的な面」がしっかり出ているから。有村さんが行なっている仕上げのポイントは2つあると思います。


・切り取り面

切り取り面(道の山側の土を切り取った断面)の凸凹が少なくまっすぐです。

道幅を広げる際、バケットのサイドカッターを使って山側を少しずつ丁寧に切り取っています。何度も繰り返しながら、修正しています。

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路面と切り取り面の接点も、丁寧に排土板で削って直角を出しています。ちなみに道幅も2.5mギリギリで攻めています。


・ 法面(道の下側の斜面部分)

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きれいに転圧された法面は美しい、日ハムの現場を見るとそう感じます。

法面はバックホーの腕を伸ばし、とどく範囲で全体を丁寧に転圧しています。オフセット(ブームとアームの間にあるスライド機構)を自在にあやつり、木の裏側もしっかりと。

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転圧により盛り上がった路肩は、最後にバケットで上から叩くことで、きれいな角度を出しています。

バケットの背をフルに使ってガシガシ叩いていく様はまさに転圧の鬼。穴があくのもわかります。

僕も有村さんに触発されて、空いた時間で道に落ちている枝葉をひろったり、道側に出ている根っこをノコギリで切ったり、曲がりで切り落とした丸太を(無駄に)並べたりして、自分なりにきれいな道になるよう作業しています。

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見た目はどこまで重要?

日ハム現場はこのあと搬出間伐(木を切って集めて出荷すること)が控えています。

そもそも作業道は山にある木を簡単に搬出できるよう、山の機能を強化するためにつくっているわけです。これまで作り上げてきた作業道の真価、それが搬出間伐でいったん問われます。

仕上がりのきれいさと作業道としての機能性、両者がどれくらい相関するか僕はよくわかりません。しかも搬出間伐で道下の丸太を引っ張りあげる作業を行えば、道がボコボコになるのは目に見えています。

ただ、美しく整っている作業道は、見ていて気持ちがいいです。自分が山主だったらこんな道をつけてほしいなーと。

・・・

自分だったらどんな道をつくるか、いろいろ想像する日々です。


書いた人:がっちょ(大賀)


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