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「暮らすように旅する」 つわのホイスコーレ1week



「暮らすように旅する」つわのホイスコーレ1week

島根県の最西端。
丸いおわんのようなやさしい形をした山々に囲まれ、清流日本一ににも選ばれた高津川が流れ、初めてきたはずなのにどこかホッとするふるさとを感じる。
人口約6000人ほどの小さなまち、津和野。

津和野のシンボル青野山と赤い石州瓦の家々。


そんな津和野で「暮らすように旅する」1週間を過ごしてみませんか?


フォルケホイスコーレとは?

デンマーク発祥の「フォルケホイスコーレ」をモデルに、日本版のフォルケホイスコーレの実践を模索しているつわのホイスコーレ1week。

フォルケホイスコーレの詳しい説明については、IFAS公式サイトからも読んでいただけます。
(一部引用☟)

フォルケホイスコーレとは、北欧独自の教育機関です。
フォルケホイスコーレの特徴は、試験や成績が一切ないこと、民主主義的思考を育てる場であること、知の欲求を満たす場であることです。
加えて、全寮制となっており、先生も含めた全員が共に生活することなども代表的なフォルケホイスコーレの文化です。
生徒はみな国籍関係なく国からの助成金を受けることができ、学費の一部を払うだけで入学できます。
もともとフォルケホイスコーレは、哲学者であり教育者でもあるデンマーク人のグルントヴィが「すべての人に教育を」というコンセプトのもと、主に学校に通えない農家に育った人などを対象に創設しました。

やがてもう一人の創始者と言われるクリステン・コルがフォルケホイスコーレを今の民主主義的教育メソッドに変えたと言われています。

1844年に最初のフォルケホイスコーレが開校しました。
20年後、64年のシュレースヴィヒ=ホルシュタイン戦争に敗れたことで市民の間で「知」への欲求が大きく増加し、67年にはおよそ20校が、その50年後には68校がつくられました。その後も学校数は少しずつ増え続けますが、2007年ごろから不況により統廃合が行われ、現在では1918年時点とほぼ同数の70校前後があります。
統廃合された結果今残っているものの多くは、特定の分野に特化し個性を持った学校です。

特化された分野はアート、スポーツ、哲学、福祉など様々ですが、今でも創始者の目指した知を蓄える場所であることや、民主主義を育てる場所であることはどの学校も一貫して守られています。

https://www.ifas-japan.com/folke/

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雨を表すことばとわたしたち。

6月は、雨の季節。
どんより重たい曇り空と続く雨に、気分も重たくなってしまう人も多いのではないのでしょうか。

なんだか憂鬱な雨の季節ではありますが、日本には雨を表すことばがたくさんあるということをみなさんはご存知ですか?
一説によると400以上の雨に関することばがあるのだとか。(すごい…)

雨の多い国、日本。
大雨によって洪水が起こる難しさ。
雨のおかげで土地が潤い、食物がゆたかに実る恵み。
両面をあわせもつ雨と向き合い、ともに暮らす中で、日本人は雨の細かい違いを敏感に感じ取ってきたのだそう。

さまざまな雨を表す言葉のひとつに、新緑の頃に降る雨のことを「緑雨」というそうです。
しっとりと雨にふれた緑の美しさがうかんでくるような美しい言葉だな〜と思います。

また、しとしとと降って、草木を潤す雨のことを「甘雨」と呼ぶそう。
農作業を始める時期にちょうどよく降り、作物を育ててくれる雨なのだとか。

「花咲かせ すべてを散らす 大仕事 了し桜に 甘雨ふりをり」 

高野公彦

満開の美しい花を咲かせ、わたしたちを喜ばせてくれた桜たちが大仕事を終え、散り、葉桜になった頃、お疲れ様と癒すように甘雨が降る。という歌なのだそう。

こうやって雨を美しく、そして多様に表現できる日本人の感性がすてきだな〜と、ときめくとともに、
わたしたちにも「雨」のような静かな癒しが必要なときが人生の中にあるのではとも感じます。

思えば、「つわのホイスコーレ」のはじまりの日も雨がしとしとと降っていました。
秋は台風、春のプログラムも雨模様。
なんだか「雨」とはご縁があるつわのホイスコーレなようです。


「忙しい」は心をなくすと書きます。
暮らし、仕事、子育て、あわただしい日々に心を忘れてしまうことも多いわたしたち。
後回しになってしまっていた自分の心を取り戻し、元気を蓄える
じっくり時間をかけて自分をいたわり、ケアし、満たしていく。
自分が満たされていないと、他者に心をつかう余裕は生まれてこないのではと思っています。

最近、空を見上げた瞬間はありましたか?
目の前のことで心がいっぱいになっていると、視野が狭くなって足元ばかり見てしまいがち。
空がこんなに広くてきれいだったことも忘れてしまったりするんですよね。
ふぅ〜と一息。


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紫陽花のような化学反応をつわので。

雨を喜ぶかのように咲き誇る、あじさいたち。

あじさい(紫陽花)の花の色は土壌によるものだそうです。

「アジサイの花の色は、土壌が酸性かアルカリ性かで決まります。 酸性だと青に。 アルカリ性だとピンクに色づきます。 ヨーロッパではアルカリ性の土壌が多いため、ピンクのアジサイがよくみられるそうです。」

土壌が変わると色をかえるあじさいのように
わたしたちも過ごす場所を変えてみるといろいろな変化が起きてくるのではないかと思うのです。
それはまさに「化学反応」ともいえるような変化。
普段、暮らしている場所を少し離れて、非日常な場所で日常(暮らす、働く)を過ごしてみる。

6月は梅仕事の季節でもある。
ご近所さんのお庭の梅をもぎにいかせてもらって、
梅酒や梅ジュース、梅ジャムを仕込むのも
6月の楽しみ。


そして、ここ、津和野に生きる人たちやこのつわのホイスコーレ1weekに各地から集ったみなさんとともに暮らすなかで、
自分のこれまでの考えや価値観を見つめ直すことができる、新たな考えや価値観と出会い、混ざっていく、そんな時間を過ごしてもらえたらと思います。

2泊3日の旅だけでは気づけない、見えないリアルな人々の暮らしや営み、生き方を体感する中で、自分の日常を振り返り、これからにつなげていく。
そんな1週間をお届けできたらというのがわたしたちの想いです。

蛍が川沿いをほわほわと飛ぶ夜の散歩が
楽しい。
かえるの大合唱をBGMに満点の星空を眺めながら。


これまで2泊3日でのプログラムを2回開催してきたつわのホイスコーレ。
1週間のプログラムはわたしたちにとってもチャレンジな取り組みとなります。
でも、3日間では見えない景色がこのチャレンジの先に見えるのではないか、とも思っています。
ドキドキを抱えながら、参加してくださるみなさんとともにこの場と時をともにつくることができたらと思います。
参加者のみなさんがそれぞれにここで過ごす1週間の中でどんなものを感じ、持って帰ってもらえるのかわたしたちのチャレンジの楽しみの一つ。

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深呼吸したくなるお宿、ゲストハウス野窓。

今回のプログラムの会場は、5月にプレオープンしたばかりのゲストハウス野窓さんにお願いをしました。

お庭をぐるりと囲むようにつくられた古民家で、お部屋から見る緑の美しさと気持ちよさは格別です。

窓からぼんやりとお庭を眺めながら、時を忘れて、ゆったりと心地よく過ごすことができるゲストハウス。

深呼吸を思いっきりしたくなる、ふぅ〜と、ひと息つける場所です。


大きな窓からおひさまの光と風が入ってくるきもちのいい朝の野窓。

朝ごはんは地元の農家さんのとれたて卵でたまごかけご飯もしくは目玉焼きを。
カナさんのつくる和定食は、身体にやさしくしみわたり、ほっとするおいしさです。


15:00~21:00のカフェタイムでは、津和野の人々の暮らしに寄り添って飲まれてきた「まめ茶」「ざら茶」をはじめ、クラフトビールなどを飲むことができます。

夜はしっとり、静かな野窓。

津和野駅からは徒歩で5分程度。
目の前に線路があり、オレンジ色の汽車が通ります。
週末にはSL(DL)を手を振りながらお迎えしたり、見送ったりする瞬間も。
名前も知らないひとたちの旅のはじまりと終わりをともに歓ぶ時間はなんともやさしい世界だな〜と感じます。

黒煙をあげて走るSL
お見送り。

また、少し歩いた先には「乙女峠」というちいさな教会があります。

悲しい歴史があった場所ではありますが、緑が美しく、とても静かで心が休まるような気持ちになれるわたしのお気に入りの場所です。
小さな滝の流れる音はいつまでも聴いていたくなります。

ワーケーションの合間に、ちょっとひと息。
気分転換のお散歩にぴったりなスポットです。

今回のプログラムのひとつには、みんなでこのゲストハウスのDIYをお手伝いするというものもあります。

もう使わなくなったお茶碗を部屋の飾りに。
ハンマーで思いっきりお茶碗を割るのは悪いことをしているきもちになりつつも、爽快。笑


夏のグランドオープンに向けてよりよい場所に仕上げていく過程も参加者さんとともに楽しめたらと思います。
自分たちがつくる過程を味わった場所がだれかの旅の1pを彩ることになるかもしれないと思うと、なんだか特別な場所に感じられるのでは、とおもいます。
自分の生まれた場所や暮らしている場所以外に、また、いつでも帰って来れる場所をもつというのはなんだか特別で、心の支えになることもある。と私は思います。

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津和野で生きる人々との出会い。

ちず、ひめもそうですが、津和野町は移住の方が多いまち。
やりたい仕事や活動を求めてたどりついたひと。
田舎での暮らしや子育て環境を求めて移住してきたひと。
結婚を機に、このまちで暮らすことになったひと。
お店を継ぐために帰ってきたひと。
世界を旅したあとにここで暮らすことを決めたひと。
いろんな理由があって、「今、ここ」を選択して生きている。
そんなつわのびとたちはとてもユニークで自分の選んだ道を楽しんで生きている素敵な人が多いように感じます。
津和野の魅力はゆたかな自然や歴史、文化もそうですが、やはり、ここに暮らし、生きるひとたちがなによりの魅力だと感じます。
そんなこのまちにともに生きるひとたちと出会い、生のストーリーを聴き、自分の人生や価値観と重ね合わせることで、きっとなにか感じるものがあるはず。
ぜひ、たくさんの素敵なつわの人にであう1週間を過ごしてもらえたらと思います。

月に一度、移住者を中心にさまざまなひとが集ってごはんを囲むシェアリビング「夜糧」
普段は違う仕事をしているみんなが集い、おしゃべりをする中で、
ともにできることが広がり、企みが生まれていく。

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余白たっぷりの時間を。

今回の7泊8日のプログラムの中では、週末の土日と平日の夜にみんなで学び合うプログラムがあるものの、平日の日中は自分で好きなように過ごしてもらう形になっています。

平日の日中は、リモートでお仕事をしても良し。
まちあるきをしてもよし。
まちのひととおしゃべりをしてもよし。
ぜひ、みなさんには「暮らすように旅する」をとことん楽しんでほしい。
そのための余白の時間をたっぷり用意しました。

もちろん、津和野暮らしのわたしたちのおすすめの過ごし方はお伝えしようとおもっております。
このnoteを読んでくださった方には、すこしだけチラ見せさせていただきますね。

①上領茶舗さんの#MYCHAワークショップ

老舗のお茶屋さんで、お茶の効能や好みをおしゃべりしながら自分オリジナルのハーブティーをつくる。
おうちに帰ってからも津和野での日々を思い出せるようなお土産に。
(※事前予約必要。サポートいたします。)


②Yu-naのツアーに参加する。

せっかく津和野に来たのだから、津和野の歴史とまちのひとたちの想いを
ストーリーで体感できるサイクリングツアーに。
風を切って走る3時間は爽快そのもの!(※事前予約必要。サポートします)

Yu-naでは、サイクリングツアー以外にもトレッキングや、写真好きにはたまらないphotoツアー、茶畑でお茶を楽しむツアー、農家さんをまわって集めてきた食材でピザをつくるツアーなど素敵なツアーがもりだくさん!


③川沿いをお散歩して気持ちいいので、川に足をちゃぽんっとつけてみる。

こども心にもどって、冷たい川で夏をさきどり。


④ゆっくりとおいしいコーヒーとスイーツをおともに読書時間を。

ずっと読みたかった本を時間を忘れて読むのもいいかも。


⑤心と身体が喜ぶランチで至福の時間。

「医食同源」をコンセプトにした糧のごはんを食べると心と身体が喜んでいるのが感じられる。

http://72recipes.jp


本当は、まだまだ紹介したい場所やひとがたくさん…!
でも、せっかくなので、津和野に足を運んでくださったみなさんがそれぞれに自分で探したり、ふらっと見つけちゃったりできる余白も残しておきたいなと思うので、このへんでこらえることにします。。。笑

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ということで、今回の「暮らすように旅するつわのホイスコーレ1week」の概要とわたしたちの想いは以上になります。

最後までお読みくださりありがとうございました。
みなさんと津和野でくらしをともにし、学び合える
素敵な出会いがあることを楽しみに、心よりお待ちしております。

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