見出し画像

つわのホイスコーレに参加して〜〜vol.6 リリーちゃん

<話し手>
リリー:つわのホイスコーレ'22秋参加者。関東在住。大学卒業後、デンマークのノーフュンスホイスコーレに入学。「日本にもフォルケホイスコーレが必要だ!」との思いを持ち、何かヒントを得たいとつわのホイスコーレに参加した。

<聞き手>
おかゆ:つわのホイスコーレ運営メンバー。大学時代に児童福祉や教育を学び、在学中に参加したデンマークの教育視察ツアーでフォルケホイスコーレに出会う。2022年、エンカウンターグループのカウンセリングワークに参加して対話に興味を持ち始め、もっちゃんに誘われて雨ラタに仲間入りした。

2022年9月17~19日に開催された、つわのホイスコーレ ‘22秋の参加者インタビューvol. 6。

今回は、「日本にもフォルケホイスコーレが必要だ!」との思いを持ち、何かヒントを得たいと参加してくれた、リリーちゃんのお話を伺いました。

ぐんと前進して、作りたい未来に向けて邁進するリリーちゃんのお話をお楽しみください。


出会いの連続の中で、刺激を受けた

ーーー初日、迎えに行った車の中でも、運営についてたくさん質問してくれたリリーちゃん。熱い想いを持って参加してくれたんだよね。

そうだね。自分でフォルケホイスコーレを作りたい思いがあったから、持って帰ろう!って思ってたな。
ノーフュンスホイスコーレから帰って、パンケーキ作りや散歩など「ヒュッゲ」のワークショップをやってみたり、ビジネスを学んだり、自分なりにいろいろと動いていたんだけど、なかなか糸口が見つからなかったんだよね。「このまま進んでいいのか?」と思っていたときに、ちずちゃんから誘いを受けて、これだと思って参加を決めたよ。

ーーー初日は、私となすくんと3人で、フリープログラム「津和野観光」から始まったよね。すごく楽しかったね!!

レストラン「糧」にて。初対面から数十分と思えない打ち解けっぷり。

本当に楽しかった!笑
でも、楽しかっただけではなくて、自分が作りたいフォルケホイスコーレのヒントもたくさん得ることができたんだよね。

津和野の町並みや雰囲気が良かったのももちろん、おかゆちゃんが案内してくれた和菓子屋さんの方々とのやりとりとか、昼ごはんを食べたお店で出会った町議会議員さんと政治の話をしたとか、そういうのが印象に残ってて。
地域と繋がっているんだなということを感じて、ものすごい刺激を受けた

おかゆのお気に入りのスポットを巡った。

ーーー私にとっては何気ない日常だったんだけど、そんな風に受け取ってくれていたんだね。

行く先々で出会ったおかゆの知り合いと、いろんなお話をしました。

うん。地域に根付いた人との繋がりがあることが、すごく憧れになった。
私が経験したデンマークのフォルケホイスコーレでは学校内のコミュニティーの中での出会いがメインだったから、スタッフの日常に根付いた人たちとの出会いは本当に新鮮だった。視野が、心がパッとひらけた感じがあったんだよね。自分も作るなら地域と繋がったフォルケを作ろうって、その時思ったよ。

「やりたい」に集中できる環境で、ずっとやりたかったことができた。

ーーーその後の3日間で、印象に残っていることはある?リリーちゃんといえば、ずっとウクレレをやっていたよね。

昼も夜も、いつでもウクレレとともに。

ウクレレは、ずっとやりたかったけどできなかったことだったから。いけしおちゃんが教えてくれて、楽しくて。やりたいことに集中できる環境だったのが、よかったなあ。

いけしおちゃんに教えてもらって、最終日にはセッションにも挑戦しました。

相手の感性に触れて、応えて。自分の言葉で自分を紡いでいく時間

それから、やっぱりライフスタイルトークはプログラムの核になってると思った。

ーーーどんなところが印象的だった?

相手のことを感じ取って、それに応えるような時間で、不思議な感覚だった。
ただ普通に話してるのではなく、自分とも対話をしながら言葉を紡いで、会話を深めていった感じ。頭じゃなくて心で話している感覚がしたな。思ってたけど無意識のところにあったものを掘り起こしていくような。自分だけでは出てこなかった言葉にたくさん出会えたと思う。
なかなかそこまで人と話す機会はないから怖いかもとも思ったけど、怖さがなくて、無理なくニュートラルに会話ができた気がする。
山の中で話すのって、ちょこっと非日常な感じがあって、だからこそよかったんだとも思うな。

それから、何を話すかは自由だけど、話す流れが決まっている感じがよかった。山を歩くときのロープみたいな安心感があったな。落ち着いて話せたし、聞けたと思う。
ざっくばらんに話すのではなくて、まずはしっかり聞いて、自分が感じたことをフィードバックして、そこからの気づきを自分の言葉で話して。
良い意味で自分に集中できるし、思っていた以上にすんなりと受け止め合えるような感覚があったな。

デンマークと津和野での経験を経て、大切にしたいことが見えてきた


ーーー3日間を経て、自分がフォルケホイスコーレを作るときにはこうしたいなと思うことはあった?

津和野のあたたかさと自然がすごく良かったから、自分でも取り入れたいな。ちょこっと手を伸ばした先に自然を味わえる感じ、自然と無理なくいられる感じが良くて。ヒュッゲ、焚き火の力というのかな・・・。山に行って、自然を感じながらいろんなものに出会っていく、という体験を自分でも作りたいと思ったよ。
デンマークでも、大好きな草原があったんだけど、サッカーやバスケ、いまここミーティングとか、焚き火とか、、なんでもできるような草原があるといいなあ。

ここで焚き火をしたり、コーヒータイムを楽しんだりしました。

あと、フリープログラムをもっとやりたいなと思ってる。自分が何をやりたいかに気づくのって本当に大事。
つわのホイスコーレのフリープログラムで、ウクレレとか、ピアノとか、本とか・・・部屋に置いておくだけで新しいことが生まれるって体感して、こんなものを置いてみたい!ってたくさんアイデアが浮かんでるよ。

フリープログラムでシナモンロール作り。
ちょっとした事件があって、忘れられない思い出に・・・笑

デンマークでは、13時くらいに学校が終わって、午後は自由時間なんだけど、日本人だけ、何をやったらいいのかわからないって困ってたんだよね。
でも、これがフォルケの良さだと思うんだけど、とにかくたくさん会話して、何かやってみたいことや興味のあることが出てきた時に、「じゃあやってみる?」って一歩連れ出してくれる子たちがいた。たくさん話して、たくさんやってみれる環境だったんだよね。それが今回、津和野でもそんな経験ができたなって思う。
一歩踏み出してやってみる体験、その先のワクワク、新しい発見をできるような体験作りを、私もやりたいなと思う。

動き出したこれからのこと

ーーー参加後には、ジャパンホイスコーレDAY(※)のミーティングにも参加してくれたね。

※日本にフォルケホイスコーレを作る横のつながりを盛り上げるムーブメント。2022年は、9/15〜17に全国各地でイベントを同時開催し、オンラインでつないで交流を行った。
朝ごはんを食べながら、全国のホイスコーレ開催地とZoomで交流。
リリーちゃんは参加者を代表して感想を伝えてくれました。

朝のZoom交流で、日本でフォルケホイスコーレをやっているところってこんなにあるんだってびっくりした。しかも雰囲気がそれぞれ違って、それぞれの魅力があることもわかって。陸前高田ではサステナビリティの講義をしたとか、そこに集まった人たちの化学反応があって、それぞれの色ができているんだな、なんでもできるな!って思えた
それで、全国のフォルケホイスコーレに行こうと思ったんだよね。
つわのホイスコーレ終了後、ジャパンホイスコーレの矢野さんにその気持ちを話してみたら、一緒に行こう!と言ってくれて。3月までに北海道と陸前高田に行くことになったよ!

ーーーなんと!どんどん進んでいっているね!

何かひとつアクションすると、状況って変わるんだなつながることってできるんだなって思った。ホイスコーレ作りたい、力を借りたいって動いてみたことで、これからがひらけてきている感じがすごいしてる。
これからの目標は、自分で日本にフォルケを建てること!
フォルケを通して、自分の中に豊かさがあるってことを自分で発見できるような場所を作って、その参加者が全国に散らばって、広がっていったらいいな。

ーーー最後に、これだけは伝えたいことは?

津和野で、素敵な出会いができて本当によかったなあと思います。
人ってあったかいなあ、素敵だなあ〜と思えることが、つわのホイスコーレの魅力だなと思います。
参加して得た繋がりから、今新たな動きができていることに、わくわくしています!ありがとうございました!


熱い想いを持って参加してくれたリリーちゃん。
大切にしたいことがより明確になって、
新たに見つけた繋がりの中でどんどん前に進んでいる姿に勇気をもらいました。
これからリリーちゃんが作るホイスコーレ、楽しみです。

リリーちゃん、ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?