
【まちづくり】12/21(土)に開催されたコミュニティコーディネーター講座に代表理事の宮本が登壇しました
2024年12月21日(土)に、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(CEDEP)さま、まちの保育園・こども園(ナチュラルスマイルジャパン株式会社)さま、まちの研究所株式会社さまが主催し、UNIVERSITY of CREATIVITY(UoC)さまが企画協力された「コミュニティコーディネーター講座 〜こどもを中心に考える、まちづくりの未来〜」に、つわの学びみらい代表理事の宮本がゲストスピーカーとして登壇しました。

コミュニティコーディネーターとは
こどもの興味・関心に寄り添いながら地域との共存関係を築き、保育者と共に環境を整えこどもに多様な経験を生み出すために置かれた、専門職です。保育園・こども園・子育て支援施設の現場で、昨今、広がりを見せています。
「こどもを中心に考える、まちづくりの未来」をテーマに意見交換を実施
講座の参加者は保育士をはじめ、看護師、教員、コミュニティーコーディネーター、大学教員、学童保育支援員等、様々な立場でふだんから子どもと関わっている方ばかりで、社会の変化に心を配り、未来に希望を持って活動をされていることが伝わる場でした。

これからの「まちづくり」では、単にインフラや建物を整備するだけでなく、「場」を作り、地域の人々をつなぐことがより重要だと考えられます。特に、こどもを中心に考えるまちづくりは、地域社会のつながりを育み、これからの社会を支える基盤となります。
当財団代表理事の宮本からは、
「津和野町唯一の高校である津和野高校の存続の危機を脱するために取り組んできたことが、様々な人を巻き込み、多様な意見を取り入れながら進めてきた中で、結果として今に至っている。コーディネーターが学校と生徒と地域をつなぐことで、生徒にも地域の大人にも刺激となっている。
今では卒業生が回帰する流れも生まれ始めており、小さな町だが、多様性のある子どもが育っている。」
と津和野町での事例を紹介しました。
また、ディスカッションの中で出た、コーディネーターに求められることや、多様な人と関わるために必要なものは何か?との問いに対して答えた「勇気」と「はじめの一歩」を通して、当財団の理念である「わたしが変われば まちが変わる まちが変われば 世界が変わる」という想いを伝えることもできたのではないかと思います。

セッション後の意見交換で参加者が選んだキーワード

「つながり」 子どもと社会がつながることで上手くいく、社会の真ん中に子どもを据える
「対話」 つながるためには、多様な人が対話することが重要。
「場」 対話と”つながる”ために場が必要。
「勇気」 つながるための行動には勇気が必要。はじめの一歩が大事。
「異分子」 異分子性は刺激になる。誰にも異分子の要素はあるが、それを消している。
セッションの総評にて、野澤准教授が発言されていた
「社会に制度が整っている中で、分断されている社会の現実がある。
社会の分断は子どもに悪影響があるので、タテ・ヨコのつながりが求められる。(タテ:小中高で分断、ヨコ:福祉部分、高齢者、障がいで分断)。
日常的なつながりが減少し、地域の持続性や可能性を高めることが難しくなっている。
地方も東京も変わらない問題がある。」
という言葉が大変印象に残りました。
つわの学びみらいの挑戦が、社会全体の課題解決につながるよう、今回の講座で出会ったみなさまと連携・協働しながらこれからも取り組んでいきます。
最後となりましたが今回の講座を主催された東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センター(CEDEP)、まちの保育園・こども園(ナチュラルスマイルジャパン株式会社)、そしてまちの研究所株式会社のみなさま、素晴らしい機会をいただきありがとうございました。