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『100万冊以上売れた本』のレビュー欄から知る現実


こんにちは!
つーばきです!


『息子はこの本の通りの首吊りで亡くなりました。』


これは「完全自殺マニュアル」という本のレビュー欄に、自殺した息子さんの母親と思われる女性が書いていたものです。


そのレビューには


『作者は、この本を読んで自殺した人の家族のために「自殺後のあとしまつマニュアル」も書いてほしい。なぜなら、自殺で突然死なれてしまい残された家族は、悲しいとかツラいとか思う時間がないほど大変だから。』


と書いてありました。


自殺した息子さんを発見した家族は


救急車→病院→葬儀会社を決める→警察で検視、身辺調査→自宅で現場検証→葬儀会社の人と遺体を受け取りに行き、どうやって亡くなったのかや死亡時刻などを聞く


ということを、翌日中にやらなければならないんだそうです。


自殺だから、できるだけ隠したい…

でも友だちには見送らせてあげたい…


家族葬にするか、息子の友だちに連絡するか、そんなことも考えなければならないそうです。


レビューに書いた女性だけではなく、自宅で誰かが亡くなり残された家族は、ほとんどの人が同じ家で生活しなければいけません。


高齢者の持ち家の場合、築年数が古い家が事故物件になってしまうとなかなか売れないので、金銭面的にも体力的にも引っ越すのは厳しいからだそうです。


そのため《近所にはどう思われているか?》ということも考えて生活するようになり


大声で泣きたいときは、枕や布団に顔をうずめて泣き、お線香をあげるときは匂いが外に漏れないように窓を閉める家が多いそうです。


それに、自殺した人の兄弟が結婚するときは「結婚相手の兄弟が自殺している」ということをどう思われるか? 


も考えなければならないそうです。


僕は自殺しようと考えたことがないので、その気持ちを完全に理解することはできませんが、残された家族がどういう思いをするのかは知ることができました。


日本は世界的に見ても、自殺者が多い国なんだそうです。


日本の自殺者は、50代→60代→40代の順に多いそうですが


15歳から39歳までの若い人が亡くなる1番の原因は自殺なんだそうです。


自殺者は交通事故で亡くなる人よりも多いそうで、これは世界でも日本だけなんだそうです。


自殺の原因は様々なものがあり、長くなってしまうので今回は書きませんが


いじめではなくても、生活が苦しかったり、人間関係や仕事などで毎日ツラい思いをして死にたくなることもたくさんあると思います。


実際に、風俗業界で働く女性は、コロナで生活ができなくなるほど稼ぎが落ちて、死にたくなるほどツラい思いをしている人も多いと思います。


でも、そんなときは残された家族のことも、もう一度考えてみてほしいなと思いました。


ものすごい数の日本人が、今もどこかで家族を失って悲しみ苦労しているはずですから。



-おしまい-

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