「インスタ断ち」してますか?
こんにちは! つーばきです!
近年、中毒だったはずのインスタグラムを断つ「インスタ断ち」なるものが、若者(10代〜20代)の間で注目されています。
ちなみに、各SNSの日本人ユーザー数を伝えておくと、TikTok(950万人)、Facebook(2,600万人)、Instagram(3,300万人)、Twitter(4,500万人)、LINE(8,900万人)となっています。
おそらく、スマホを持っているほとんどの日本人が、何かしらのSNSを使っていると思います。
インスタは、写真の共有をメインとしたSNSで、添付した画像を見てもらうとわかると思いますが、他のSNSに比べて特に女性に人気のあるSNSです。
中年以降の人たちと若者のインスタの使い方には大きな違いがあり、中年以降の人たちはゴルフやバイク、料理などの趣味を投稿し、同じ趣味の人たちとの写真の共有や子どもの成長日記的な使い方をしています。
例えば、ゴルフが趣味の50代男性は自分がスイングしている動画を投稿し、同じ趣味を持つ人やゴルフ仲間に自分の成長した姿を報告したり、修正した方がいい箇所を指摘してもらいスキルを高めるために使っています。また、新しいゴルフウェアをお披露目したりもしています。
一方で若者は、自分のことを撮った「自撮り」などを投稿し、それを見た人に反応してもらうことで承認欲求を満たしたり、DMで連絡を取るために使ったりします。
インスタで連絡を取る?と思うかもしれませんが、24時間で投稿が消える「ストーリー」に対する友だちからのコメントの延長で「今週の日曜メシ行かない?」といったやり取りに発展するので、LINEなどに切り替えて連絡を取るのではなく、そのまま続けてインスタのDMでやり取りをするワケです。
ちなみに、若者がインスタに投稿する「自撮り」ですが、この流行は世界的なもので、自撮りを意味する英語の「セルフィー」という言葉は世界で定着しています。
綺麗な写真やオシャレで可愛く撮れた(もしくは加工した)たくさんいいねが付けてもらえるような写真を指す「インスタ映え」という言葉は、2017年に流行語大賞を受賞しています。
同年の流行語大賞には「忖度(そんたく)」も選ばれています。安倍元総理が森友学園問題で連日報道されていた年ですね。
かつては、音楽やファッションの流行は「渋谷の若者が作る!」と言われていましたが、今はSNS上で流行が生まれる時代となりました。
そんな中で、冒頭に書いた「インスタ断ち」が若者に注目されているのはなぜなのでしょうか。
若者は、盛れた自撮りやオシャレで美味しそうな料理やオシャレで高そうな服などを投稿しています。
なぜなら、SNS上で羨ましがられるような「理想の自分」を演じたいからです。
FacebookやTwitterでは、どちらかというと「文章」がメインの投稿になります。そのため頭を使うし、文章でオシャレ感を魅せるのは大変です。
しかし、写真がメインのインスタでは、撮り方や加工次第で、いくらでも「オシャレ感」や「充実している感」を手軽に演じることができます。
そのため、他人のキラキラした投稿を見て「いいなぁ自分は全然ダメだなぁ」と他人と自分を比べたり、友だちが仲良く遊んでいる投稿を見ると「楽しそうだなぁ自分は誘われてないなぁ」とネガティブな感情を抱きやすいです。
そのキラキラした投稿をしている人も自分と同じように暇でダラダラしていたり、友だちはただ愚痴を言い合っている日常を投稿しているだけだとしても、インスタ上では充実しているように見えるからです。
実際に、インスタを買収したFacebookの社員が「インスタは他のSNSに比べて危険で、若者へ心理的な悪影響があると知りながら公表していなかった」と公言しています。
さらに「ティーンエイジ(10代)の女子の32%は、自分の体型に不満を感じているときにインスタを見ると、自己嫌悪感が強まる」というアメリカの調査結果もあります。
今の若者…いや多くの人は、信号や電車を待つ1.2分でもインスタを見ます。もはやインスタを見ることは生活の一部で強い中毒性があります。
だから、若者の間では「インスタ断ち」が注目されているんです。
映えそうな料理ではなく自分が食べたい物を食べ、好きな服を着て、いいねの数を気にしなくなり、他人の動向を知ることもなくなる。
精神衛生上、1週間インスタを断つだけでも相当良い効果があるそうです。
風俗業界で働く女性は、お客さんがしてくる様々な嫌なことに悩んでいると思います。
それだけでも大変なのに、休みの日でも写メ日記や営業アカウントを更新し、人によってはホンシと連絡を取らなければなりません。
さらに今は、閑散期とコロナ感染者数の爆増で暇になり、とても精神が病むと思います。
そんなときには「インスタ断ち」をして、少しでも心を休ませてあげるのはいかがでしょうか。
「お前誰だよ!」と思われるかもしれませんが、僕はスカウトとしてSNSを運用し始めてから、みなさんの病んでいる投稿が本当に多いと感じていて、心配です。
自分の心を休ませることができるのは、自分だけです。
どうか疲れているみなさんの心を休ませて、大切にしてあげてください。
今回は以上です。
- おしまい -
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?