【榮倉奈々さんが8kg痩せた「水ダイエット」に潜む死のリスクとは?】
こんにちは! つーばきです!
有名人たちが実践するダイエットは一見カンタンそうに見えますが、実際はハードな運動だったりカラダを壊す恐れがあり、中には命を落とすことに繋がる危険なダイエットもあります。
数年前から注目されている「水ダイエット」も、危険なダイエットの一つです。
ミネラルウォーターを飲むと、水に含まれるミネラルが代謝の邪魔をする「デブの元」を排出する手助けをしてくれます。
デブの元が減ったことで代謝が上がり、脂肪も燃焼されやすくなって痩せやすいカラダになります。
また、水を飲むことでカラダに溜まった老廃物が汗やオシッコとして排出されるようになるので、美容にもいいとされています。
2年前には、榮倉奈々さんが役作りのために、筋トレと食事制限と多い日は1日12リットルの水を飲み、2週間で7kg〜8kgの減量に成功したことが話題になりました。
しかし、むやみに大量の水を飲むと、はじめにも書いたように体調を崩してしまったり、最悪の場合死んでしまうこともあります。
カラダの代謝が上がったり、老化や肌荒れや疲れの原因にもなる不必要な老廃物が排出されるのはイイコトなのに、なぜ水を飲みすぎると「死のリスク」があるのでしょうか?
その原因は人間のカラダのつくりにあります。
人間のカラダは、汗をかいたり腎臓(じんぞう)が働いてくれているから水分量が一定に保たれています。余分な水分は汗やオシッコとして排出されるようになっているんですね。
でも、個人差はありますが1時間に1リットル以上の水を飲むと、腎臓の働きが追いつかなくなってカラダの中の水分量が増えてしまいます。
すると、血液中の塩分やミネラルなどの濃度が下がってしまいます。みそ汁に水を足したら味が薄まるのと同じです。
そうなると、めまい、頭痛、下痢、疲労感などの症状が出たり、ひどいときは嘔吐(おうと:吐くこと)や呼吸困難になってしまう場合もあります。
この状態を「水中毒(みずちゅうどく)」といいます。
もっとひどいと、意識がもうろうとして気を失ってしまうこともあるそうです。
そうならないようにするためには、適量の水を飲むことが大切です。
ちなみに、代謝アップに適した1日の摂取量の目安は「体重(kg)×40ミリリットル」なんだそう。たとえば体重が50kgの人なら2リットルです。40kgの人なら1.6リットルが適量ということですね。
また、一度に大量の水を飲むのではなく、塩分を摂りながら少量ずつこまめに飲んだ方がいいそうです。
過去には、任天堂の家庭用ゲーム機「Wii(ウィー)」を景品とした、アメリカの「水飲み大会」に参加した女性が、大量の水を飲んで亡くなっています。
大会のルールで吐いたりオシッコを出すのは禁止だったので、大量に飲んだ水のせいでカラダの中の水分量が増え水中毒になってしまったからです。
日本でも、入院中の女性が水中毒になり亡くなったことがあります。薬の副作用でノドが乾いて、大量の水を飲んだからです。
ダイエットのために水をたくさん飲んでいる人が多いと思いますが、自分の命を守るために水の飲み過ぎには気をつけてもらえたら嬉しいです。
- おしまい -