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津軽(歌詞)

捨てた故郷(ふるさと) はつかり5号
母の見送る 顔に背(そむ)いて

連れ立つ友は 上野限りの
余所(よそ)者歩く 新宿の街 

灰の滲んだ 見せかけの空
古びた店が 既に恋しい

真白にしずまる 林檎の花よ
津軽に宿る 愛の証よ

真っ赤に結ぶ 林檎の果実よ
津軽に生きた 命の証よ


別れた数が 出会った数と
ひとり転がる 六畳一間

頼りの友は その場限りの
友情置いて 去って行くしか

闇を弾いた 水面の光
幼き日々が 今は恋しい

真白にしずまる 林檎の花よ
津軽に宿る 愛の証よ

真っ赤に結ぶ 林檎の果実よ
津軽に生きた 命の証よ


臨む東京 抜け殻の群れ
胸に映した 妻の微笑み

馴染みの友は その日限りと
共に掲げる  祝福の酒 

風が運んだ 噂の便り
梵珠(ぼんじゅ)の山も 時に恋しい

真白にしずまる 林檎の花よ
津軽に宿る 愛の証よ

真っ赤に結ぶ 林檎の果実よ
津軽に生きた 命の証よ

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