児童相談所89,90日目「自分を失った大人と、自分をしっかり持つ子ども」
9月は保護児童がいなくてしばらく自宅待機だったんだけど、先日1人緊急で保護された子がいて久しぶりの出勤になった89、90日目。
一時保護所で子どもたちと関わっていない間が長かったから、久しぶりの児相はどうかなぁと思ったけど、やっぱり感じるのは子どもたちって純粋で、一生懸命だなぁってことだった。
虐待で殴られて顔に傷を負った子でも、生きようとしてる。純粋に日々を生きようとしてる。ここに来なかった1ヶ月くらいの間は、“大人たちが作り出す社会”の中にいたけど、人は社会に合わせようとすればするほど自分の哲学を失い、社会に合わせた虚像で生きようとして苦しむ。
大人になればなるほどそうなってしまうんだけど、子どもたちってまだまだ社会に飲み込まれずに自分の哲学をしっかり持っているんだよね。
だからそんな子どもたちと話をすることが楽しい。人の顔色をうかがったり、利害で人と付き合ったりするような大人と会話するよりもよっぽど楽しい。
今、保護所にいる子も、最初はあまり声を出さなかったけど、二度目ましての今日は笑って話すことができたし、少しずつだけど自分の感情を言葉にして表現できるようになったと思う。
やっぱり笑ってる子どもをみると安心するし、こっちが喜びを感じるよね。
一人で寂しいと思うし、味気のない部屋でつまらないと思うけど、自分の哲学をしっかり持って生きていってほしいなって思う。
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