児童相談所58日目。「対応の難しさと薬」
甘えに応えると過剰になり、かといって突き放すとこれまた過剰になる。
いつも保護児童との間で難しい対応を迫られていて、どの空気感がよいのか、どの温度感がよいのか、どの距離感がよいのか、一瞬一瞬で判断しなければいけない。
思うように動かないことが増えてくれば、僕だって、職員だって人間だから苛立ちも増えるけど、それでもここで子どもたちと接している以上その時のベストを手探りで探し続けなければいけない。
そう思っていたら、いつものあの子が今日はやけに落ち着いていた。問題発言や問題行動を起こしていた子は今日な何事もなく眠りについた。
とある薬を処方されてから、安定しているらしい。薬のおかげなのか、相乗効果なのか、なにかきっかけがあったのかは確実にはわからないけど、驚くほどの変わりようだった。
保護児童が複数いると、子どもたち同士での関わり方にも注目は必要で、一人が褒められれば一人は気に入らないし、一人が騒げば一人はストレスが溜まるし、ここも一瞬一瞬で判断をしていかなければいけないところ。
今日はなんだかそんなことが一気にきた気がする。とっても難しかった。
それでも、少し暴れ回った彼は、「おやすみ」といって眠りについた。明日はどんな対応を試してみようか。
彼は「よい夢を考えてた」って寝る前に教えてくれた。なんだか救われた一瞬だった。
いつも読んでくださりありがとうございます。いろんなフィードバックがあって初めて自分と向き合える。自分を確認できる。 サポートしていただくことでさらに向き合えることができることに感謝です。